自然とは滅ぼすべからざる敵手 意識に於ける身体に似て
高望みしては上見て溜息をついてる間敵はのぼるよ
いつの日か人なべて去り果てしのち残らむ椅子の一脚の影
かたまりを割ってほぐしてねばついて大事みたいに半分こした
愛とか愛じゃないとかで争った夜ひとつのかたまりで寝た
パソコンの挿入ボタン押しながら考えちゃうよ昨日の夜を
文字を知りわが名初めてかみに書く
其れがログインIDと知らずに
舞ふ塵の等しく軽きわれらにてただめくるめく差異を載せたる
ただ答へむ 生くるに値する命など曾てなく今もまたなし
広島の島々に蜜柑畑ある出荷はせずに家族で食べる
暖かい冬になるとかならないとか長期予報は当てにならない
クリスマスモードの街に迷い込む子供心に恐怖心ない
大型の公園あちらこちらにある ....
....
抒情といふほどの情などなかりきと語れり 語るとは騙ること
進むべき道を間違え気がつけばひとり花火をみあげる桟橋
人ふたり ふたつの世界 その域を侵しあひてぞ対話とはいふ
関係の結び目といふにはあまりにも解きがたき個のここにゐて
叶わない恋ならいっそ出会わない方が良かったなんて言えない
携帯のボタン長押しするように私の事もずっと押してて
泡沫の意識といへど今我を我たらしめて界面をなす
この距離が間に言葉を生んだから離れたままでいようこのまま
言葉という私に属さないもので構成されて今ここにいる
肉体が邪魔なのはまあそうとして意識は残したいんだろうか
雨が降り外出する気なくなったラジオで雨の音を掻き消す
雨とジャズ融合させたネットラジオ哀しいような切ない調べ
相撲見る力と力ぶつかって歴史背負った力士の背中
大長の地区の山には蜜柑畑 ....
簡単に物に戻ってしまうからささやき続けないといけない
雨上がりの紫陽花みたいに話しかけてくれる人だと思った
この手があったか!って言いながらカイロで手を温めたそんな冬
平成最後の夏にいまだ囚われたまま、彼は空を見ている
....
差す光、降る雨、その底の底でまだ這いずって生きているのだ
胆力を発揮せよとはご無体な。胆石できそな僕が言っても
こやつらがもう泣かなくていいように、道化てみたらよけい怖いと
健常者と共に行きたいどこまでも、わけわからんのがとにかくいやで
選 ....
いやだから設計図があったにしてはぐちゃぐちゃすぎる世界だろこれ
蓋然性でしか語れぬ「現実」は根拠なき「真実」に勝てない
突然に宇宙の真理を悟るとか、よくあるらしいから気にするな
百億の眼がともに見る夢ならばほぼもう現実のようなもの
文章が文章に文章と文章で文章を文章する
鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴かぬなら鳴
繰り返す繰り返し繰り返す繰り返す繰り返し繰り返した
存在しない存在 ....
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