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やわらかな拍布が身体を包みこむ
賞味期限は 胎児の記憶と似ている

未読メッセージの夜は
すべると太っただけ
するするとすこし 
きらいなスロープが、
こぼれる。

マスク越しの吐息 ....
よく晴れた日の空から
黒百合を見たことがない
するどさに似た曲線は 
忘れたふりで 眺めたりした
真似た楽器を奏でても 
すこし怠惰だったせいで
合掌する 風がひびく 火がひらく
すこし ....
カコは一種だとおもわない
もしくは肢体未満
とける気温ではない
蹴ることもなく、
目蓋。
軟風にいくのだから 
たまらない
いまは机の上にあるか 
あり過ぎるほどに
裕福な木陰だ
 ....
序幕:あまだれの記号

 記号化された肉体 増殖するシミュラークル
 人工食材の群体/培養された死角/ホログラムの蝕たち

 苦虫を噛み潰したようなくそまずい飴を、舌の上で転がすよう ....
どきどきに すこし
ぬれていく ものたちが
わたしのために 毎秒
再生ボタンを  押してしまった
ドレンホールにむかって
熱のないカップを 頬ずり
ほとぼりのように、かきまぜている
 ....
わたしより
やわこいうえへと もどりはじめる
やさし く だけていた濃度 100%「fu、 
おりしずむ。しづみながれて、いったいへ

睡に飽いた ひとつはあめ ひとつはわた
こぼした域は ....
水滴が、いた
密と疎の成熟を強く支え
きゅっとゆるむ
ゆうまぐれをくずした
罫線はぢくかな

はつぎわにきくが、綾なすしづくは
とじた後にも、しんかしかいの端に
のぼるようなものぶ ....
残るのはからっぽの部屋と、開かれた扉だけが、正しい それでもいま、ここに 破水したのは 空のほうだった みっつ折りのまま 寝返りを打つ 網のあいだで、骨が増え うしろむきにあったような 子宮の .... 海藻階段を上る像、気管号発行体
回転灯のちがえて 既読したきらきら
むこうから 返事はなくても、
いいような気がして。すこし舐めた
右下から順に崩れていくように)
空っぽの韻律がうたってく
 ....
すべては、かつてない
トビラへは いかない。
自らの手で知らない儘に
しじまで。ぐしゃぐしゃで、
とんでもなく まっすぐだ。

金糸のすきまから
さかしまに喚く夜霧は
しずかに
しづ ....
海と陸を絶つ胎盤は漏斗の奥で
ひときわ高い山のいただきから見た
あなたはオリフィス
接続エラーの胞子
くさのね、ぬけがら
構造を拒みながら育っていた
klepsydra(クレプシドラ) ....
{ルビ逃音=とうおん}のふるえ

やけにあまいにおいがして
かぞえそこねたふうとうを 
ひっかけたほうから
あの子たちがとおったらしく
ひとりきりのうつねばかり

あの角でむせる ふわ ....
geŋ-go-jo-ɾʲi-ne-ba-tsɯ-ku-t͡ɕi-n-mo-ku-to-ʃi-te

「春が、さわれなかった」
接触不良の口腔と言語の死角が絡む濃密部位なので、
逆にそれを「触れ ....
これは海の味がするな
どっかしった気がある星座
それともきのう
耳がひとつ、余る。
あまるみひとつ
つきをみにわたる墨で
かすむ おろか あかり  
隙から。陽だまりエコー。
ぼたぼた ....
ひたひた
ふかくいきを吸うたび
靴裏にこびりつく、ゆく手
わたしはかすかに確かめている
また 焦げた匂いがした)
それで
カフェで次の予定をひらきゆく
前小節にひっかけたまま
ゆびさき ....
鳥獣を呼び寄せて祀るのか、転んだロがひらく
手をたたいてリズムに合わせ しぶきが食べたがる
吹きこんだ雨に、うっかり落としたみたいで微睡む
付着していたものも中間で、ライカにたのみ
名は刃 ....
 迷路のようになにもない空間に、昼と夜が貼り付くように混ざり合い、幾何学模様のように延びたり、収縮したりする
 過去と未来を結ぶ未知の橋のように見える。かわいた台所に生乾きの蝶が脱ぎ捨てられたまま震 ....
洗貝新さんのあらいさんおすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
MELTense- あらい自由詩325-9-7
Grablue- あらい自由詩3*25-9-1
feel_”calm”- あらい自由詩3*25-8-31
MEMBRANE「”境界溶解”――_変容の螺旋」として12片- あらい自由詩3+*25-8-26
GIFT- あらい自由詩6*25-8-17
HIKArear- あらい自由詩4*25-8-15
溢影(イツカケ)- あらい自由詩2*25-8-10
あめふらし- あらい自由詩5*25-7-19
essaiF- あらい自由詩3*25-7-14
祈鳴- あらい自由詩1+*25-7-12
展/Q- あらい自由詩3*25-7-11
逃音のふるえ- あらい自由詩3*25-6-15
yojin- あらい自由詩3*25-5-21
し_ん- あらい自由詩3*25-5-2
めざめよ- あらい自由詩225-3-12
すんだような_みづのいろ- あらい自由詩325-2-8
わたしはもりをでて、またもりにかえる。- あらい自由詩225-1-25

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