ぼくたちは
わけもわからず
きがつけば
うしなわれた世代だと
そうくくられていた
本当に
今更なのさ
もう既に
すっ ....
しなやかな四肢で彼女は舞い狂う 猫を孕んだ女神を擬して
鳥が飛んだから何だと思ったりして歌い出すのは難しい
「短歌短歌……」と繰り返すと「カタンカタン……」となり電車気分を味わえる。
風を浴びながら歩いてるときしか良い文章が思い浮かばねぇ。
鉛筆を削るというのは、鉛筆の命を削ると ....
文字化され数値化されてなお残る水蜜桃があるかどうかだ
殺しあうまでもなく皆死ぬのになあ、無駄だよなあと雨が言ってる
恥じらいをなくしてお前がよがる顔俺は見たいさそれも愛だぜ
明日が来る明日来なけりゃわからない今日のおいらは昨日の続き
ストレートボトル一本空けました死ぬほど悪酔い死にたくなって
出会いたい計り知れないこの思いインターネットの靄はらいのけ
暗闇に裸電球パッとつけ余計感じた部屋の暗さを
闇雲に歩きつづける愚かしさ辿り着けない道は狭まり
一度だけ産まれていつか一度 ....
殺してやる、殺してやると叫ぶほど命を重視していたらしい
有能さ、無能さどちらで競っても一位にはなれない人の群
齧歯類夏至も変わらずゲシゲシと
齧る柱はいつか仏像に
忘年会行く気ないけど行かされる酔った上司の顔に落書き
クリスマスパーティーをした記憶ない共働きの家族揃わない
大晦日心静かに暮れてゆく新年になる瞬間無音
酒を飲む飲み過ぎ頭痛くなる二 ....
弱くても愚かでも生きていていいと 自分ではないものには言える
死んでないまだ死んでない生きている実感乏しい腹は減ってる
人体にネジはあるのかありそうだゆるんだまんま性欲の渦
先端が鋭く尖っているナイフ隠し持ってる心は闇だ
欲しいもの捨てたいもの ....
養ふに値せぬ身の幾億の一として我が身をも容さむ
最初から降っているのでいつか止むときまで誰も知らない雨だ。
あたたかい涙も時には流れるということぐらいしか知らないよ。
きみといた星が何色だったかを 昼の日差しに思い出 ....
戦ひを語らずわれら生き得しはかれらを戦はしめしゆゑとぞ
自然とは滅ぼすべからざる敵手 意識に於ける身体に似て
高望みしては上見て溜息をついてる間敵はのぼるよ
いつの日か人なべて去り果てしのち残らむ椅子の一脚の影
かたまりを割ってほぐしてねばついて大事みたいに半分こした
愛とか愛じゃないとかで争った夜ひとつのかたまりで寝た
パソコンの挿入ボタン押しながら考えちゃうよ昨日の夜を
文字を知りわが名初めてかみに書く
其れがログインIDと知らずに
舞ふ塵の等しく軽きわれらにてただめくるめく差異を載せたる
ただ答へむ 生くるに値する命など曾てなく今もまたなし
広島の島々に蜜柑畑ある出荷はせずに家族で食べる
暖かい冬になるとかならないとか長期予報は当てにならない
クリスマスモードの街に迷い込む子供心に恐怖心ない
大型の公園あちらこちらにある ....
....
抒情といふほどの情などなかりきと語れり 語るとは騙ること
進むべき道を間違え気がつけばひとり花火をみあげる桟橋
人ふたり ふたつの世界 その域を侵しあひてぞ対話とはいふ
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