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乾いていて冷たいそれを
おれは か細いからだに縫っている
目や耳や口すら覆っている
輝いたことなど一つもないが
揺れ動かず しんとしていて
煮詰めて固めたざらめのよう
黒々してて 鈍重で
 ....
たんたたたたんたん、たんたたたたんたん
聴こえるか
たんたたたたをたん、たんたたなたんたん
聴こえる
聞こえない
たんたんは死を表すってあのエイリアンが言ってた
あのエイリアン野郎は簡単だ ....
思いのこすことは無い
思いのこすことは無いが
このままでは
むなしい 空虚だ
と感じる一方で、私は
恵まれているんだ
とも思うのであった。なので、
まだその時ではない、と思いとどまるので ....
外は破壊の音がする
振動が床に伝わってくる
幼い私は眠る
ずっと幼いままでいられるように

目覚めたら大人になってしまうから
大人は戦争を発す

どうして
ひとを
ころすの
 ....
微かに潮の香りがした
ような気がして振り返ると
手を振りながら君がアトリエ坂を
駆け上がってくるところだった
打ち寄せる波のように真っ直ぐに
トビウオのような足取りで

変なあだ名で ....
雨水で浸食された登山道には少しだけ草があり 
刃を石に当てぬよう、気を遣いながら刈り進むと
ヌマガヤ草原には未だニッコウキスゲの群落が残っていた
一日咲けば花は萎んで枯れゆく花
遅くとも八月に ....
僕は煙草を吸っていた
コンビニの庇の影 殺虫灯と踊る
虫とともに 金のないことも忘れて
吐いた煙を 月のない空を 眺めていた

遠雷だ
音もなく
暗い雲の積層が戦争のように光り
秒針の ....
人柱法(抜粋)

公共施設は、百人収容単位につき一人の人柱を必要とする。
千人を超える公共施設に関しては、二百人収容単位につき
一人の人柱を必要とする。人柱には死刑囚をあてること。  ....
遠く遠い
悲しみの起源で
生まれた
思いは現在に続き私の
一部を形作っている魂と。合掌

でもね
悲しみを
知っているからこそ
喜びが映えるんだ
とあの人は言ってくれた。合掌

 ....
 日の暮れ早い
 夕ご飯のテーブルに今夜は
 旅先で買った青い陶器の深皿を
 出してみる

 そこへ絹ごし豆腐を半丁のせたら
 白い孤島のようにみえて
 潮風と打ち寄せる波が茫漠とひ ....
わかるわよ
先生も若いころそうだった

などと言われると
ぞわぞわしたというのだ

領土に引きずり込まれる
ような気がして

そうでしょう
こっちゃこーの人間関係

凡人は無執 ....
{引用= グラフ化される こころのなか
 それは まるで心電図のよう

 きのうであったものが 季節の符号に置き換えられてゆく
  ひと、おしながされてゆく
 ぼくはしあわせでした
 遠い ....
どちらもこちらも仲良しごっこ
どんな詩にも

良いですねー
良いですねー
良いですねー

それは違うよ
ここは伝わらない

そんなことを言うヤツは
どこもかしこも出禁にされる
 ....

ふだん詩を書かない私は

小さく生きてきたからか

大きなこと言いたかった
 
詩を読み書きする必要もないほど

威張り散らして人影で冷や汗かいて

部屋でドラマをみて涙をながしたり

 ....
放射線の網の中で寝返りを打ってひとマスずれた世界へ落ちる、衣服の色がほんの少し違うとかそんなレベルの誤差、日頃から些細なズレを見つけながら生きてる俺にはそんなもの異世界とは思えない、特別することも .... やわらかな拍布が身体を包みこむ
賞味期限は 胎児の記憶と似ている

未読メッセージの夜は
すべると太っただけ
するするとすこし 
きらいなスロープが、
こぼれる。

マスク越しの吐息 ....
(じゅるりと甘い豊水梨
まだ食べさせられていない
疲れこんで放心
ひととおり過ぎてペタと座り込む)
 
一人で悠悠と横たわりながら耐える
くらしと
半生を捨ててあまい缶詰の汁に
溺れる ....
今日はお誕生日よりも
お盆やお正月よりも
待っていたよ
大好きなお寿司を食べる日だ
一番好きなビンチョウマグロを
いっぱいいっぱい食べるんだ
回れ回れ私の大好きな
ビンチョウマグロ
誰 ....
 よく冷えた梨が好き
 隣席のあなたがそう言ったから
 出勤前に、この梨を剥く
 
 指先を滴るまろやかな甘い汁
 一切れつまみ食いしてる間に
 時計の針が進んでしまう
 あわてて梨 ....
樹々のささめき
秋のまなざし
土の殻を脱いで
風鈴と戯れる
あの風のよう
出奔し
残り香をたぐる
民族という幻想の
ゲル状の遺跡を渡る
無造作に繊細に
ごぜの指先の
せつなの逡巡 ....
まるで涙の川ね
 ルイ、リバー

わたしの胸に、
水音がせせらぐ

白い河原と、
仄かなことばが残した
透明な軌跡

ひとり、
揺らめく水に姿を映し、
零した、
 哀しみの、 ....
精神疾患の理由の大半は
性の抑圧にあるとした
フロイト先生のお話は
やはり見るべきものがあると
僕思うわけです

子作りはしてますんで
とか言えちゃう
下町の小僧の雰囲気
の方が好ま ....
北国ではもうほとんど涼しい。秋の陽。こどもたちのみずあそび。さきっぽを踏んづけて、長い青いホースにはとても小さな小さな穴がいくつも開いていて、そこからとても細い細いやや霧状の水が勢いよく飛び出してきて .... 妹とふたり
霧雨のシンフォニーホール

舞台の上はふたり
セピア色の照明に浮かび上がる

息を吸うたび
音が全身に満たされる

長く透き通る高音の波が
眉間を通過し
思わず目 ....
たまに失敗するよね
そして自分を責めるよね
そしたらまた
失敗が重なっちゃって
嫌になっちゃうかもかもね
だけどねみんな一緒だよ
失敗ばかりで毎日送ってる
いつかそれが花咲いて
笑って ....
他人(ひと)のことを
悪く言うのは
言った自分も
傷つけてしまう
それでも言うか?



 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
  いなむ
  豆のかたちに
  言葉が 易く裂けていく

  わたしは かたくなだった
  わたしは 虚ろだった
  だれかの影のような 夏
気づかないよ

 愛がよく理解できなかった
だからなのか歳をとっても
理解できているのかわからないけど
愛の裾野は理解を超えるほどひろくて

詩とは何かを悩み続けていると
ときどき現れ ....
異国の地で
僧形の者に道を
問うた記憶
答えは
こころ
こころ
こころ
こころ、という
それで
こころ
こころ
こころ、と
三度道を曲がり
小高い丘が
小さな山のようにあっ ....
忘れていませんか
と自分に問う私を
失われた記憶の空は
いつまでも青く
青く広がっている

絶対的に 失われた存在は
二度とここに戻って来ない
これでいいんだ
と自分に言い聞かせる私 ....
洗貝新さんの自由詩おすすめリスト(1471)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うろこ- みぎめ  ...自由詩525-9-10
エイリアン- 降墨睨白 ...自由詩3*25-9-10
たそがれ時- こしごえ自由詩4*25-9-9
眠らせて- 自由詩6*25-9-9
アトリエ坂- 夏井椋也自由詩11*25-9-9
九月のニッコウキスゲ- 山人自由詩11*25-9-9
焦燥- 飯沼ふる ...自由詩5+*25-9-8
図書館の掟。- 田中宏輔自由詩11+*25-9-8
夏を_失った_秋に- こしごえ自由詩7*25-9-8
冷奴- リリー自由詩18*25-9-8
こっちゃこー- りゅうさ ...自由詩3*25-9-8
9月の朝- ryinx自由詩1425-9-8
良いですねー- りつ自由詩3*25-9-8
詩を書く- 足立らど ...自由詩6*25-9-7
My_Enemy- ホロウ・ ...自由詩4*25-9-7
MELTense- あらい自由詩3*25-9-7
旅がまたはじまる- 唐草フウ自由詩14*25-9-7
お寿司の歌- 降墨睨白 ...自由詩4*25-9-6
- リリー自由詩16*25-9-6
彼女のゼリービーンズ- ただのみ ...自由詩12*25-9-6
ルイ、リバー- atsuchan69自由詩19*25-9-6
縮こまる- りゅうさ ...自由詩4*25-9-6
ちいさい夏- 本田憲嵩自由詩1725-9-6
響き- 花野誉自由詩14*25-9-6
失敗なんてね- 降墨睨白 ...自由詩5*25-9-5
※五行歌「他人(ひと)のことを_悪く言うのは」- こしごえ自由詩11*25-9-5
裂ける- 草野春心自由詩325-9-4
気づかないよ- 足立らど ...自由詩7*25-9-4
こころ山- 降墨睨白 ...自由詩5*25-9-4
送り火- こしごえ自由詩8*25-9-4

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