干からびたあたまの中で声
が、き、こえ、る、
どよう
丑の日
今日
からは

湯呑
電話

抹茶
あじ

反則技
かけて
ごらん
なさい
よせよ

だっと走る
 ....
社会人になって幾数年
歯車と化して十数年
叱られ叩かれ使われて
上昇したのは尿酸値

痛風発作に怯えつつ
言った言わないエビデンス
横文字並べて要するに
費用を安く抑えたい

わか ....
ひとりのベッド
親のことはもう覚えていない
私は 一人なんだ
星の下で言葉をなくして
保育園で見るあのひとは
運動会での子どもたちの勇姿に涙し
ママの苦労談を聞けば肩を寄せる

朝も夜も、送り迎えには笑顔で
自転車をこぐ、よきママで
人の良さそうなパパだって、ひょっこり顔を ....
太古から受けついできた生命を
父と母から受け取って
生まれ出たあなた

いま 
腕を広げ 
足をのばして
世界の広さを
たしかめている
じゃまするものは
もう ないでしょうに

 ....
マネキンがマネキンを
洗濯機で洗っている
箪笥を開けても
止める合図は見つからない
玄関に置かれた 二台の自転車
子らは皆 遊びに夢中
子らは皆 何かに夢中

 ....
桜吹雪の舞うのは
春のみか――?
否、人々は気づかぬだけ。

目を凝らせば
宇宙永劫二度と無い
今日という日の花びらが
ほら、目の前に透けて

ひらひらと  
正式には「肩関節周囲炎」という疾患群だそうです。原因不明の肩の炎症で、肩の可動範囲が著しく狭まり、個人差はありますが、まあ痛い痛い。
具体的には、上腕二頭筋をペンチでねじ切られるような痛みです。うっ ....
かなしみが河いっぱいにあふれて
よろこびも一緒にいる

まるで流し絵のように一緒にゆるやかに
色をなしてゆくもう痛みもない河畔に

ちょっと嘘つきでよゆうのない自分が居て
漢字変換ではも ....
卒業式の日に
飼っていたホオジロにリボンをつけて
冷たい空に放してやった
冬の鳥だから
冬の山へ帰してやったよ
せんせいの声も
ピアニカのドミソも
みんな憶えていたいけど
ばいばい
 ....
酒臭い罵声のついでに投げられた雑な励まし まあ聞いとくわ


戦友は ポケットのなかの愛読書 長く履いても疲れない靴


原色のファストフードに声援の記憶重ねるモーニングセット
 ....
紫の スミレの花に 染まってく 砂利の庭に 春の喜び 山口くんが木になった
あれは小学生の頃だった
木にも命があると
彼は言った

山口くんの木は
どんどん空に伸びて
校庭の
イチョウの木よりも高くなった
あれから彼に会っていない
 ....
おなかの小魚はときどき小ちゃな声で鳴くたいせつな奴だ

電子ジャーの独り言を翻訳しながら夜が明ける

痛みっていつも友達だったなこれからもよろしくな

僕の休日は病院に奪われてディスカウン ....
今ここにモーターがひとつある








オレのモーターだ



 ....
誰も知らない山路で
酸っぱく甘い梅の香り
ふわりふわりと匂っている

静まり返った藪の中
にわかに騒ぐ猿一匹
がさがさがさと音を立てる

山間に炊飯の煙を眺め
雲雀の声を耳にして
 ....
街からすこし離れて浮かんだような
この小さな白い部屋を
うすむらさきの夕暮れが染めて
そして還ってきたあなたが居る
私の知ることのできない
どんな世界を いくつ巡ってきたの
それをあなたが ....
ゆうぐれに
訃報がふたつ
覚えたてのことばを使う
無駄な行間を埋める
雷鳴がとどろき
過去に幕を引こうとする
落としてきたものと
忘れてきたものとはちがう
ついばんだ死につ ....
大根一本 一〇〇円
ステーキ肉一パック 二、〇〇〇円

畑から引っこ抜いたばかりだという
昨日まで大地に守られていた命
まだ十分に死んだとはいえない一つの命 一〇〇円
高いのか 安いの ....
感情がとげとげしている部分で
指をざっくりと切ってしまった
それでもまだ
組み込まれているなんて思いたくないから
理性を詰めた基盤を叩き割って
けもの道の回路を繋いでしまった

たやすく ....
この空を飛べたら
おじいちゃんは
悪い奴の餌食にならず
何処か遠い
南の国の海岸で
カモメと一緒に
飛んでいたかも知れないね

おじいちゃん

悪い奴も
マンションの10回のベラ ....
海に行きたい
夏の海に

あなたとの強い想い出の大抵は冬で
冴え渡る多摩の空の下から富士を望んだり
電車に揺られ詩的なものを探しに出たり
さよならを言えずに雑踏で握手を交わしたり
冷めな ....
背に花の生えた猫が
午後の雨を待っている
二つに分かれた坂道の
曇に近い方を歩いてゆく


休み休み進むのは
花が重いからかもしれない
午後に夜にひとつ咲き
朝に昼に ....
雪が降る中 小鳥が飛んで行く
何があっても 餌をさがして
飛び続けなければ 生きていけない

天気予報で 大雪警報がだされた
降る雪 塞ぐ雪 閉じる雪

誰に知られる事なく 骨になろうと ....
薄曇り
灰色のやわらかなシーツの上
鳥たちが矢印で年のゆくえを示す

あなたがじっと見ている
薄緑の瓶の中にオレンジの蝶
と思えば炎

お湯の中に重い身体を沈めたら
ふかふかタオルで ....
ねこが塀の上を歩いている
変わった声で鳴くから
三丁目の佐藤さんちでは
「みゅー」って名前で呼ばれてて
ピカピカ赤いランドセル
かなこちゃんの朝を毎日ほぐしてる
ねこが塀の上を歩いてい ....
最後には閃光、そしてエンドクレジットになるのだけれど、胃のあたりですっぱくなって、のどの奥から舌の上、牙と牙、唾液のにおい、鏡の向こう、気づいた時にはすでに遅い、そう気づくまえに服を着なきゃいけない。 .... 一旦強い言葉を発すると
優しい言葉や
弱い言葉では物足りなくなって
どこまでも
際限なく強い言葉を探してしまう
言い切ったと言う感覚が
後戻りさせなくするのだ
優しい言葉や弱い言葉ばかり ....
私の影の
じめじめに
いつしか
キノコがはえていた
いけそうなのを
つまんでみると
なかなかオツな
味がした
だめそうなのも
なかなかあるが
だめなキノコは
うつくしかった
 ....
ぞんび

ぞんびがやって来る。
廊下の向こうから
のそーのそー

膝を抱えて
鍋の
煮凝りを
見て
いる

膝の二つの丸い丘
なでなで

凍える身体に
小声で話しかけて ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3365)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
干からびたあたまの中で- ふるる自由詩5*16-4-9
わかります- 松本 卓 ...自由詩916-4-3
君は今- 番田 自由詩116-4-2
あのひとは- うめバア自由詩316-4-2
赤ちゃんの足- イナエ自由詩15*16-3-24
ノート(マネキン)- 木立 悟自由詩216-3-21
日々の風景- 服部 剛自由詩616-3-17
四十肩(五十肩)になりました- ふるる散文(批評 ...4*16-3-17
be_happy- 梅昆布茶自由詩1516-3-17
みんな空へ帰っていく- yo-yo自由詩10*16-3-17
応援歌の記憶- 深水遊脚短歌4*16-3-16
スミレ- ミツバチ短歌216-3-16
山口くんの木- yo-yo自由詩8*16-3-12
とっても素敵な世界へ- 梅昆布茶短歌15*16-3-7
フォーマルハウト- TAT自由詩416-3-7
梅と猿- 藤山 誠自由詩5*16-3-1
帰_還- 塔野夏子自由詩4*16-2-29
ふゆが終わる- かんな自由詩6*16-2-27
命の値段- イナエ自由詩10+*16-2-26
引きこもりとロケットマン- カマキリ自由詩216-2-20
おじいちゃんに羽根があったら- 花形新次自由詩2*16-2-17
2016SS- たちばな ...自由詩14*16-2-5
しずく_秘名- 木立 悟自由詩816-2-4
息づき- 砂木自由詩8*16-1-11
冬の宿- ふるる自由詩916-1-1
将来の夢、ねこになる- もり自由詩7*15-12-27
因果律- 片野晃司自由詩18+15-12-23
強い言葉- 花形新次自由詩415-12-23
キノコ- フユナ自由詩515-12-21
うすくらがり- ふるる自由詩5*15-12-21

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