粉雪の午前1時の初詣ではぐれないよう握りしめる手
猫が泣く白昼3時の縁側で百日紅の木をみている如月
雨が降る午前5時半3月の春は名のみの不在のくらやみ
桜舞う午前 ....
(短歌八首)
夜に泣く
ただ一匹の虫のうた
眠れないときスマホのうえで
嫌われる
覚悟と諦めだけは持ち
白い嘘つくひとりは楽しい
ただ黒い
シミ ....
あの人に逢えるその日は雨ばかり恋愛に進む道は絶たれた
お気に入りコーヒーカップひび割れた何処か遠くへ気分が飛んだ
新しい恋をしたいと空を見る積乱雲は砕けて消える
暑い夏恋は熱く熱くな ....
艶やかに
傾げるバラの
かぐわしく
雲の切れ間に
鳴く揚雲雀
みおろすと
土曜の街の西半分
くるまもひとも少ない春のひ
病室で
さくやみた夢なんだっけ
春の陽射しにぼやけてしまって
ただ白い
世界が僕をつつむ ....
(短歌七首)
真夜中に
起きてる僕は世間とか
常識とかに泥かけている
なんていう
未来は暗いと云いはって
いっしょに泣こうと云っているのか
終末を
みて来た ....
目覚め前お休みちゅうのスマホらは枕の横でまだ夢の中
*
以下、inkweaverと、、、
その光景はよく知っていますね。目が覚める前のほのかな夢の中で、
スマホ ....
つとめての日高の町のともしびははるか遠くに
青錆色のものが 慢性疲労 三年前から 慢性寂寥 僕の{ルビ鳩尾=みぞおち}に巣食っている
よこで寝る
スマホの虜の彼女さえ
心を血濡らす悪夢に泣くよる
時は過ぎ
夢は遠くにみえたよる
眠れないほど熱すぎる息
世界さえ
燃やし尽くしてみた ....
二重焼き三十年は食べてない鯛焼きは日本中泳いでる
駄菓子屋の昔からある人気菓子小さな会社夫婦二人だけ
パンクした自転車直すお爺さん声かけながら手際よく直す
散歩道今の気分は上々だ見る ....
早朝の
駅のホームで吐く息が
みえるとゴジラのようだと笑った
懐かしい
甘い香りがしたときに
君を想った通勤電車
週末は
心と体を整える
あの銭湯へゆくから耐え ....
海峡を
トテトテ飛んでる一匹の
蝶の名前も気持ちも知らない
宝島
みたいな豊かな国に住み
それでも悩みは尽きない疾しさ
いつまでも
しあわせな日がつづくとは
....
熱風の先にある体のかたちをした甘い嘘
運命の裾が解れる 伸びてゆく
はるか向うで か細く交わる
雨ばかり続いて気分は憂鬱気分を変えて小説を読む
山登り突如大雨降り出した登り始めて十分後のこと
海岸の側走りゆくローカル線人気の路線お洒落に見える
酒ばかり飲んで会話に入らない一言二 ....
笑うでしょ、君はいい子だよわるい日も
最悪な夜も 最低な朝も
春風ね どこまでいっても凡庸な
お前とお前とお前と私
涙だけ
流した意味を胸に置き
しあわせになる夢はよるみる
寂しいと
悲しい目をして僕をみる
大天使でも堕ちる清い目
線を引く
どなたにどんな正しさが
....
(短歌七首)
麦ちゃんと
いう名の猫も縁側で
春の海鳴り聴いて寝ている
オレンジの
ブイに停まったアホウドリ
百年まえの空をみている
部屋が揺れ
....
いまからじゃおそすぎるねと笑うから
星は落ちるし 僕も落ちるし
清潔な指のあいだで跳ねる闇
わたしはたぶん すべて失う
著作権や肖像権を守れずにいったい何を守れるというのか
嘘つきは無断転載されてゆき泥棒たちが始まっていく
フラワー園不思議な花を育ててる不思議な雰囲気醸し出してる
岩国の沖に浮かんだ柱島名前の由来聞いて納得
名前すら知らない島は数多ある訪ねて回るフィンランド人
百島の斬新なアート印象的過 ....
さわさわと風吹き抜ける草原に寝転んでいて私はひとり
どこまでも平和な春が続く空さえずる小鳥静かな孤独
手のひらでまぶしい光遮ればまぶたに満ちる心地良い闇
雨が降る心に沁みるその音に遠 ....
桜降る
空をみあげてキラメキと
未来の青さににじむ黒い目
ただ灯る
常夜灯には命さえ
照らしてくれるやさしさがあり
なにひとつ
咲かない人生なんかない
け ....
光から溢れ散ばる蜜の束 あの子の耳を少しゆらした
手をとめて見てほら部屋の隅にある 打ち明け話のなれのはて
雨の日に
ただ詩を詠めたあのころは
まとわりついてたしあわせ知らずに
目の前で
泣かれたときにできること
すべてをウソとオロオロすること
今日になり ....
くれないの雲に焦がれて飛ぶ紙の飛行機がただ桜を突っ切る
彷徨って罪とか罰を探してた固くて折れないただ青い日々
真夜中に君が好きさと云ったとき月が綺麗に笑って陰っ ....
薄紅の 天から雪が 舞うように 下照る道に 舞い立つ園児
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