裏山で雪に潰され 折れた枝を集める

曲がった杉の木に足をかけて 
土と雪を這い上がり 山道に出ようとすると
蝉の抜け殻が
木の根元 小枝にまじってあった

雪溶け水の下る 
山道 ....
アナル、いわゆる肛門の奥には
秘密のスイッチがあって
それを押すと
あの町に行ける

真っ赤な部屋を抜けると
あの町、独特のモノクロの世界
娼婦の塔
高架を走る思い出
そして、涙に濡 ....
電車
降りる駅の看板が動きだす

見る
睫毛の間に雨粒の影

晴れ
瓦屋根の隙間から雀がでてくる

気配
振りかえると自分の影

授業
突然教師がさしてくる

歩行
つ ....
ひまわりの広告をみて
ひまわりだねえ
と言う
ひまわりだねえ
と返しながら
ひまわりをみている
ひまわり
桜がちりはじめているので
かなしい
かなしいと言ったら
かなしいのか
と ....
おまえだれだよ。
おれだよ。
おまえか。
おれだ。
みえないよ。
みえてるよ。
みえません。
みえてます。
おまえか。
おれだ。
かみきった。
きってない。
やせた。
ふとっ ....
生き方に迷うのではなく
生きることに
さ迷ってしまうことが、しばしばあって
花を見ても
散ることばかりを思い浮かべ
悲しんでしまう、そんな自らのおもいを、もてあまして

誰で ....
思う言葉をなくした
何もしていない土曜日だった
今日もカラフルなため息を吐いている
駅前は とても 賑やかすぎた


何も言わずに
一人で夢を見ていたようだった
するべきことがあっ ....
とうもろこしの悲劇
太陽はもう輝かない


海の たより

夏の日の  虹のように
翼を/////ひろげて
寒い時 防寒着をかしてくれた人が居た
都会の職場へ戻る夜行列車の戸口で
切符の予約をとらなかった甘い自分を悔い
朝まで立つ気で汽車に揺られるさなか
途中の まだ雪の見える駅から乗り込み
戸口 ....
「探さないでください」

そんな手紙を残して
君がいなくなってしまったから

僕はちまなこになって探したんだ

押入れ、風呂場、トイレ
良く行くレストラン、レンタルビデオ屋

何処 ....
猟銃でメタ撃ちされた男の頭が首とはなれて
どこに飛んでいこうが
おれには関係ない
ただ、今日は、家族みんなで食事に出かける日だ。

この時間、このシチュエーションで、なんで
ろくでもない男 ....
 ざくざく
 道ができる
 ばさばさ
 草を抜く
 汗が落ちる 大きなお世話
 川の横がいい
 水の流れ
 雲の流れ

 虫を追い払う
 鳥を飛ばす
 車はくるな

 懐 ....
原発反対と言うデジタルな絶叫の3分の1は原子力で出来ています
3分の1は恐怖と愛で出来ています
残りの3分の1は何となくと言うノリで出来ています
みたいなだらしない冗談が口から溢れ出る
 ....
少女だった私が 紡いでいた唄は
大人になる私に 届かないで消える

全てをもう何もかも 過去にしてしまいたくて
あの頃握り締めていた 嘘を嘘に返し
踏みしめていたはずの 現実は未だ見えず
 ....
薄紙を
剥がすみたいに
ほんのりと
春が来ました

川沿いの桜は
もう
ほとんどが散り終えて
ラブホ通りの
車道を埋める

カッターシャツのお兄さん
二人がかりで
お掃除
 ....
白く降り止まぬ豪雪に立ちつくし
枝は のしかかる重みにバリリと折れ
春の澄み切った青空の下

まるたんぼうになって
根はネズミにかじられ
もう売り物を実らせない

切り倒され処分される ....
明日は合気道の審査である
深夜に寝汗をかいて
眠ったのか寝ていないのかわからないまま
眼が冴えた

今年の一月から
この日のくることを告げられ稽古を重ねてきた
その間寝つきの悪い夜は
 ....
死が
眠りのようだったら良い

いつもの眠りのように
目を瞑り
深い夢の中へ行く

それはとても深くて
なかなか目が覚めることはない

そうして意識だけが残り
肉体は土へ還る
 ....
雪解け
の真みずを飲みほす母は
耳もとに咲いた
花をついばむ嘴で
ちいさな足に
生年月日を刻印する

とんとんと、
角灯を倒していく
降り立った
ベランダで冷たくなった
少女たち ....
 みんなとおなじくらい
 たまごをあっためていたのに
 わたしのだけかえらない

 あのこのも
 このこのも
 みんなかえって
 かわいいこができた

 なかなかかえ ....
  もしもし、
  春になって
  やさしい色の花で
  世界は染まっていったよ
  せつないときには泣いてもいいかい



  もしもし、
  なんとなく今朝
  中川家の漫才を ....
ヒソカに 夜に 僕は 二人になって
おはようするするりと抜け出した僕は
ヒソカに 夜に 桜は 粉々になって
さよならするするりと吐き出した嘘は
ヒソカに 夜に 僕は 本当になって
 ....
これからの僕は 
嫌な上司のみみちい小言を、撥ね返す。 
これからの僕は 
苦手な注射も唇結んで、ぐっと耐える。 

どうやら親父になるらしい 
僕は自分の弱さを抱き締めながら 
日常の ....
蝶の羽根を持つ馬の
たてがみは 毛糸で編まれている
影絵の後ろ 電池の照らす
いななきが 廊下の溝土を蹴る

さなぎに 芽生えてしまった馬は
何もかもが理不尽で
本当の蝶より 大きく美し ....
水に流れない塵が
水のなかから夜を見ている
水と 水ではないものの影
常の渦 常の渦


遅れる光
手になじみ
音の背の丘
曇と息は見つめあう


痛みの矢 ....
むかし、むかし、
世界なんて滅びちまえ
って切に願っていた少年がいたんだ
でも、
いざ、世界が滅びる
その日に
彼は
僕とお母さんとお父さんと
あと、同級生の千絵ちゃんだけは
救って ....
酔い
記憶が途切れている

グラウンド
前を走る人を抜くとき風になる

走馬灯
覗かなければただのぼんぼり

車輪
一本に見える

山の手線
書斎兼寝室

乳房
小学校 ....
自由をとんでいた翼が
はねをすぼめ
きゅうに
従順をはばたこうとするころ

鬼は
だれもいない
うす桃色の桜のかげで
ほねを囓っている

食い散らかされた青空のかなた
はらはらと ....
疲れた時に疲れた事を疲れたと
言える場所が欲しい
嬉しい時に嬉しい事を嬉しいと
言える場所が欲しい
悲しい時に悲しい事を悲しいと
言える場所が欲しい
静かにしたい時に静かにしたい事を静かに ....
この風に

のって走るなら

きみの元に辿りつきたい

はかない

きぼうと花びら

めぐるきせつを一緒に

いたいだけ

いたいよ

きみからの電話

何もいえなくて

恋になった

呼び方ひ ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
巡礼- 砂木自由詩14*11-5-4
アナルの奥の町- 真山義一 ...自由詩1011-5-2
ぼんやり- 殿岡秀秋自由詩511-5-1
休日(Ⅱ)- はるな自由詩211-4-29
- 自由詩511-4-29
投影- かんな携帯写真+ ...4*11-4-24
透明な日- 番田 自由詩211-4-24
The_sun_ain′t_gonna_shine_any_ ...- 草野大悟自由詩2*11-4-23
正月休みの列車で- 砂木自由詩9*11-4-23
グラタンと君と- ベンジャ ...自由詩811-4-23
事件- 草野大悟自由詩2*11-4-22
みち- いてゆう自由詩211-4-21
そういう日常- 虹村 凌自由詩4*11-4-19
春色の死- 曳舟自由詩211-4-19
はるのうた- umineko自由詩7*11-4-17
添う_春に- 砂木自由詩14*11-4-17
審査前夜- 殿岡秀秋自由詩211-4-15
ゆめ- 小原あき自由詩7*11-4-15
春と双子- yuko自由詩4*11-4-15
ゆでたまご- 小原あき自由詩2*11-4-14
坂の途中- 草野春心自由詩411-4-14
僕、前線で眠る- di.di.自由詩211-4-14
新米親父の詩_ー胎児の合図ー_- 服部 剛自由詩611-4-10
春野- 砂木自由詩7*11-4-10
降り来る言葉_L- 木立 悟自由詩411-4-10
青春- 真山義一 ...自由詩1611-4-8
廻る- 殿岡秀秋自由詩511-4-8
青空のかなた- 草野大悟自由詩8*11-4-6
空白_(未詩・独白)- プル式自由詩9*11-4-6
きみへ- かんな携帯写真+ ...5*11-4-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126