夜と同じものが立ちはだかり
窓の外は暗くにじむ
歌うは神の無い月
瑠璃色の雲の一節
苦しみの幾拍かをとどまらせて





すべての低いとどろき
午後の果て ...
なんだかとっても寒いので
財布の中をのぞいたら
やっぱり寒い

ころりと100円玉
音をたてることもなく居て

街角の自動販売機
120円という表示が淋しい

一昔前なら缶コーヒー ...
大工は黙々と
もくもく雲を
鉋で削っている

おが屑のような 白い雲
見晴らしもよく
遠い山脈は 透きとおって見える

黄昏 誰も彼もが眼の上に
反芻いようのないことに
さよならし ...
(行ってらっしゃい)
宇宙の森で生まれた あなたと

あなたは今頃どの辺
七丁目の角かしら
目的は果せた?
わたしは洗濯をすますところ

留守のはざまで
不透明な静けさを淹れて飲むと ...
適当なゴミを40日間蒸留しながら
誰かの帰りを待つのだ
逆光で見えなくなったワルツ
言葉など
肺から消えていく
さざなみよ そのまま静かに回ってくれるなよ
かき消されていく
限りなくすれ ...
あまり過保護になっては
ひとり立ちできないなどと
父母が 孫の話をする

だんだん 友人との付き合いが
目の届かないところまでいき
不安そうだが
あまり しばりつけても
本人のためにな ...
わたしは 鏡のなかで待っている

あなたを待っている



あなたは なにも知らずに
平気で 素顔を のぞかせる

わたしは みとれて 口ずさむ





月明 ...
ヒゲが生えている。地面に。
まぼろしだとしても、ふいに
奪われるとこまってしまう。
剃刀を持っているのだ。
近頃の僕は―
 身悶えて夜をすごした
 もう少ししたら太陽の光と共に
 清らかな朝が訪れる
 
 眠ることが死に近づくみたいで
 眠ることが怖い
 
 とても大きい怪獣が
 このまちを廃墟にして
...
食事をほとんどとらない
俺の胃袋の上方で、鐘が鳴る。
すると、92からなる元素が慌てふためく。
突然、ひだひだが収縮する。凸凹めがけて
粘着質の液体がおしよせてくる。
 俺は唾を吐く。
反 ...
 詩を書いて評価されないとなんだかむなしい気分になる。自信作は大抵評価されない。投稿してすぐにポイントが入っているととてもいい気分になる。逆に0ポイントままだと気落ちしてしまう。僕の実力はたいした ...  さぁ のろしを上げろ
 俺達の真夜中の祭りの始まりだ

 踊れ 踊れ さぁ踊れ
 食え 食え もっと食え

 ここでは常識なんかいらない
 誰にもとやかく言わせない
 自由にやり ...
すべてのひとよ 。はばたけ  。 "There is no dark side of the moon really..."
Do you mean it? Don't be silly!

The moon ...
ことばには 実体が あるのだろうか 。情報化 革命が(情報化 革命 って いったい。) おこったいま ことば ではなく ぐちゃぐちゃした 記号が 文字が  
 銭 銭 銭
 
 キミは言ったよね
 今日には返すって
  
 キミは約束したよね
 1万円返すって

 あの時のキミは
 腰が低くって
 僕に拝みたおしたよね

 な ...
夜闇と思ったのは黒雲
赤帯の朝焼けが眼前にふたすじ
この街の空を美しいと思った
はじめてのこと


のろのろ歩き 方向音痴の女の子
同じ場所 ぐるぐる ぐるぐる 行ったり来たり
手をひ ...
いつのまにか
あなたがいなくなることが
いつのまにか
怖くなっていて
それは
幾日もの
あなたと私の
笑顔の証

とても不思議なことに
朝はいつも訪れる
目が覚めると
朝は ...
あなたと過ごせた短い時間を細切れにしたい。

そして、会えない2年間に分散させるの。

一日に10秒でいいから抱きしめてほしい。

大好きだよって耳もとでささやいてほしい。
わたしにとっての寝る前のひつじは
今までずっとあなただった

あなたの寝息で
あなたの鼓動で
わたしはゆっくり眠りにおちて

わたしにとっての目覚し時計は
今までずっとあなただった
...
明け方シナモンちゃんが
僕のアタマをひっかくので
まだ起きる時間
ではなかったけれど
白いバスローブを着たまま
フレンチブルドッグと
白金あたりのマダムたちと
阪神タイガー ...
どこまで行っても緑がいる
目に入る世界すべてに
緑、あなたがいる

深呼吸して目を開けば
私に流れ込む緑
名前は知らないけど
緑たちありがとう
次の日も次の日も
いなくならないでね
...
いいなぁ ゼリーは
私はすぐに器からこぼれてしまって
器が空っぽになっちゃうよ
自分の形を残したいのに
私には自分の形がないんだ
傾くピアノの黄昏の
透明なオレンジの
一滴が
空に
しみてゆく



そうして
トタン屋根の宇宙では
魚たちが
泳ぎはじめるのだ





どうか
明日も小鳥たちが ...
 夜の帳がおりて
 静けさの中
 意味のない今に
 沈む

 気持ち良さそうに
 寝ている仔猫は
 寝返りをうつ

 僕はおもちゃを
 壊してしまって
 泣いている

 いつ ...
黒頭巾ちゃんが聖句を聞いたときのお話をします。

そこは、盛り場のはずれの、薄汚れたラブホテルのベッドの上でした。
黒頭巾ちゃんは、黒い神様と、何度も何度も抱き合いました。
そして、それが済ん ...
かみさまはしんでしまった
わたしはいつものように学校に行く
あめは降らない

三年間生きたので許してください
かみさまはしんでしまったから

「あしゆび」から水が出てきて
わたしはみに ...
低いオクターブで
朝を告げながら
高いところを
水が流れている
知らないあいだに またひとつ
季節をまたいでしまった


雲と空に距離が生じてゆく
そのすきまを
縫いながら、通過す ...
眠れない夜の少女
夜は少女に小さな嘘をつき
少女は静かに夜に眠った
次の夜
夜にかかった虹を
少女は見た
夜はいつだって蒼く永い
それだけでも
少女は良いと思ったけれど
そっと渡って ...
繰り返される
果実の落下・落下・落下、の
地面で重複してゆく破裂の匂い


それだけを呼吸し、それだけを呼吸したら
わざと気化したくなるほどの、それはひとつの悦びか
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
幽かな日木立 悟自由詩405/10/7 14:06
100円玉の温もりベンジャミン自由詩15*05/10/7 13:52
「雲と大工」プテラノドン自由詩3*05/10/7 10:07
お留守番こしごえ自由詩12*05/10/7 9:19
水車示唆ウゲツ自由詩205/10/7 7:45
ああ砂木自由詩12*05/10/7 7:25
わたしは 鏡のなか千波 一也自由詩14*05/10/7 6:14
「剃刀」プテラノドン自由詩2*05/10/7 5:40
冬支度炭本 樹宏自由詩305/10/7 5:12
「なじみの—、92元素」プテラノドン自由詩1*05/10/7 4:55
パソコン中毒炭本 樹宏散文(批評...1405/10/7 4:50
真夜中の宴自由詩105/10/7 3:43
すべてのひとよ 。すぬかんなが...未詩・独白205/10/7 2:59
月の裏側クリ自由詩205/10/7 2:26
ことのは 。すぬかんなが...散文(批評...005/10/7 2:26
炭本 樹宏未詩・独白405/10/7 1:54
ろいやるすぺしゃるみるくてぃーコトリ自由詩7*05/10/7 1:51
しあわせいとう未詩・独白16*05/10/7 1:43
遠くにいるあなたへspice自由詩105/10/7 1:26
ひつじで 目覚し時計で 安定剤でゆきお自由詩005/10/7 1:20
しとしとなかやまそう自由詩205/10/7 1:07
緑流れる未詩・独白4*05/10/7 0:57
水とゼリー (2)水の愚痴徒歩5分自由詩005/10/7 0:54
あしたへ青色銀河団未詩・独白605/10/7 0:37
楽園炭本 樹宏自由詩205/10/7 0:11
黒い神様と黒頭巾ちゃんチアーヌ散文(批評...505/10/7 0:01
かみさまはしんでしまったさいらと自由詩405/10/6 23:51
流れてく、頭上の、望月 ゆき自由詩22+05/10/6 23:23
夜の虹と「少女」第2の地球自由詩505/10/6 23:13
悦楽連鎖A道化自由詩8*05/10/6 22:39

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加筆訂正:
/炭本 樹宏[05/10/7 3:26]
詩ではなく独白に属すると思いカテゴリーを変えました
6.98sec.