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 橋を渡る時に目に映る

 川辺の桜並木の下にベンチがある

 幅広のベンチを占領して

 ただ川面を眺めているらしき人

 新聞を読んでいるらしき人

 音楽を聴いているらし ....
印画紙に染みついた影
人生から落とすまいと誓っていたものから
手を離した瞬間を覚えている

何度も何度も反芻する
記憶が消化器官と口内を往復する
輪郭がとけ筋も擦り切れ味もなくなる
そん ....
強がりな若葉が芽生えたから
車を飛ばして海を見に行こう
お弁当はトマト・レタス・生ハム・チーズのサンド
カラシマヨネーズを効かせて

ほら 遠くに洋紅色の貨物船が浮かんでいるよ
きみは う ....
壊れた飛行機が
指先に落ちていた
修理して空を飛んだ
空を飛ぶなんて
ありふれた夢のようだけれど
空に来なければ見えない景色は
確かにあった
題名のない本があったので
表紙に着 ....
森の奥
木の葉が私の羽に絡まる
苔の鼓動
微かな羽ずれの音
迫る夜に小さく鳴く
風が木の葉を揺らす
川が流すinstrumental
夜の裾に隠れた光に導かれて
羽を広げてゆく
私が ....
ああ、神様、
私は煮詰まっています。
午後の週末です。
それは非常に活発な議論です。
あなたのひげに会えて良かったわ。
長い間、会議に来なかったわね。
主人は自分の携帯電話で滑って眠りに落 ....
 
 

 
 熟成した光は
 ワインのように
 植物を酔わせる

 今日も太陽を傾けて
 星に陽射しを注ぎ込む
 女神の細腕

 木々の枝のあちこちで、
 新芽が起 ....
夜がガラスのように
砕けた朝に
散らばる夢の欠片
止まらない時計の針は
呪われたように
勢いよく回り出す
乗らない気分が
脈を締めつける
手足に冷たい鉄の鎖
苦しさのため息
無理や ....
入江の向こうに
黒い影が浮かんでは消える
波の音を奏でる
音符のように

埋まらないパズルのような曲線を描いて

この場所を離れないものがあることを
僕はくりかえし
思い出していた
  なな   な はて
 て       て
は         は
 ん  い   い   え
   な   
 しぃ  て     タ 
はぁわぁ てぇ いぃー
 て  て し  て ....
○「異常な世界」
押すと
すぐ電気がつく
押すとすぐ
水が流れる
押すとすぐ
友人とつながる
僕たちは今異常な世界に住んでいる

○「豊かな社会」
豊かな社会は
孤立を深めた
 ....
あの子が「たまごそぼろだ」と言ったから
あの角の家にはおいしそうなたまごそぼろが咲く

神様に祈ってみたり、嘘をついてみたり
大して変化のない生活を強い風が撫でていく

更地になった場所に ....
知らない国の見果てぬ路線図
ここで乗り換えると海へつながる
春を見たければ各駅停車で

こうしているうちにも
砂時計のすなはおちつづけ
耳をかたむけると
さらさらさらさら、とささやき
 ....
一枚ずつ数えていくように過ごした貴重な季節が途轍もなく愛おしくて僕の頬を伝うのは残り梅雨、何もかもが新鮮な野菜に囲まれている、幼虫1匹として入る余地のない空間に隙間風が通る古いコインランドリーの前で、 .... ○「米高騰続く」
米作り農家は
米離れが心配だ!
これからお菓子が
主食になるかもしれない

○「薬医療」
医者に症状を訴える度に
薬が増えていく

○「戦争」
どちらも正義のた ....
椅子の背もたれに届く
夏の小さな雑音
子供になった父は
昆虫採集に出掛けたまま
帰ってくることはなかった
大事にしていた許可証が
風に飛ばされて
どこか遠くの海溝に
沈んでいく ....
月よう日は

仕事へ行く前に

神社に行く


桜の樹が黄緑の葉を

ゆさゆさ振る

誰もいない境内

でも たくさんおられる


狛犬さんの足をなで

狛狐さ ....
○「百歳登山」
東京から帰ってきた娘さんとその孫二人にわれわれ三人も加わって
百歳のOさんと登った
登ったといっても朝5時半から登り始めたOさんたちは
1700メートルの日本百名山の韓国岳に先 ....
削れた指を頬にあて
新しい水を吸うときに
意識ははりがねのように細く強張って
あー犬や猫や魚
象やいたちやカメレオン
うまれたての山羊や栄螺やひぐま・・・
ペンギンや、にわとりみたいに ....
雨はどこに降るのだろう
記憶だろうか
遠い昔 子供の頃は
そこでどんな色を残して
窓に突っ立っていたのか
音楽は終わり
色々あったけれど
僕はいつのまにか大人になった
そして堤防で釣り ....
{引用=
いったい誰が言ったことか。冬は女の子をもっとも白く可愛くする、という理論をそのまま体現していたかのような君の白い睫毛には、もはや雪ではなく白い花びらが、いま雪のように掠っている。


 ....
おれの銀河

おれだけの銀河



お前がたとえ何千億積もうとも



一歩も入れないおれの銀河








ドルやガソリンなら
 ....
「くうみ」が空っぽの身だからといって無意味などころか最大のより所にもなる
ということで神は服をお脱ぎになって今夜はすっかり「くうみ」となりおおせた
神の不在をなげくどころか不在にこそ神の裸体がある ....
犬人

いつもそばに居る
人以外の生命体、何ものかは
進化が止まってしまったのか

自然の摂理に反しても
彼にはなにも罪もない

むかしの卓上のPCは
いまはテーブルの下で
眠っ ....
あたまから

どちらを手にしようか、迷うときがある

どちらも食べやすくて、食べにくさがある。

酒のつまみには豆腐だろう。

ご飯に添えるならば納豆だ。

どちらも同じく大豆 ....
草臥れたぼくを折りたたんで
シャボン玉みたいに脆い
紙飛行機
ため息に乗せて飛ばしたんだ

きみのところに届いたら
開いてみて
きみの瞳に映る時だけ
ぼくは ぼくでいられるから

 ....
海の轟が寄せ還る寂れた街を彷徨った
街灯がぽつりと点り羽虫を寄せていた
ヤモリが一匹それを狙ってヒタヒタと柱を登ってゆく

腹が減った

赤いちょうちんと暖簾が風に揺れている
魚介豚骨醤 ....
葉桜の明るい緑がそよぐ
もう花は残っていないと思ったのに
花びら一粒が風に乗って
頬を掠めていった
緑の隙間から太陽の光こぼれ
眩しさで目を細める
その背景の前で
風に揺れたスカートの裾 ....
くすりと笑う君の
世界はとっくに
喪失されていたんだね、
くすりくっすり ひっそりと
剥き出しの硝子窓の枠組み震え
余りに露骨なままそのままに
外界に曝された君という
漂白され切った世界 ....
ふわっと蒸しタオルで顔を包まれる安心感
顔を包むホイップクリーム
束の間の緩みから転落するように
カミソリが肌を滑るスリル
リラックスがこそげ落とされ
たらればが緊急に緊張を引き出し
背骨 ....
wcさんの自由詩おすすめリスト(1845)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
らしき人- 佐白光自由詩6*25-4-29
反芻- 凍湖自由詩725-4-28
五月には- レタス自由詩6*25-4-28
挿絵- たもつ自由詩625-4-28
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チューリップで乾杯を- まーつん自由詩325-4-27
朝の抜け殻- 自由詩10*25-4-26
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はてななては/ゴル/お題阿トさん- 足立らど ...自由詩9*25-4-25
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木香茨- 青の群れ自由詩1325-4-23
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札束- 饂飩(う ...自由詩625-4-22
独り言4.22- zenyama太 ...自由詩2*25-4-22
青空の続き- たもつ自由詩8*25-4-22
月よう日- 花野誉自由詩4*25-4-21
独り言4.21- zenyama太 ...自由詩2*25-4-21
はりがね- はるな自由詩325-4-21
雨の音- 番田 自由詩625-4-21
雪びら- 本田憲嵩自由詩1025-4-20
俺の銀河- TAT自由詩325-4-20
執着を消し去る入魂トロールマシン_~トロールの神話~- 菊西 夕 ...自由詩3*25-4-20
犬人- 足立らど ...自由詩4*25-4-20
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Paper_airplane- 自由詩11*25-4-19
ラーメン- レタス自由詩14*25-4-19
夏がくる- 自由詩6*25-4-18
霊の汀、No_Quarter- ひだかた ...自由詩6*25-4-17
たらればの恋- 自由詩12*25-4-17

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