「愛」をなにか良いもののように語るので生まれたり死んだりが絶えない
一行で暴言にならないように言えることってあんまりないの
「私」というまとまりはほらかき氷のように崩れやすいけど、在る
田畑より家ばかり増え様変わり公園すらも半分になり
見上げれば太陽だけが元気いい無人の駅に足りない活気
蜜柑だけではなく他の柑橘類山の上まで連なる黄色
ジャズを聴き大人の世界巡る旅高校 ....
人により人と呼ばれて人となる循環定義の蒸し暑い朝
この身体しか知らないし引っ越しもできないという不自由がある
身体があって性とかいうものがまだある世界と知ってはいるが
通学の電車から見る空の青み 妥協世界のSKOOL DAYS
他ならぬAはZに憧れて春の夕方の風に吹かれる
吃り気味の少年が授業中夢に見る専制君主的シニフィアン
少年が二次関数を学んで ....
何なのかわからないままとりあえず壊してそれきりになったもの
手の中のなまのネズミのあたたかさ、のようなものが欲しいってこと?
聞きたくもない音楽が隣から、ではなく私から聞こえてる
今そこにあった異界も永久に默せば数十キロの物体
三が日素早く終わり仕事始め張り詰めてない空気は軽い
成人の日は寒くなり雪が降る大人の世界また一つ知る
雪は止み冷たい風は弱まった遠くの山は白一色
ゴルフして心は何処か晴れやかでダブル ....
人により造られしゆゑ人に似て鬼ら佇むホームの向かひ
みづからを見返すことのみ難くして眼は水底の波などを見つ
雨やまず やがて視界のまつしろな頁と化して捲らるるまで
半ば幻なる他者のさはさはと脳裏にさざめきながらまた夏
「おはよう」と昨日の正負が入れ替わる 今日もいっぱい<理解>しようか
監獄で囚人と喋る体験に真の詩、映画の原基があった
深淵のスーパーフラットに配置され駄目で元々の超越論かな
....
かくて在るかのやうに語るべきもの たとへば自我の同一性は
街灯の数ほど影は我に副ひそのうち一つのふと振り向きぬ
大晦日今年最後の日を過ごす感謝しかないこの一年に
初日の出パワー貰っている感じ全身全霊パワーで溢れる
お勧めの温泉旅館友に聞く「教えたくない旅館もある」と
旅行先その場その場で食べら ....
やはらかに頭蓋の内にゆらぎつつわれら物体として個なるも
始まったコロナ禍五輪後の世界樹の下で芽吹く新しい生命は
しばらくをまたさまよひてゐたりけり我が脳裏なる白き沙漠に
死の如き眠りと死とを分かちつつ薄く瞼のひらかるる朝
目醒めては我を再び我と呼ぶこの誰なるかを知らず未だに
その森の外にも森があり星を違う名で呼ぶ人間がいる
理解より破壊がはるかに簡単にできる世界で出会う不幸よ
忘れるな 言葉は私が発しても意味を生むのは私ではない
焦げ目つくソース焼きそば癖になる絶賛される老舗の店主
ふりかけの種類豊富に存在し好き嫌い多い子供の味方
雪深い土地ではいつも雪下ろし自動化出来る装置が欲しい
海岸の冷たい風が痛々しい ....
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