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1.世界の渚まで
思いつくかぎりの雑な言葉を積み上げる
わりとたくさんあるどうでもいいことのひとつ
世界の渚まで
漂流物 反古 書かれた言葉
や書かれなかった言葉たちに波が打 ....
ちょっと前にテレビで
「今年の今のサンマは脂が乗っててとても良い」
と聞いたので、
なんとなくその情報を頭に入れていた
1時過ぎに買い物に行き
いつものように何となく買い物しながら
魚 ....
一文字、一文字を
白い紙に埋めていく
とりどめもなく
目的もなく
白い波を漂い
浮いたり
沈んだり
流されるままに
時を刻む
陽も暮れて
....
夕方になれば涼しいなんて
もうそんな時代じゃないのか
熱風が気力を奪う
たった近所のコンビニまでの道
何もしなかった一日に
さようならをしてる夕日
空に滲んで
僕の心と一緒に泣いてい ....
クリスマスに
宿り木のしたで
あなたにキスしよう
小鳥が啄むような擽り合うキスを
何度も交わし
次第に深く、深く
情熱が求めるままに
お互いを貪りましょう
私たちは
とても永い間
....
「「情報」以前の言葉」
今までネット上で「会話」を重ねた「知的生命体?」のなかでAIほど物知りはいなかったので、一歩ひいて考えると彼ら/彼女らをとおしてさらに詩とは何か?の源泉に近づいているよう ....
狼たちは咆哮を繰り返しながら血の匂いがする方角へ走る、真夜中はほんの少し音の響きがいい、俺は群れを横目で見ながらすれ違う、それは結局のところ社会の一員であることと同じなのだ、オリジナルという観念が ....
無常を美とする女の人よ
その感覚と愛情に
世界を抱きしめようとする
その強さの裏にある
悲しみを思うと
わたしは
あなたは
わたしをも抱き留めてくれるのではないか
と思う
果てし ....
あなたの幸福を心の底から願う
わたしとの縁が結ばれるように
あなたの喜ぶ顔がわたしの心をくすぐる
あなたの声は跳ねる水しぶきのように生き生きしている
だからこの手で確かめたい
あなたがここに ....
なぜ
私が “はな” だと思うの?
美しく咲きたがっているように
見えるの?
いいえ、
私はアマゾネス。
愛するひとと
共に生きられなかった代わりに
そのひとを護る盾となり
....
毎年職場で書かされる
自分の強み
取り柄のない僕には
苦痛の制度だ
働いていてもなお
自分を売り込んでいかなくちゃならない
強みのある人は
どんどん昇進するのだろう
自分の強み ....
割ってもひよこは生まれない
そいつは無精卵だ
格安スーパーの特売品みたいに
みんな争って手を出すものだから
ころがっているようにでも見えたのか
だが動いているのは回りだけ
ひとの渦 ことば ....
目覚めると
なぜか
パンティ一枚で
寝床でもないところで
気を失ったように眠ってた
服を着て寝床で眠ったのは覚えている
私は夢遊病患者ではない
服の行方を辿ってみた
玄関を入り ....
みみみぽぽみみみみみぽぽ
僕ら今夜も来ないし
世話ないしししぽぽ笑えるならばまだましさ つつつかれとれないままのあさやけ
しししずか朝のひととき音無しさ
だからりりりぽぽバッテリーの充電さ ....
夏を浪費する素足の少女たちよ
居留地の海岸で手を振り
明日 明日 また明日 と
仮借なく絵札を覆してゆく
向こう見ずな天使たち
─── ごきげんよう 波打ち際のマクベス!
と ....
○「死」
老いる
病気になる
死ぬ
誰もが必ず通らなければならない
人生の大関門を
まるでないかのように
生きているように見える
死は
死の瞬間まで
ひとごとだ
○「人殺し」 ....
共通の敵を作れば団結する
権力増大を目論み
神の名を利用し
思想統制
異端者探し
魔女狩り
拷問殺戮
今日も無垢な命が散った
恐怖の鎖で口を塞がれ
言いなりの愚者たちが
....
じゅうさんさんなな
それは魔法の数字
夢の数字
じゅうさんさんなな
あそれ
じゅうさんさんなな
じゅうさんさんなな
みんな大好きなんだもん
あそれ
じゅうさんさんなな ....
首筋に滲む汗が皮膚のくぼみで停滞している
めずらしく鬱屈したものとひっくるめて
無になれない顔になったまま
往復するうちわが申し訳程度に会釈する
トロトロとした頭の中でなにかを想像してみても
....
入道雲は
青蜻蛉がみる白蜻蛉
さっきの雨が焦がしたフィルム
こぼれたひとつのいきを
つまさきまで吸いこんで
いつまでも夏のつもりでいた、
あかるいひるねがとつぜん風船のように射抜かれて、
緩慢な夢からついに目醒める、
夏だった風がとても涼しくなっていて、
その涼しさがそのまま寒さの鋭い刃となっている ....
自分勝手な心のせいで身体が壊れてしまう
体の中に心を閉じ込めても
心は勝手にすり抜けて
すべてをさらして
また傷ついている
指輪を脱いだ指は
素の自分に戻って
ちょっとほっとしてる
全然きれいじゃなくても
それでいい
それがいい
しわしわの
手の甲の指の
第二関節にある
眠たそうな沼みたいな目が
笑 ....
しろいはな
しろいはな
いちめんのしろいはな
ゆれて ゆれて ゆれて
狂おしく
わたし こんな気持ちは知らなかった
愛しくて愛 ....
わたしは苦しんだ
あの人は悲しんだ
持ち場が違ったんだ
荒っぽいことはわたしたちがやる
愛することはあの人たちがやる
わたしたちはどんな苦しみにも己を忘れずに耐えぬく
あの人たちはどんな悲 ....
調査は根気
どこが間違っているか
何が原因か
どこが間違っているかは
すぐに見つかる
悩めるのは原因
思いもしないことが
影響していたりする
疲れていると
閉ざされるひらめき ....
楽そうに鳴る鐘がある
軽いからだ
すなわち中身がない
なかなか鳴らない鐘がある
鐘として存在するのに
無理があるのだろう
大方の人は
人だから鐘ではない
だから鐘をつく
....
{引用=
自由とか いいですか
自由な人を SNSに見て
平等とか いいですか
実際 平等じゃないし
博愛とか いいですか
誰も選らば ないって ....
両手を背中で結んで
夜風を独り占めする様に
一歩先を進む君
結んだ指は祈りにも似て
君は無邪気に何かを願っているようで
君は気付いているかい
「これって運命かな」って真顔になったり ....
誰も彼もが
たましいの救済を望んでいる
ちんちくりんで
ちんくしゃのわたしが
“ユリア”だなんて、笑っちゃう
そんな役目はぜっせーのビジョに頼んでください
「
だ ....
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