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去り際の気化
ひとむらの瑠璃よ
得るも飢え
酒に濁って

凝視する
麝香 目の中の目
水走り
つむぐ 罪の
雨 糸断って
返すつばめ
その血の傾斜

あらかた生を溶かし終え
 ....
桜が咲いているのを最初に見かけた日
あくる日にはいつも激しい風が吹く
思い起こすと毎年そうだった気がする

咲いたばかりの桜は見かけによらず強情で
千切れそうで千切れず
散りそうでも散らな ....
帰り支度がすんだなら
明日にでも行くがいい
旅する天使はおしゃべりで
その上酒癖もわるいときてる
翼ある者は去るがいい
おまえたちの羽根のほとんどは空気
膨らんだ胸の中身さえ
絡みついた ....
早贄みたいに残された
だれかの祈り
吹雪きの中
目くばせする
硝子のような時を隔てて

木の実を爪繰る
指先に
小鳥の心音

あなたの長い舌が
耳の奥まで入って来ると
つめたい ....
洗貝新さんのただのみきやさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
華乱孤論- ただのみ ...自由詩5*25-6-29
鬼女近影- ただのみ ...自由詩3*25-5-3
ツグミに想う- ただのみ ...自由詩6*25-4-12
祝祭の扉- ただのみ ...自由詩4*25-2-10

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