ゆうひがうみに
しずんでいく

ちいさな
しょうてんがいの
あかりがともる

ろうじんのために
ろうじんがはたらく
まちがここにある

ときどき
だがしをかいに
 ....
本当は
私を愛して欲しいのだ
貨物列車の地響きの
圧倒的な質量で

乱暴に
私をかしずかせ
それを私は言い訳にする
それを私は言い訳にする

あなたの今を
もはや問うまい
それ ....
あの灯りのなかに
いつかの僕たちがいる

迎えるでもなく
さよならでもなく
あの灯りのなかに
懐かしい日がある

見えないものに
この目を輝かせる僕は
いつかの日々の
星 ....
午後の風がきみの髪をなぜる
ああ、とてもいいにおい
ぼくは小さな蜂になって
きみの、ひまわりの笑顔にとびこみたい

甘ったるく歌ったり
背伸びして空をかじったり
きみの気まぐれな野性に
 ....
猫みたい まどろむきみの横顔は
誇り高いのにやたら無防備

午後の風がきみの香りをはこぶから
ぼくは蜂になる ちいさな蜂に

きみのこと、理解できるっておもわない
だけど知りたい 手 ....
きょう
きみがうまれたひに
たどりつきました
ふたりでいっしょに
そのいみをすこしかみしめたい

いきかたは
ひどくつたなくて
そのすえに
きみにであったような
きがした

 ....
失敗したとおもうと
腕から背にかけてジーンとしびれて
熱くなったり
かゆくなったりする

気持ちが暗くなり
からだに何かの物資がにじみでる気がする
それがアレルゲンのように蓄積して
許 ....
わたしの憧れは
ずっと あなたでありました
ずっとずっとあなたであります
いまでも
なぜだか
あなたは
わたしの
憧れであります

アサガオが
ヒマワリが
ふたつ寄り添って
わ ....
泣いてもいいから

どうか
自分を傷つけないで



わからなくても
いいから

わかろうと
しなくてもいいから

どうか
しあわせに



 すべてが見え ....
紫のタツノオトシゴのような銀河と
青色の古代貝のような銀河が
衝突しているという新聞写真

深淵の黒い場所の
手の届かないドラマ
何百万年か後には一つに溶け合うという

地球が属する銀 ....
水の
こぼれ落ちる音が、すき

みずしらず、な
はずもないのに

わたしはまったく
かなしいさかな



水が
なくのを
聞いたことがない

そのくせ
わたし ....
立派な人になれなくてもいいから嘘をつきたくない
たくさんお金を稼げなくてもいいから嘘をつきたくない
かっこいいスーツが着られなくても
おおきな家に住めなくてもいいから嘘をつきたくない
どうかぼ ....
高校生が、飲酒したといって、
それが悪いとか、
言いつけて、それがなんだというのだろう。
ぼくは、どうでもよいことだと思う。

芸能人が、暴力団とつきあったって、
それが悪いとか、
 ....
真夜中のきみの痛み
どんな言葉も選べないから
表情だけを送り
そして
きみの表情を受け止める

時間差と記号
最小限の情報のなかに
くのう、なきがお
そして、きみの
ありがとうを理 ....
あさこは
朝男の
肩にだかれて
しあわせ
という色を
はじめて知った

あさおは
朝子の
肩をだいて

という色を
はじめて知った

ひゅぅ ひゅぅ
ひゅぅ ひゅぅ
 ....
風景は記憶を宿している
だから俺は
ゆるゆる
その風景に
流れ込む

いつも路地裏
猫がいて
丸くなって目を細くして寝てる
気持ち良さそうに

俺は雪駄で歩いていくだろう
そう ....
しをかいている
ゆうこくの
まどべで
しをかきむしって
ちがすこし
にじんでいる
いたくはないので
うたいます

にじがでていた
ひるまの
なまぬるいくうきを
ぬぎさって
 ....
ひとつになろうと
ひとはいうけれど

わたしたちは
はじめからひとつなのだ

それなのにひとは
ひとりになるために
ひっしにいきているようだった

ひるもよるも
きせ ....
冷たく懐かれた
幾星霜の旅をさまよってたどり着いた

流れ星の
ふる夜は

君の面影をやさしく
思い出すだろう

この世が無常な
仮の宿りだとしても
僕は永遠に
手紙を書き ....
たわむれが
咲いて、
さい


羽のかたちで
だまりこくって

子どもはそれを
真似して
つづく



 いのり、だね

 放つかたちの
 閉じない
 ひ ....
扇風機がこわいという。

そのうち夜な夜な
耳元でしつこく「回りながら旋回」したあげく、
冷蔵庫を開けて、
冷えた発泡酒と枝豆で晩酌するという。

しかも冷蔵庫は、
扇風機に少し気があ ....
おばちゃん 忘れ物だよ と
玄関から 姪っ子の アッシュが
車に乗り帰りかけた私に叫ぶ
四歳の女の子が 握りしめてきたのは
実家の回りに茂る草をむしって入れた
透明なビニール袋 ふたつ
は ....
カラのコップに残る
冷ました 後の氷

気体になって 闇になり
朝方から 光に変わっていく

眼から光は入り
指先から 出ては
小さな声で笑う

寝癖で まとまらない髪の中
 ....
雨の一粒ひとつぶは
空気を孕んでいて
引力にひきよせられて落ちるときに
真ん中に窪みができる

屋根から
下がる糸の鏡に
することもない子どものものおもいが
写しとられる

傘から ....
フェイストゥフェイスで
かるめのばりぞうごん
セックスの前戯だよね、わかるよ
フローリングはクーラーが効いていて冷たい
綺麗なお墓みたいだ
そこでぼくらは同棲生活を演じてままごと ....
用意

出来ました

丈夫な紐と
足を乗せる台と
遺書を書くための
紙とペン

紐を
電球の傘にくくり
丸いわっかを
下の方で作る

準備万端

そして
遺書 と言 ....
送れないメール
センスのない文章
わざとらしさだけが鼻をつく

溜め息一つ
膝抱え見上げる
切りとられた夜空は群青

思い通りにならない葛藤
暗中模索
がむしゃらに君を想う
どう ....
ふさぎ込んでばかりじゃ
引きこもっちゃうから

窓をあければ
ひととの縁に恵まれるから

愛ってよくわからないけど
情なら大体わかるから


もし私が病気じゃなくても
いつか立ち ....
青空から
おそわった言葉を
思い出せずにいる横顔を
やわらかく演じたら、

気まぐれな風たちの向こうに
緑はあふれて、
揺れている



 たいようを
 描きつづけるこ ....
線路の向こう
ビルの谷間の三角地
そういう辿り着けない場所に
オレンジ色のコスモスが
揺れている

ささやかな風景は
しかし、すぐに電車の音に
塗りつぶされてしまう
それでも
元気 ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3756)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
くらし- 小川 葉自由詩411-9-6
ロンド- umineko自由詩6*11-9-5
ゆく夏に- 千波 一 ...自由詩6*11-9-4
片恋と残暑- あまね自由詩24+*11-9-3
片恋の三首- あまね短歌511-9-3
りょう/うまれたひ- かんな自由詩21*11-9-2
吐く息とともに- 殿岡秀秋自由詩111-9-1
憧れは- 草野大悟自由詩1*11-8-31
泣いてもいいから- 千波 一 ...自由詩3*11-8-30
VV340北_VV340南_銀河- 砂木自由詩6*11-8-30
かなしいさかな- 千波 一 ...自由詩6*11-8-28
ぼくのゆめ- あまね自由詩511-8-27
つぶやかない- はだいろ自由詩211-8-25
あかい蛍- 佐野権太自由詩4*11-8-24
アサガオ- 草野大悟自由詩4*11-8-23
風景の記憶- 真山義一 ...自由詩2711-8-23
しいている- かんな自由詩7*11-8-20
ひとつ- 小川 葉自由詩711-8-19
憧憬- 梅昆布茶自由詩711-8-19
水の枝- 千波 一 ...自由詩5*11-8-18
君よ。- 草野大悟自由詩2*11-8-17
ち_よ- 砂木自由詩7*11-8-16
夏の実- 砂木自由詩9*11-8-15
雨の溜め息- 殿岡秀秋自由詩711-8-15
木洩れ日の数え方- ねことら自由詩111-8-14
日曜朝、七色カフェにて- ぶるーび ...自由詩411-8-14
『彗星(コメット)』- こちらに ...自由詩2*11-8-14
- 結川菜青自由詩411-8-13
窓越しの嘘- 千波 一 ...自由詩7*11-8-13
なんとか水曜日まで生きてきました- 佐野権太自由詩11*11-8-12

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