プリキュアが好きな君は
まだ小さな体にも関わらず
まるで男の子みたいに活発で
倍くらいある身長の僕に飛び掛ってくるし
ときどき乱暴な言葉も使うね
だけどね僕は
そんな君の可愛いところも知っ ....
目から涙が
流れるのを見ている
左耳を枕に押し付けて
横たわって
右目の目頭から
左目の目尻から
梅雨の日のガラス窓
流れて渇いて
それを部屋の中から眺めているような
す ....
ありがとう
ぷるぷる
ありがとう
ずるずる
毎日、毎日
ちいさな希望と手を繋いで
太陽の洗濯物を運んでくれて
ありがとう
パーキンソン
おれらの太陽を
壊したやつら ....
使い切ることなく無くす消しゴムのように見失った第一話
赤、明滅、遅れて届くサイレンに共鳴をする喉笛の穴
干上がった水たまりは遺跡に似て踏みつけられず進めぬ真昼 ....
リセットと書かれたインターフォンを押す顔も知らない恋人の笑み
はじまってしまう毎朝第一話今日も繰り返しましょう昨日
着実に春は予感を追い越して気づけば葉桜ばかりの恋 ....
雲になった少年は
涙を流して
誰に何を
知っていてもらいたいのだろう
詩人になりたかったのは昨日のこと
今は風に流されるだけ
それだけのことに
満たされている
嬉し泣きしかでき ....
雨がふると
むかし行った遊園地の
メリーゴーラウンドをおもいだす
楽しみにしてたのに
その日は雨だった
かっぱを着て
長靴はいて
お兄ちゃんとふたりで
メリーゴーラウンドに何度 ....
幾度かの春を迎えてみたもののリセットした振りまだ知らん振り
あの晴れた日の出来事が第一話なら明日の朝は何話目かしら
手を引かれ新たなホームへたどり着くそれすら何度も忘れぬように
....
さようなら 将来に死に装束を着せたすべての心臓たちよ
他人から見れば大したこともなく第一話ばかり毎週流す
分岐点で失敗→リセット…そういえばセーブした場所なんて ....
なくした言葉がいくつかあって
それを、また
見つけだすのにあたふたなんかして
正しい言葉
わからないんだ
ぼくは
言葉は無力だと知っていて
それで ....
砂浜のない水たまりがさみしくて砂時計から補充した陸
さようなら ― もとは接続詞なのだから ― 悲しむ理由はどこにもない
「リコーダーを縦笛とよぶ日 ....
遠ざかる夏の約束今さらに水たまりに咲く蓮の鳴き声
失ったものなどひとつもないような ちいさな津波のあとのリセット
くちづけで透明なピリオドを打つ始まらないままの第一 ....
親指の爪割れるほど押し込んで戻らなくなったリセットボタン
第一話読み捨ててまた新しい本開くよな生活の果て
ショッキングピンクのコートでナニゴトか挑戦をしたつもりになってる
....
タイトルに「あなた」なんて使って気恥ずかしいのですが、
なんかそういう気分なので(笑)。
さて。
蘭の会(http://www.orchidclub.net/)の「ふみばこ」というコーナーに ....
重なった指、ブラインドから漏れた光、第一話、春、終わりの始まり、
さようならカシオのG−SHOCKカシオ以外のG−SHOCK君以外の僕
着席のベルは空襲警報みたい、みんな笑って ....
これではない、
これではない、と言いながら
なにも指し示すことができず
しかしそれは確かにあるのだと言う
散り敷いた花びらかきあつめ
その手をかかげあげても
ばからしいと言う
見 ....
転がり と
あたるつぶて
見下ろし見えるのは
突っ立っている頭
頷かない頭が見返す
あぶりだす熱源の掟
ざわり と巡る血脈
口元に灯り始める気
転がらない
つぶて ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる
このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
....
一年生手を挙げるクルブシだけが覚えてるハーメルンの笛
前髪をピキンピキン切ってゆくハサミ歩き出す水たまり春
球体関節人魚のたましい夜中タマゴはつるりと剥ける ....
喫茶店の席を立ち
ふと足元を見下ろす
椅子と椅子の隙間の床に
鈍くひかる百円玉が
恨めしそうにぼくを見ていた
世界はいつも
ぼくになにかを
云っている
....
人生のリセットボタンがあったって押した誰もが覚えてなくて
しっかりと波を作れよ第一話、波乱もないまま終わらぬように
終点に行き着いた彼女バス降りてドラマは遠く走り出してる
....
まわりが
笑う
わたしは
なにが可笑しいのか
よく
わからない
まわりが
歌う
わたしは
メロディがつかめない
まわりが
傷つく
わたしのことばに
わたしは
じぶん ....
水彩画の背景を
紫の濃淡で塗りつぶしたことがある
いつも通りの'Aをもらい
わたしはそれを忘れ去る
あれは何の背景だったか
紫は
幸せのように見え
不幸せのようにも見え
甘 ....
なきたいときには なけばいい
僕たちは何かをためらうことばかり
覚えていて
ほんとうの声をなくしてしまった
声帯が震わせるものは空気
音にしかなりきれない
言葉のオブジェ
である理性 ....
春はそう、不誠実にも始まってリセットボタンに手が出る日曜
不意に鳴る着信音は君からで、春が終われば設定消さなきゃ
口笛をエプリルフールに吹いてみる、嘘としておくひとつの別れ
さよ ....
そこはもうすでに定位置で
ぬくもりは絶えず
陽だまりが雨の日も
そこにそうして残っているみたい
待ってくれている
それはどれほどの安心を
映し出しているのだろう
ここにいる価値を
少なからず持たせ ....
点描を打ちながら
窓に・風
空に・花
見れば・雲
きん・こん・チャイム
音楽室
古いピアノふるえる
新入生たちの指
柔らか過ぎて
美術室
ももいろの花瓶が立ち上がって
春 ....
眠りをすり抜けた昨日の喪失は
ぱらり、
白いお皿への林檎と一緒に
落下して
静止する
*
ぱらり、ぱら、ぱら、手の平から
白いお皿へと、剥いて ....
こんなに胸がきょう
せつないのは
わたしだけなのだろうか
春の前ぶれの雨が
まるで生まれたてのたまごのような
しろいふあんと
いたたまれぬきぼうと
あたらしいよかんと
蜂の ....
朝が音とともに明けたとして
僕は目を覚ますのか
低い体温の
衣服との間にこもる
すこしの熱が
昼の街に広がっていくのか
肌の表面を右手で触る
なめらかさを見つける
夜のうちに注がれた
....
唐草フウさんのおすすめリスト
(3765)
タイトル
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カテゴリ
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日付
愛の戦士
-
桜 葉一
自由詩
2
08-3-22
雨の流れかた
-
水町綜助
自由詩
11
08-3-22
ありがとうパーキンソン
-
草野大悟
自由詩
3
08-3-22
【短歌祭参加作品】十秒後の世界
-
石畑由紀 ...
短歌
10
08-3-21
【短歌祭参加作品】第一話たましいリセット水たまり新しい笛さよ ...
-
本木はじ ...
短歌
12
08-3-21
手をつないで
-
小原あき
自由詩
12*
08-3-20
雨のコインランドリー
-
ふぁんバ ...
自由詩
10*
08-3-20
【短歌祭参加作品】結局なんら変わらない日々
-
容子
短歌
4
08-3-20
【短歌祭参加作品】メジャリカ・マジョルカ
-
ピッピ
短歌
19
08-3-19
返信
-
わら
自由詩
35*
08-3-18
【短歌祭参加作品】グッド・バイ
-
簑田伶子
短歌
24*
08-3-18
【短歌祭参加作品】かげろふの、むこう
-
望月 ゆ ...
短歌
22*
08-3-18
【短歌祭参加作品】爆発しろ>人生
-
高島津諦
短歌
3*
08-3-18
詩という“表現”を選んだあなたへ
-
いとう
散文(批評 ...
59+*
08-3-17
【短歌祭参加作品】肺病み
-
しろいろ
短歌
14*
08-3-17
花あそび
-
渦巻二三 ...
自由詩
11
08-3-17
影しぶき
-
砂木
自由詩
6*
08-3-16
さんま
-
夏野雨
自由詩
57+*
08-3-15
【短歌祭参加作品】「歌を忘れりゃ新品ってコト♪」
-
ふるる
短歌
11*
08-3-15
百円玉_
-
服部 剛
自由詩
6*
08-3-14
【短歌祭参加作品】序盤に郷愁ボタン押したら戻し方わからなくな ...
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木屋 亞 ...
短歌
8*
08-3-14
だんだんひとりになっていく
-
ふぁんバ ...
自由詩
7*
08-3-13
紫
-
よしおか ...
自由詩
9*
08-3-13
少し大きな動物
-
kauz ...
自由詩
9*
08-3-13
【短歌祭参加作品】春は不誠実にも始まって
-
たにがわ ...
短歌
12
08-3-12
どうも…
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小原あき
携帯写真+ ...
10*
08-3-11
春
-
ふるる
自由詩
8
08-3-11
本当の林檎
-
A道化
自由詩
8
08-3-11
春の前日
-
ふぁんバ ...
自由詩
3*
08-3-10
どうしようもない春がくるからピンク
-
水町綜助
自由詩
9
08-3-10
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