蟋蟀の歌のもつ意味そしてまたどの歌も等しくもつ無意味
風なのか
名もなき季節を通りすぎ
名もなき町をめぐる
僕らは
ひとつだけ朝をください。
この胸がいっぱいになる朝をください ....
なめらかな
エナメルの青
黒じみた
夜色の青
....
誰よりも
遠くへ飛べる気がしてた
ぶらんこ漕げば空に近い頃
かなしさと
やさしさはどこか
似ています
悲しいひと ....
豊かさは人間の屑の堆積の放つ鬼火の数で測れる
時折は日陰の黒い石として世界を眺めていたいのですが
是非もなく人事不省のまま放り出された場所でよくやってるよ
こんなにも多くの人が生活をまだやめていないすごい世界だ
生きていたくはないけれど死にたくもない時にやるべきことリスト
いつの日か訪れる日もあるのだろう伝承館は何も語らず
お気持ちは理解しますがそこもまた社会の中に過ぎませんから
「傍観は黙認」という癪だけど否定できない論理があって
雷がやけにうるさく鳴り響く上司専務と口喧嘩する
山の上雪が積もって白くなる春はまだかと誰かつぶやく
ゆっくりと積もった雪はまだ溶けず冬は真っ白何か物足りず
過疎の村子供等は減り統廃合 ....
聖人の一断よりも千人の愚論を そういう賭けだったはず
自由という足枷を引きずりながら終点のない遠足に行く
「何もかも身体があるから悪い」溝が現れ跨ぐしかない
液晶の画面が暗くなるにつれ見えてくるだろ自分の顔が
閉じた眼の中の闇より夜の闇は少し小さく少し明るい
人のいない世界を造り出すことも人の造った言葉でできる
スキー場楽しさだけがそこにある初心者だけど恐怖心ない
銭湯の煙突高く聳え立つ低い家しかない下町
ラージヒルバランス良ければ上手くいく風は味方か敵かわからない
路地裏の昭和仕込みの映画 ....
「死ねば無だ」「滅んだら無だ」まあそれはそうなんだけど明日も仕事だ
究極の真理に震えた後の手で葱と生姜とにんにくを切る
....
太陽のように輝く無意味さと道の小石に過ぎない意味と
存在が手段だとして目的は「虚無を形にすること」かしら
「人生」をやってはいても「人生」のために生きたいとは思えない
棒人間好きなんだよな人がみなこんなふうならよかったのにな
もし選べるのなら人の形にはならない ましてや美少女になど
街歩き知らない店に出逢う旅ネットにもない店を発見
真実かどうかわからない歴史ある噂話が絶えず飛び交う
平昌オリンピックが始まった寒さ寒さで凍りつきそう
ラージヒル高い場所からジャンプ ....
機械すらいつしか人に似せてゆくように設定されている人
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