街を歩いていると
「幸せのために祈らせてください」
とか言うヤツが近づいてきたりする
オレは
「僕の方こそ祈らせてくださいますか?」
と言った
祈り合い合戦勃発
辛くも勝利
上りの通過列車が
雨上がりのプラットホームを過り
色褪せたベンチの水滴を
さらってゆく
少し欠けた白線と
凸凹黄色のタイルは
きっと黙って
それを見ている
プラットホー ...
各教団は教徒たちを
唯一至高の民と賛美する
大小ピンきり混同
美しき平等主義は
人類から野生を奪った
植物は間引きすることで
動物は弱い生き物を食べることで
強く優秀な種のみ発芽するのだ ...
スヌーピー
さようなら
コンビニエンスストアの
販促キャンペーン点数シールは
2点足りないまま
10月に入っていて
ため息で台紙を捨てた
気づけば6日
父は一つ年をとった
わ ...
(その2 自転車屋のおじさん)
おじさんの手にはすっかり油がしみ込んでいて、指紋もわからないくらいになっている。
それが職人の手だと自慢していたけれど、あんまりじろじろ見ていると少し恥 ...
こたつの中で皮膚が焼けてく匂いがする
猫はもう丸焼け
最後ににゃあと鳴いたのはいつだっけ
奥の方には
みかんの皮
去年の去年の去年の父さんが食べたやつのもあるよ
そこに見覚えのある ...
つけっぱなしのテレビから
何の音もしなくなって
それでも
こうして眠らずにいる
何かが
始まるかもしれない
もっと
違うように
もっと
力強く
...
よく晴れた日
ハンガーに吊るして
自分を干してみる
きっと人はこのように
優しく干からびていくのだろう
水分も記憶も失いながら
+
鏡に向かって
笑う
そんな嘘
ばかり ...
おーなり由子さんの連載です。
こんな風に日々を過ごせたら、とおもいます。
http://www.daiwashobo.co.jp/ohnari/index.html
人の灯りが
山間に星空のようにまたたいている
地上の星という流行り歌があった
高台を走る田舎の高速道路から盆地を見下ろすと
それは星の吹き溜まりのように見えるのだった
星座には見えないが ...
ちょこっとのきっかけで
けんかになった
ぼくは
ありったけのわるぐちをいった
ばか
おたんこなす
よわむし
げじげじ
ぷいっとそっぽをむいて
いえにかえった
ひとり ...
彼女は飛んでいってしまった
灰色のコンクリートに
白い羽を数枚残して
夕日目指して飛んでいった
だめだよ
あまり高く飛んでも
あまり低く飛んでも
失墜する
ほらイカロスのように
大き ...
帰ってきた さらに うすく かるく
まずしくなって これが ほんとうの
わたしだ まだ少量の毒をもつが
いつでも風にふかれて とんでゆける
きみのもとへ そして きみの彼方へ
警告音鳴らし息はく
女らしい気迫 ずった跡がぬめる
なんていやらしい螺旋弁でもあなたが好き
アラブの傭兵を某国に送り込むための白紙
よろしくってよ
マダムは結露で顔を拭き
...
誰かのために私は存在している
誰かのために言葉は存在している
泣いている私を上から見ているものは仮面をかぶった人形
なかなく花のように散ろう・・・
いつも誰かのために過ごしてい ...
行く場所は 茨の茂みしかないけど
もう あなたたちと 戦う気力はない
{引用=ピッ}
Cl は にげだした! ▼
負け犬へ
存在価値はどこにも見当たりません
雑踏の中の燃えないゴミです
前を向くなんてできません
ここにいるだけで精一杯です
不眠症は治りません
くだらないことばかり言いながら
...
いつも 足りないと
つぶやくような目で
半透明 だった
校庭も
平たいホームの直線も
影をうばうばかりで
屋上にでるたび
そらに 手をひたして
紅くそまった冷たいゆびを
にぎ ...
いいなぁ
“水”はどんな器にもピッタリで
僕は器からはみ出してしまうことがあるのに
でも
はみ出た部分を切り捨てないでよ
それも含めて僕なんだから
改札口にて
お待ち申し上げております
行き先を
詮索したりはいたしません
どうぞ
ご安心を
あなたがここを
通過してゆく事実のみ
確かめさせて頂きたいのです ...
ひとりになる
そんなことは結局、どこにもないのかもしれない
はぐれがちになる秋の、空の一片は
また明日と手を振るように
ぽっかりと抜け落ちている
秋
秋の
すっと高くなる人たちの
忘れ ...
朝の空気は
ひんやりとして
あたらしいいのちを
送りだす
遠くから聴こえる
鳥の声に
遠くで暮らす
母の足音
滲んでる
{引用=耳を澄ます}
朝の空気は
瑞々しくて
白から ...
朽ち溢れた花びらは
先ほどまで
朱く萌え
そこに立ちいた
曼珠沙華
終りをみるの
何度でも
傍らで
見送る私は
何、想う
終りをみるたび
思い出す
始まりがある ...
アースジェットが
秋のはじめになってもまだ半分くらい残っている
しゅーと夏を吐き出してみる
秋はそんなところから始まる
ぼくは割り算を高い空に置く
割り切れないことは繰り上げるのか
繰 ...
ここは誰かの土地だから
入ってはダメよ
ほら2センチはみ出して
男の子がひとさし指を削がれたよ
にこにこ笑いながら
誘うおじいさんとおばあさん
ダメよ入ったら
ほらまたはみ出して
きれ ...
むかし
わたしが某サイトの東のチャット発言ランキング一位だった頃
某サイトの西のチャット発言ランキング一位の人がいた
わたしはその人に敬意を払ってか
その人はわたしに敬意を払っ ...
よくも
攻撃的彼女
悪者になるあたし案山子
案山子
どこにもいない
黄色のなかで
何年も働いた案山子もいたのにね
案山子にいたずらすると
落とし穴に落とすよ
鬼の的じ ...
眠りは当局から支給される
月にいちど注文をすることになっている
私は主に スタンダードな「白の眠り」を注文する
けれどいつもおなじ眠りというのも
あじけない気がするので
やはりスタンダードな ...
{ルビ夥=おびただ}しく降り注ぐのは
湿り気のある眼球たち
あまりにも優しい成分なので
それらは
{ルビ容易=たやす}く踏み潰せてしまうのだが
悲鳴に私は恐怖する
オアシスはすぐ其 ...
つるべ落としの夕暮れが
立ち尽くす人の上を
群青に染め上げていく
笑ったような月が
ヴィーナスを従えて
ゆっくりと
空にかかる
そして
青白い光が
窓辺で
謳っ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
祈り
マスイジュウ
自由詩
7+*
05/10/6 15:34
路線区
銀猫
自由詩
11*
05/10/6 14:56
進化失敗
kw
自由詩
2*
05/10/6 14:51
点数シール
蒼木りん
未詩・独白
4*
05/10/6 14:41
シリーズ「おじさんと僕」2
ベンジャミン
自由詩
9*
05/10/6 14:30
あけましておめでとう
ki
自由詩
0
05/10/6 14:24
ここじゃなくてあなたのところ
初代ドリンク...
自由詩
5*
05/10/6 13:52
小詩集「書置き」(三十一〜四十)
たもつ
自由詩
17
05/10/6 12:41
いちにちスプーン
コトリ
おすすめリ...
2*
05/10/6 11:38
盆地
岡村明子
自由詩
9
05/10/6 9:17
けんか
さち
自由詩
10*
05/10/6 8:20
十六の声
唯浮
自由詩
2
05/10/6 6:07
そろもん(新章スタートの話)
みつべえ
自由詩
6
05/10/6 5:15
◆
黒川排除 (...
川柳
1
05/10/6 4:42
誰かのために・・・
saya
自由詩
0
05/10/6 3:21
にげる
Cl
自由詩
1
05/10/6 1:14
支えてくれる三人へ
健
未詩・独白
5*
05/10/6 1:12
うしあめ
はな
自由詩
13*
05/10/6 1:09
水とゼリー (1)ゼリーの独り言
徒歩5分
自由詩
2
05/10/6 0:47
改札口にて
千波 一也
自由詩
41*
05/10/6 0:45
はぐれる空も、見送る人も
霜天
自由詩
12
05/10/6 0:24
朝の祈り
知
未詩・独白
13*
05/10/5 23:55
始まりのために
LEO
自由詩
3*
05/10/5 23:42
omoidetosite
tonpek...
自由詩
14*
05/10/5 23:35
ここは誰かの土地だから
チアーヌ
自由詩
9
05/10/5 23:10
昔の名前で呼んでください
第2の地球
未詩・独白
8
05/10/5 22:28
案山子
蒼木りん
未詩・独白
2
05/10/5 21:42
眠りのシステム
塔野夏子
自由詩
35*
05/10/5 21:39
砂嵐
千波 一也
自由詩
11*
05/10/5 20:39
*よるは*
かおる
自由詩
10*
05/10/5 20:21
6568
6569
6570
6571
6572
6573
6574
6575
6576
6577
6578
6579
6580
6581
6582
6583
6584
6585
6586
6587
6588
6589
6590
6591
6592
6593
6594
6595
6596
6597
6598
6599
6600
6601
6602
6603
6604
6605
6606
6607
6608
加筆訂正:
支えてくれる三人へ
/
健
[05/10/6 2:23]
最後の方を修正しました
眠りのシステム
/
塔野夏子
[05/10/5 23:15]
間違えてカギ括弧がだぶっていたのを削除しました。すみません。
7.89sec.