すべてのおすすめ
 たまご

 雨の日に
 雲の、目をみはる
 ながれの速さに
 あかされる
 ミルクの皮膜を
 くすりゆびに
 掛けて
 あたたかいのは
 どうして
 どのように
 熱せられた ....
くじらはどこかと
島が問う

空をよこぎる鳥の背中も
きっとだれかは
島と呼ぶから
雨は
もうじき
降るだろう


 あまつぶは
 ふね

 乗るも乗らぬも
 う ....
とうりゃんせ と唄われた
神社の裏手
一本の老樹が
わずかに肩をいからせながら
両手を広げ
しどけなく枝先を垂らす


関所と謂われたこの地で
何のためらいもなく
敷きつめられた白 ....
水色のそらを眺めていると
水ではないのに水であるような
或いは逆でも済むような
忘れものの気楽さを
ひとつふたつと
思い出す


 降るものは
 雨なのだろうか

 不思議そ ....
フィチカ、雨の国。

春には雨の花が咲き
夏にはきらめく雨がふる
秋には雨も紅葉し
冬には白い雨がふる

   (誰か)が「冷たかろう」と言い
   (誰か)が「寂しかろう」と言う
 ....
どこまでものびる根に絡み取られて骸が溶ける
けっして混ざりあうことのなかったいずれの骸もへだてなく
地上にあった輪郭も 根の国の薄暗いぬくみの中に薄れ
あなたもあたしもない黄泉比良坂のなだ ....
新しい朝




新しい風だ
朝、
部屋を出て
飛び込んでくる
空の青
凛としていて
高く、高く
季節は秋だ
靴を履いて
エレベータの前で
きみを待つ


きみを自 ....
きみに会いに行く
本当だった
列車に飛び乗ること
それも盲目ではなくて。

灰色の雨に流され
こころの小石が転がる

舞い散った落ち葉を踏みしめる音は
きみの泣く声に似ているから ....
教室の窓から3列目
頬杖ついて黒板を見る横顔に
囁きかけて…って思ってしまう


第2ボタンまで開けた白いYシャツ
肘までまくり上げた袖から続く
長い指の爪の先まで見つめてしまう

 ....
森のなかを流れる
チェロのように
日々が穏やかであればいい

雲母の放つ
光りのように
心地よく剥がれる断面を重ねて
生きていきたい

うまく思い出して
うまく笑う

どんなと ....
 あぶない!そう思ったときにはもう突き飛ばされていて、コワレていた、かしゃん。音がして、包み中のわたしが、コワレ、ていた。コワレたのでみるみる中からわたしが漏れ出し、包 .... りんごを食べたら
なつかしい故郷の味がした

と言ってはみたものの
この街で生まれ
この街で育ったから
故郷らしい故郷なんてどこにも無いんだけど

でも、不思議なんだよね
ひとくちか ....
月の清けき夜 
折からの澄んだ風が
波のように襲ってくる感情を
鎮めようと
湖面を撫でるように
一陣 通りすぎる


暗い森影からの
ふつふつと湧くざわめきにも
耳をかさず
震え ....
××い○○に △△を□□して
××く○○する△△を □□している☆☆
××の○○の△△が □□もなく☆☆し
××の○○しない△△に
××を○○していった

××い○○に △△が□□
×× ....
指はいりませんか?
イキのいい天然物の指です
指はいりませんか?

いまどき流しの指売りとは珍しい、と
呼び止めてみたらごく幼い少女だった

どの指を売るのかい、と
訊ねてみたら箱を差 ....
わたしって
よく道をたずねられる
どこかやさしげにみえるのかな
近藤さんの朗読した「夕焼け」って作品大好きで
繰り返し読んだりしたけど
登場する娘さんのように
「やさしい心の持ち主」なんか ....
妊婦の体から
大人の男を引き摺り出した
体液に塗れたその姿
言葉を発しようと、口を開くが
伸び切った粘液に閉ざされ
大きなシャボン玉が膨らむだけだった

ジャボン玉の中で回転する言葉達
 ....
{引用=なんて純粋なのでしょう。あなたの感覚は。
曇った現実で、曇らないあなた。
あなたの詩を読むと、私は詩が書ける、
あなたの姿を見ると、私は詩を書かなくなる

夕暮れ今夜が眩しい、
ゆ ....
歯磨きがしたいんだ!
私の中に眠るマントヒヒ
私は子猿なんかじゃない
指は舐めない
でも、上目遣いはする
マントヒヒのお母さんが
家出娘の私を探してる
ような気がするよ?
だってそうじ ....
俺をこたつから引きずり出すな!
離せ! このまま俺にみかんを食わせてくれ
のほほんとさせてくれ!
わかってるよ こたつはヤバいって
一度入ったらなかなか出たくなくなって
そのままつ ....
お遊びなんてやめなさいと
お母さんは楽器を奪って
僕の耳を削ぎ落としました
声にならない無音の振動が 空間を切り裂き
壁中に描かれた呪いのような文字が踊り出します
それはメラメラと燃える何か ....
起きたまま悪夢を見た
とある深夜
凄い事がしたいと言う友人を遊びに誘うと
忙しいから無理と断られた
一気に冷めた
気持ちのズレは明白で
一欠片の熱も
感じられなかった
 ....
真剣なトキ、お子テルみたいに恐い顔しテル
わらテモ、かお、引き攣テルよ
いつカラダロ、フタリ見つめ合テ、ニラメ子
今は何時ダロ、ナンジカン経ったの?
アナタお子テルよ、裏切られたトカいて、
 ....
最初はマジで嫌だった
スタッフのひと替えてもらいたかったけど
お気に入りのお店だったし
いつものひと不幸があって急に休んだらしいし
どうにでもなれって心境だった

助手のひとがわたしの好み ....
おなかの調子がわるいので
おならがポンポン出ます
そのボールを使って
ピンポンを始めてみました
ピンポンダッシュではなくて
卓球の方です
ひたすらに壁打ちです
壁は空振りすることがないの ....
保存メールはいっぱいだけど
すべてがひび割れていた          
その椅子
その街灯
クラクション
X軸上にブロックをずらして
立ち話をしている
メールしたんだけどさ

図書 ....
赤い葉っぱ 黄色い葉っぱ
これは茶色
秋はいろんな色の葉っぱがあって
とっても楽しいね

枯葉を踏む音だって
サクサク ガサガサ
いろんな音がしておもしろい
歩くのがおそかったかいちゃ ....
スコープを覗き込み
ライフルの照準を合わせると
かたかたと震える枠
心の動揺が、この絵の中に
弾丸として込められている

誰も居ない砂丘
水色の空と肌色の丘が
現実と幻想を美しいコント ....
雪が降ってきたので
冬の靴や手袋を用意する
マフラーもと思い
若い頃に編んだものをだす
新婚の頃
夫の帰りを待ちつつ
夜に編んでいた古いものだ

クリスマスのプレゼントに
チョコレー ....
夕陽の色
果実の匂い
合成化合物のワックス
ピカピカに磨き上げられた窓に
時代を反射する
七色の油
骨と骨の接続部から
体液と見られる潤滑油が採取される
清潔に加工
真空パックで無味 ....
atsuchan69さんの自由詩おすすめリスト(8921)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たまご- 水町綜助自由詩807-12-3
孤独- 千波 一 ...自由詩8*07-12-3
花冷え- 渡 ひろ ...自由詩19*07-12-3
水色のそら- 千波 一 ...自由詩8*07-12-2
フィチカ- ルナク自由詩44*07-12-2
根の国- リーフレ ...自由詩307-12-2
「新しい朝」- ソティロ自由詩5*07-12-2
冬便り- 銀猫自由詩18*07-11-30
熱視線- 渡 ひろ ...自由詩9*07-11-30
白秋- 佐野権太自由詩12*07-11-29
「_コワレ。_」- PULL.自由詩4*07-11-29
りんごの詩- 恋月 ぴ ...自由詩31*07-11-28
月と湖面の鏡- 渡 ひろ ...自由詩10*07-11-26
血流と骨組み- 狩心自由詩1*07-11-26
指売りの少女- 佐々宝砂自由詩6+*07-11-25
手の鳴る方へ- 恋月 ぴ ...自由詩30*07-11-24
助産婦が、間違えて- 狩心自由詩1*07-11-23
感銘を受けて- 狩心自由詩3*07-11-23
おばけ屋敷- 狩心自由詩1*07-11-23
こたつ- 新守山ダ ...自由詩207-11-23
聞く耳を持たない子供への体罰とその反響- 狩心自由詩1*07-11-21
離れ小島で- 狩心自由詩2*07-11-21
コトバsぜめ_おぷしょんキス- 狩心自由詩1*07-11-21
わたしたちの空- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-11-20
お疲れ秋刀魚- 狩心自由詩1*07-11-20
ビタミンは不足している- 狩心自由詩2*07-11-20
かいちゃんと秋- 未有花自由詩15*07-11-20
誰も居ない砂丘- 狩心自由詩4*07-11-20
マフラーイズム- 砂木自由詩6*07-11-20
高層ビルの派遣社員- 狩心自由詩3*07-11-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298