ぼくだけに聴こえた恋にふり返り夢忘れたのは西のエデンか
運命を読み上げてゆく神さまのうちなーぐちの優しさが好き
気だるさが絡まる日々の帰宅路に問わず語りに聴 ....
風の音
うまれて初めて聴いたのは
詩想に溺れて泣きそうな夜
真夏の夜
新しいほど遠くなる
ような言葉を花火と喩えた
ふるさとに
今尚住んでるヤツの眼も
心が砥げ ....
新緑の山道癒やしでいっぱいで自然の恵み集まった場所
公園の大きな池に鯉がいる興味深そうに人を見ている
日曜日ダムの周りの遊歩道若い家族の若さが目立つ
月曜日鈍った身体ゆっくりと平日モ ....
待つことは時計ではない限りあるいのちに耳をかたむけること
{引用=「角川歌壇」2022年二月号分
福島泰樹先生選 佳作}
ありがとう銀の指輪の傷光り見つめてゆれる 青空一つ
{引用=「角川歌壇」2022年二月号分
水原紫苑先生選 佳作}
無理をしてがんばることはやめようか月の重さとつりあう涙
{引用=「角川歌壇」2022年一月号分
水原紫苑先生選 佳作}
春夕焼け北本住宅団地には明日を待ってる部屋がある
眠たくて曖昧になるその日々に黒子のように星が散らばる。
電気信号が信仰した天使 電信柱たちに遺伝子。
根も葉もない花を咲かせて尾鰭付き一人歩きするみんなの肴。
....
黒髪の少女の瞳が真っ直ぐに語るチカラに慰安のほろほろ
エーテルをその目でみたという電波ちゃんと強めに信じていますよ
しんしんと雪の子の名をささやいて二月の夜空は星浮くみ ....
近くには寄ってはダメかもしれないよ好きになりそう責任とれるの?
うつ伏せで君が出てゆく音を聴く仕事に行くその背中はみない
まるで犬みたいだと思うなよでもね一緒に散歩は行 ....
朝市で良いものばかり見つけ買う買いたい気分にさせる話術
晴れと聞き朝目が覚めて雨だった楽しみだった遠足中止
ランドセル様々な色揃ってる三十年前黒と赤しかない
初夏の風暑すぎず今過ごし ....
きみまつとひまより漏れしさゆる月とはず語りの風の音かな
あたらしき年むかふるを言祝げば吉事しけやと小松かざさむ
あらたまの年ふるごとにうつれどもみづ砥く岩に月ぞやどれる
春あさき ....
花を摘みカラダのどこに飾るのかふたりで夜空に答えを探そう
舐めたいちゃい ん? 舐めちゃいたい? まぁ、どちらでもこの問いかけに答えはいらない
平かなこころを平のまま ....
朝起きて今日も世界は平和ではないと確認して人になる
現実が騒がしいのにタイムラインだけ静かなら何かおかしい
争いを遠巻きにして見ていると人間やってる気がしませんか
日常の ....
・透明な 防護壁で覆われた 静かの海の渚で待ってる
・満月の 裏側見たいと思わない?君の瞳の中の引力
・地球とね こんなに離れているんだよ 君のため息月の満ち欠け
・今度いつ 逢える ....
使わないビルどう活かすか話し合う耐震強度申し分ない
下町から高層ビル群眺めてる日陰になって薄暗い日々
良い店が路地に隠れて見えづらい宝探しのような感覚
強く揺れ地震と気づき目が冴えた ....
考える、語る、実際に行う。代替可能なのはどこまでか。
実際にやってしまうとわからなくなるものもあるたとえば死とか
せっかくの珍しい経験なのに珍しくない言葉にされる
ちょっとした怪我で ....
コロナ支持
生きとし生ける、
悪平等
怒らないでね
オミクロン殿
令和人
和式便器が無くなつて
柔軟な腰
失つたのか
・あおあおと、月明かり浴びてしなやかな 尾ひれで描くないしょの入り江
・ひみつなの、鼓膜は波の底なのよ いつでも波の歌を聴くため
・仰向けで、おさかなごっこ波の音 しゃらしゃら星も降り出す ....
もう来ない誰かの代わりに花を折り 空洞がまた広がっていく
はじめからないものばかりを失って 立ち上がるたびに笑う三月
柔らかい山の匂いでリラックス山に入れば直ぐ自然体
桜咲きチューリップも咲いていた急な暑さで時期が重なる
入院の友に桜の動画送る「桜が見たい」そのメール見て
四月でも月前半でも夏のよう ....
肉体と意識の通信不良かもしれない雪も積もっているし
ああこんな奴いたっけと思い出す たまに鏡に顔が映ると
脳内が雪模様の日は外も雪、なんて同期はしていないのだ
檻として見 ....
雪凍リ足跡続く街中で
ガラスの割れる音が聞こえた
大丈夫だからと林檎を剥く午前、永い相槌、神まで騙して
死ぬようにおわるね季節の信仰は26℃の風の軋む音
目の端で笑うきんいろの陽が揺れる小指の傷と沈黙の解
きみだけを許したはずだ終わ ....
満開の桜早々散っていく儚い想い揺らいだ心
花見する人いっぱいで盛り上がる心静かに眺めていたい
テレビ見てサクラノミクスそう言った経済効果高める外人
桜咲き街に溶け込むその魅力街行く人 ....
府庁前
四条大宮
今出川
五条烏丸
堀川出水
中村区
大須
今池
東山
伏見
金山
鶴舞公園
....
「もうない」とつぶやく誰かがいないので「ない」がどこにもまだなかった日
十億年、と言わず千年くらいでも離れて見れば消えてなくなる
視点だけならどこまでも行けるので私が見えなくなるま ....
単純なアシンメトリも揶揄されて
センタ一分けで、三つ目が通る
朝早くスッキリ目が覚め動き出す焦らずゆっくり朝食準備
心地良い朝の陽射しを浴びている気分的にも優しくなれる
商店街何十年もある八百屋「他より安く」を心掛けてる
夕飯を作る母親上機嫌子 ....
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