すべてのおすすめ
雨音が
逝く夏を囁くと
水に包まれた九月

通り過ぎた喧騒は
もう暫くやって来ないだろう


踏みしめた熱い砂や
翡翠いろに泡立つ波も
日ごと冷まされて
さみ ....
雷鳴に少し怯えて
ようやく雨が遠ざかると
いつしか黄身色の月が
丸く夏の宵を告げる

湿度が首筋に貼りついて
ついさっき流れた汗を思う

狡猾な二本の腕を
互いの背に回して
策略の ....
雨雲が熟すのを待てずに
落ちてきた水滴は
過ぎた日の埃の匂いがする

名もなき小鳥が
一斉に声を上げて
巣を目指して羽ばたき
一瞬の喧騒を誘う

今日のわたしには傘がない
誰も此処 ....
夜は綻び
朝が死角からやって来る


陽射しが強くなれば
それだけ濃い影は出来て
ありふれた若さのなかに取り残したわたしと
残り時間を失ってゆくわたしが
背中合わせする毎日に
日 ....
キクチさんの銀猫さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
九月のみずいろ- 銀猫自由詩28*07-9-3
月と獣- 銀猫自由詩21*06-7-13
俄か雨- 銀猫自由詩12*06-7-9
きみの名を呼ぶ- 銀猫自由詩18*06-6-21

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する