耳を立てて
虹の匂いを嗅いでいる
そのとき
雲を背負って
ぼくらの原始人が現われる


原始人はときどき血痰を吐く
ひそかに獣を食ったのかもしれない
あるいは体の中に獣がいるのかもし ...
十数年前の
今井美樹のアルバムを
久しぶりに聴いている

もう ほとんど
空で歌えるけど

彼女のコットン・ボイスは
胸にすっとはいってきて
心地よい

あたしのすきな
ホワン ...
先週 街に出たときは
気づかなかったのに

きょう 梅雨が明けてから
初めて 蝉の声を認識した

こんな東京のはずれ
畑はいっぱいあり

ちょっと南には
都内で最大位の公園もある
...
合歓(ねむ)の木の上で眠りをむさぼる不らちな内臓
不透明な猫が目覚めたところだ
今そこにいた所に白っぽい魂を残して
静かにとなりの木に移る

走り去る猫
睾丸は膨らみ過ぎて目玉と区別がつか ...
かんかんかんかん
かんかんかんかん
赤い光の警報機
降りる遮断機の
その先は
急行電車が
飛んで行く。

かんかん手を振る
二歳の子
電車を見ながら笑っている
夕日はとっくに夢の ...
かつて、ポエムvs現代詩という対立がネット上でありました。
僕がネットに詩を投稿するようになったのは、2002年のことですから8年も前のことです。
僕自身の印象では、ポエムと現代詩がお互いに競い合 ...
 もう僕は
 秋の風なんか感じてしまっていて

 以前なら
 夏の終わりにもう一度
 文学的発情期みたいなもんが
 あったんだけど

 台風なんかも
 やって来るから

 今はも ...
少し遠いところで
子供たちの声がしている
 
日陰に座り
そして黒い日傘をさして
何を遮断しているのだろうか
あの女性は
 
蝉の声が喧騒よりも
むしろ静寂を呼んでいる
身動きもせ ...
仕事から帰ると
夕涼みがてら
バルコニーのテーブルに
紅茶を二人分用意して
薄暗い街並みを眺めるのが
ぼくの日課


休みの日は朝からずっと
雨の日も
雪の日も
出来る限 ...
真夜中に目覚めて妻も起きだしてどうしたのかと言葉かけくる

昔から所有している聖なる書めくれば心に明かりがともる

起き出せば太陽の光坂本は今日も晴天さあ今朝は
空色から生まれた風が、
少しの遠回りをして やってきて
季節の話をしてくれる

静寂に波打つ風紋の砂の褥

焼けた肌は、夏を貧欲にむさぼり
求めるそれを手にするまで けして 止めようとし ...
きのうのきみの仕草を

つぎの日の夕方になっても

ちえのわみたいにさわっている

きのうのきみの泣き顔を

なぐさめるふりして姦淫している

ぼくは老獪で純粋だ

きみはぼく ...
うつくしいものを、どれだけうつくしいか。
「美しい」という言葉を使わないで伝えられるか。
私は、うつくしいものに対して真摯であればあるほど、「美しい」という言葉をあえて使いたくない。
きれいなも ...
はじめて
父さんに会ったのは
いつだろう

その人を
父さんと呼んだのは
なぜだろう

最後に
父さんに会えるのは
いつだろう

父さんと呼びなが ...
わたしたちは別の個体だと
夜のすきまで認めることが
あの日は酷くかなしかった

だれもが当前のように
わたしたちを遮断した

あんなふうに手放して
ごめんね
最後まで手を繋げずに
...
{引用=
それがそこにあり
僕たちは離れて行き
そして
範囲を指定する

土砂崩れに
身を任せるわけにも
行かず

僕は
回転する椅子の上に座り
懐かしい風景を思い出し
...
ひとしきり 遊んだあとに娘は 
本へ目を落としていた私に 突然
これ はこ?と聞く。

本の入っていた段ボールの空き箱を指さして

ロシア・フォルマリズムから日本の
8月の自宅の居間へと ...
イモムシ 這っている

イモムシを 見下ろしている

何日かしたら 空を飛ぶようになる

イモムシは そのときまで這っている

イモムシが 飛べるようになったら見える

それまで  ...
シたしいシんヤのヤミ
ミトどける
トけていくトき

ムしばまれ
ムすばれるモノ
モノクるおしくクだけゆく

ホろびるやみ
ホころびるひカリ
カリものであるすべて

ココロころこ ...
死んで尚
ミイラになれる
墓も無く
ゾンビになって
尚も死ねない
俺はアンケート用紙の職業欄の『無職』に丸を付けるしかないフリーターだった

















けれ ...
{引用=まっしろい
かべに
まっしろい
まどがあって
まどのそとも
まっしろだったら
ちゃんと
まどはみえるかな




ぼくのはだが
まっしろで
ぼくのふくが
...
飛ぶ鳥を落とす勢いなんだってさ
行田のゼリーフライみたいに名物になったらいいんだけど
機を見るに敏とかいうやつで稼いどかないとね
雲の子散らすみたいにブーム終わったら人去るし



...
重心をほんの少しずらせば
スローモーションに身体は傾き
世界はするりとひっくり返る


そのままで
そのままでいて
頭の上に足をつけたきみが見えるよ


わたしたちが歩く世界は
...
発行しました
こんな紙切れ一枚で
私の何が判るというのか

記入しました
こんなインクの偶然だけで
私を何と見なすのだろうか

撮影しました
こんな光沢の笑顔から
私の悩みなどわか ...
あとどれだけ傷付いたら

あとどれだけ叱られたら

あとどれだけ責められたら

あとどれだけ出勤したら

あとどれだけ苦痛を味わったら

あとどれだけ涙を流したら

あとど ...
 あるところに、ある森に、ある森のちょっと原っぱになったところに、ある森のちょっと原っぱになったところのお花がちらちら咲いているところに(そのお花は黄色や白いお花です)、小さな小屋があって、それはクマ ... 冷房もふてくされ

うちわも無く

手持ち無沙汰も手伝って

なんだか眠れぬ熱帯夜


なにかの答えが出るようで

なにが答えかわからずに

どこに立てばよいのやら

濃 ...
きみたち、喧嘩はしてはいけないよ。
喧嘩をしても、お互い痛い気持ちになるだけだからね。
喧嘩をした後に、何があるの?気まずくなるだけだよ。
喧嘩で勝って、勝ったほうが強いなんていうのは、もうこの ...
 
 
軟骨で出来たビルに
バッタが遊びに来ます
電信柱の破片が砕けて
少量の砂になります
 
 
+
 
 
過って網戸に
大きな穴をあけてしまう
その大きな穴から
たく ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ぼくらの原始人yo-yo自由詩8*10/8/6 12:10
PRIDE森の猫自由詩1*10/8/6 11:39
自由詩4*10/8/6 10:45
猫 —鳥獣虫魚より—非在の虹自由詩110/8/6 10:26
かんかん踏切……とある蛙自由詩6*10/8/6 10:16
ポエム・現代詩非在の虹散文(批評...1*10/8/6 9:53
藪木二郎自由詩010/8/6 9:45
裕樹自由詩3*10/8/6 9:11
輪廻転生寒雪自由詩010/8/6 8:58
夏は真盛り生田 稔短歌310/8/6 8:36
砂の塔月乃助自由詩17*10/8/6 7:28
純愛吉岡ペペロ自由詩310/8/6 7:28
うつくしいものを。れもん散文(批評...010/8/6 5:44
父さん小川 葉自由詩210/8/6 3:48
彗星自由詩110/8/6 3:37
普通の話真島正人自由詩2*10/8/6 3:07
箱入り猫娘N.K.自由詩6*10/8/6 2:20
「イモムシ」ベンジャミン自由詩2*10/8/6 1:50
(あたらしいあさのために)シホ.N自由詩110/8/6 1:40
死なないと決めた日から人生は案外長くて参るTAT短歌1*10/8/6 0:41
ご心配なく自由詩1*10/8/6 0:32
shiroゆうと自由詩1*10/8/6 0:19
防波堤にて日雇いくん◆...自由詩0*10/8/6 0:01
鉄棒遊びあ。自由詩16*10/8/5 23:58
存在証明葛西曹達自由詩010/8/5 23:46
甘え雪乃自由詩210/8/5 23:43
クマさんのパン屋さんとウサギさんふるる散文(批評...5*10/8/5 23:23
熱帯夜短角牛自由詩010/8/5 23:21
おせっきょうぽこぽこへッ...自由詩010/8/5 22:58
夏は終わるたもつ自由詩510/8/5 22:09

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加筆訂正:
誰にも見えぬ夜/瑠王[10/8/6 10:24]
なおしました。邪道。
誰にも見えぬ夜/瑠王[10/8/6 10:23]
なおしました。邪道。
4.89sec.