「誰かのいつか」 五首
もっぷ

夕凪の浜で拾ったビードロの小瓶で眠る誰かのいつか


流木と貝殻たちの沈黙の傍らの海を見るガガーリン


お昼寝を漁師にとわにうばわれたお魚たちのしょっぱいなみだ


地平線越えゆく渡りが忘れても翼は運ぶかのふるさとへ


足跡は夫と私のものだけの朝の砂浜それだけでいい



短歌 「誰かのいつか」 五首 Copyright もっぷ 2017-12-03 10:46:04縦
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三十一文字の童話『flip side』