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言葉をつづりたくなる
眠る時間は決まってない
なのに
真夜中は押し寄せて来る
ひとを求めている
スマートフォンの中に
誰かいないかさがしてる
話をきいて欲しいわけじゃない
この時 ....
いくつもの出会いを
得て
知った
大切な喜びに
私はつくられている
器、
使えば使うほど
汚れヒビ割れゆくもの
汚れヒビ割れゆく肉体に
宿る魂、使えば使うほど進化スル意志
手のひらにのりそうなぐらいに
ちっちゃくなったあたしの夜を
三鷹の空に解き放した
全ての人々が信じるあらゆる神々へ
あなたがたを信じる人々の心を敬います
信じるその心 ....
いくつもの別れを
得て
知った
大切な悲しみに
私はつくられている
硬いソファまで差す陽が
サキの太腿を切り取り
新居、印鑑、身分証。近くの
小学校から 子どもたちの声が微かに
聞こえる? サキの下腹部に
耳を押し当て 子ども 欲しいな、
....
僕の同級生が
再婚した
年の離れた若い嫁が二人の子供を残して出ていってから
長い間寂しい思いをしていたようだ
ある宗教団体の合同婚で
東北の少し年下の女性と見合いをして
すぐに結婚した
....
見間違えるほど
美しくなってゆく君は
夢の中で何をみているだろう
夜毎ぼくは眠れなくて
ウイスキーを舐めている
庭園に落ちると感じた刹那
ぽとりとひとつ紅い花
西の空を見上げては ....
お前のことを聞いたのは
つい最近のことだった
婚約者を残して逝ってしまった と
お前はビールが大好きで
出張先のホテルで溺れたと聞いた
お前は技術屋でオレは営業屋だった
オレたちは ....
暗闇の中、働く
それを何と呼べばよいのか
週末になるとやってくる
不安と焦り
それを何と呼べばよいのか
お金を大事にする
生きるために必要だから
手を動かし支える
作業をする
....
自分のために
したことが
他人のために
なれば
一石二鳥よね
・
ここのこころを
言葉に
置いて
あなたへ届ける
いのちの声を
さて 一度だけふり返り
降りたばかりの船を見る
木犀の香が夜に{ルビ水脈=みを}をひく
徒花とは呼びたくない
旅の仲間が好んでた
南洋の煙草が髪に残る
裏町の匂いだと笑ってた
襟の正 ....
ぼくが帰るとき
いつも停留所ひとつ抜かして
送ってくれたね。
バスがくるまで
ずっとベンチに腰かけて
ぼくたち、ふたりでいたね。
ぼくの手のなかの
きみの手のぬくもりを
いまでも
ぼ ....
ウクライナはもう終わったんですか?
今はパレスチナですか?
ウクライナはもう終わったんですか?
あの怒りやら涙やら全部
今はパレスチナのものですか?
ウクライナはもう終わったんですか?
も ....
今日は昨日と同じ事をやって
明日は今日と同じ事をする
そんな毎日に慣れてしまった
私の目の前にレールが見える
今もこれからもずっと固定された毎日が続き
しだいに心も顔も固くなりもう戻らない
....
加茂川べりに
あの人が佇んでいる
錯覚だとは
電車の中で気がついた
冷たい舗道に降りてから
しっかりと足早に歩きすぎながら
それでも後ろを 振り返ってみたかった
....
いなくなった私の
空白に
星が
ひとつ
生まれる
・
何はともあれ
ありがとうさまと
みんなを
思う
ひとつの宇宙で
いつか小指ほどの白蛇を飼っていた、カゲロウが
とぐろを巻いたもの 口吻を繰り返し、もうずいぶん
月燈の楽団から{ルビ暈=カサ}なり、さぞや張り詰める
うつくしいよにあれば、これはぬくもりと崩れて ....
人すら商品化され
売り払われ使い廻され
儲け価値として最早認められなければ
アッサリ切り捨てられる
資本主義社会の本音本質
純白とターコイズブルー
混ぜ合わせ
アナタの顔は言っ ....
そのなだらかな 坂 の
おりても のぼっても やがて
おんぎゃあ って 聞こえる の
誰もの昼を飲み込んで溶かして 初めて
夜というものになったのだということを
寝顔の君 ....
曲がり切れないカーブは
初恋の人の背中に似ていた
触れたくても逃げていく
それは風のように柔らかく
ほんのちょっとの憧れを
焦がしてしまった
胸の中に太陽がいる
私の瞳だけは
....
わ~い
自動ドアだぁ
裏で奴隷が
歯車を回す
人力で
わ~い
デジタルだぁ
裏で社畜が
データを入力
手作業で
この街がネオンで彩られるころ
あの街の空には爆弾が降り
....
大海を眺める男女が つつがなく
{ルビ史環=シワ}に さすらいまどう しゅんかん
あなたのテンには鏡、草原に ....
ドライブする
現時点で何も決めてない
直感に任せてみる
行かないような場所だったり
綺麗な絶景に出逢えたり
色々決めるのもいいけれど
直感に任せてみるのも
楽しいと思う
気 ....
六花
しんしんと咲き
いずれ
ありがとうの
春に解ける
・
※「六花」=(りっか。ろっか。)雪の異称。
夕景、
いちにちの役割を終えて、
港の工業王国に静かにそびえたっている、
ぼくのちょっとした、すこし傾いた、
鉄骨のキャッスル、
工場の七階から、
淀んだ窓を開け放って、今日も少しだけなが ....
ジミヘンになりてぇな
なりてぇよ
なればいいじゃんジミヘンに
そんなわけで楽器屋に来たのに
三味線しか売ってない
工夫すればこれでも案外
イケますよ
とのことなので買って
担いで帰る途 ....
僕らの明日はどっかにつながってるんだ
さよならなんて言うもんか って
鳴きつづけてぱたりと絵本が倒れるように
さよならとくじらが言った(ように見えた)
さよならと機関車も ....
あのラーマが販売を終了する
ラーマとは、インド神話最大の英雄の一人で
タイの現国王もラーマ10世なのだが、
販売を終了するのはマーガリンの名前だ
ボクたちは、あたりまえのように
毎朝パン ....
別れは皮膚のあたりが
ひりひりする
トマトのゼリー状のところ
わたしが育てた何か
剥離するその先に
夕立だけの街
手を動かせば
いつも触れるものはあり
その形状も
その名 ....
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