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さざなみは
優しい顔して
ぼくらをつかまえる

数え足りるくらいしか
ぼくらは夏を
めぐっていない
それなのに、
ぼくらは
もう
夏のなかでしか
生きられないような
生 ....
眩しい舗道に
蝉、おちた

鳴くのをやめて
飛ぶのをやめて
褐色の羽根に
ちりちりと熱が這い上っても
黙って空を仰ぐ

  
  湿った真昼をまとい
  木陰にくっきり分けられた ....
「惑」


GPSも届かない生暖かい闇の中で

使い古した答えを隠し持ったまま

手探りで小洒落た出口を探している

近視で早合点でメタボな僕の気泡




「星」
 ....
人を見る目がない目で
僕は毎日誰かの顔をみている

のうが無いといわれた脳みそが
鼻くそをほじくる僕を支配している

手に職をと言われて
いまだに手つかずのまま
両腕が仕方なくぶらさが ....
空のとまり木に腰かけて
悪魔が釣りをしている

こんな泥の中から蓮の花が咲くなんて
マジ信じられんわ

と呟いて
黒く濡れた尻尾を伸ばして垂らす

そうして蓮の根を食べて ....
我が思うのは

迷宮の地獄の解読図のもとめかた

今日は誰を明日は誰を

そう考えて毎日を過ごす

理由はどうあれシッポをふんじゃったのは罪深き貴方

時は視ていた

その踊る ....
地球の公転軌道がほんのわずかずつ
ずれていることを憂うガリレオの
思いを想い過ぎて
抑うつ気味になった僕は
バナナがいいと聞いて
毎朝食べるようになった

いつか太陽の手をはなれ
地球 ....
あんなに耳障りだった蝉の声も
虫眼鏡で集めたみたいな痛い陽射しも
まるで色あせ始めた遠い物語


なだらかな坂道を自転車でおりると
向かい風がほんのわずかの後れ毛を揺らす
時折小石が顔を ....
異常気象というけれど

二十四節気はまだ狂っていないようだ

啓蟄にはたしかに土の匂いが漂いだすし

きのうは処暑で

あきらかに暑さが退散している

加害者づらしてエコを論ずるよ ....
そそくさと去り行く夏の記憶を確かめようと
深緑色に澱むお堀ばたを訪れてみた

色とりどりのウエアでストレッチに余念の無い肢体は眩しく
人恋しさを見透かされてしまうようで
遠慮がちにちょっと離 ....

幼いころ
妹はお風呂が嫌いで
兄は爪を切られるのが嫌いで
わたしは歯を磨くのが嫌いだった
だからそのころのわたしたち三兄弟ときたら
妹は髪から極彩色のきのこを生やし
わたしはのどの奥 ....
3分間で出来上がるカップ麺はあるけれど

3分間で出来上がる世界など存在はしないだろつ

もしそんなものが存在していたら

もうインスタントワールドは

たちまち売れてみんなが神になる ....
届かないと思っていた扉の取っ手は
いつの間にか腰の位置になっていた


背が伸びて視野が広がる
遮っていたものに追いつき追い越し
世界の大きさに少しずつゆびが触れる


もうすっかり ....
それは黒い鍵爪だった
重く垂れた空からスッと湿った宙を引っ掻いては
狡猾に隠れる
くり返される蹂躙
積乱雲はメデュ―サの含み笑いの唇をふちどり
うすく開いた


生々しいクレバスを曝け ....
ばくだんの解体
まるで私の心をいじくりまわして
夜空の花火になるのに似ている
そしてあるいはハイウェイ
灰色の街の一本道を
バイクのように飛ばす鼓動
棘のある私の心
もう少しロマンチック ....
真昼のソファーで目を閉じると
いつだったか、夜を待った日の
高原の風を思い出します
肩の高さほどの草むらを抜けて
尾根にむかう踏跡をたどり
軽く息を切らしながら
ずっと星に近いところにたど ....
ガンダムってすげえよな

隣の席で男の子たちが騒いでいた

お台場に展示されている実物大のガンダムを見てきたらしく
それぞれ高揚した面持ちで身振り手振りが忙しい

ガンダムってモビルスー ....
宇宙は溌剌としていた
滴るような蝉の声が宇宙に降っていた

病院ですれちがう人々はどんな人も
それぞれの生や死をしのばせていた
ぼくはそれに無関心を装いながらエレベータを探していた

ぼ ....
   {引用=ぼくたちの未来は いつも、さよならで終わっていくの?}


地球儀をまわしすぎたせいで
透きとおっていたものが
濁っていく 
あの日、
チョークで描いた線路が滲んで
二十 ....
鯵の開きってあのままの姿かたちで泳いでいるのかな
だなんて今さらながらにとぼけてみせても
私は私自身に過ぎなくて

迎え火で迎え
送り火で送る
ヒグラシの鳴く音に季節の移ろいを覚え

 ....
長いものには巻かれるほうだ。
だから君にもグルグル巻かれてる。
あんまりキツク巻かれたりして、イテタタタ…みたいな時もある。

時には撒かれちゃったりして、君の姿が見えなくなっちゃったりして困 ....
「僕たちは遠くの遠くの空の向こうへ行かなくてはならないのだと生まれる前から約束されていたのだけれど、」


(蠍は現実のなかから降りてきていました。
 機械鳥は最後に僕か君かを選ばなければなら ....
僕が夜食のブタメンに湯を注いでいると
君は、子供の携帯からメールをよこす
「きょうのはなびはきれいだったよ。おかあさんとみました。」

ひとり暮らしのマンションから
夜空はつながっている ....
歯が痛くて痛み止めを飲んだ
いつも飲みなれている市販の薬
しかし 全然きかない
夜中にあまりの痛さにとうとう
救急医療に電話をしてみる
ええ もっと強い薬を出すことはできます
ああ でも歯 ....
 今日の気分はブルー
海辺で拾った枝を海に向かって投げる
思いっきり投げたので
遠くまでいく筈なのに
自分がこけて近くに落ちた
・・・気分はブルー

 今日の気分はグリーン
巨大な岸壁 ....
たましいが擦れ合って
生まれた音は
いつまでも胸のきざはしを
昇り降りしている

忘れてしまおうと思った
夕暮れの端から
温かい闇を連れてその音は
何度でも訪れる

君の仕草が ....
好きなのに
言えない
自分では不足だと思い
言えない。

貴方への思いは
人一倍人十倍
空回り
硬派なんだよ

意気地なし
振られるのが
怖くて
苦しくて苦しくて
助けて下 ....
こんなにも世界は柔らかく
日差しが踊り髪を彩り
わたしは日傘をさして笑います


わたしは死にかけた花のよう
世界を眺めるだけのものなのです
摘まれるその日を待っていた

 ....
少し遅刻気味の進路

ミスを気が付いて自分を呪った

あの頃に戻りたいのはみんな同じ

いつの間にかに出来上がった

シークレットエンディングを

見るための条件は

どれも自 ....
ある人の足音が
突然聞こえなくなりました
スリッパの
ぱたぱた、という
少し孤独な



それからというもの
わたしは
主のいなくなった
スリッパを
齧っては吐き出し
齧っ ....
atsuchan69さんの自由詩おすすめリスト(8921)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さざなみ- 千波 一 ...自由詩8*09-8-29
夏の軌跡- 銀猫自由詩9*09-8-27
四行詩四態_<4>- nonya自由詩7*09-8-27
めまい- 乱太郎自由詩1809-8-27
悪魔と釣り- shu自由詩409-8-27
シッポをふんじゃったのは罪深き貴方- こめ自由詩909-8-27
祝福- within自由詩18*09-8-26
夏休み- あ。自由詩22*09-8-26
処暑- 吉岡ペペ ...自由詩709-8-25
円環のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*09-8-25
わたしたち三兄妹- 吉田ぐん ...自由詩3109-8-25
インスタントワールド- こめ自由詩1509-8-24
わたしのうた- あ。自由詩24*09-8-20
トルネード・トラジェディ- 渡 ひろ ...自由詩12*09-8-19
ばくだんの解体- 未有花自由詩14*09-8-18
花束の残像- たりぽん ...自由詩609-8-18
ガンダムなひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*09-8-17
溌剌とした宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩1309-8-12
孕む、風を、未来を- 望月 ゆ ...自由詩24*09-8-11
覆水のひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*09-8-10
ギリギリ- BOOKEND自由詩10*09-8-10
あとがきにかえて- e.mei自由詩24*09-8-10
はなびたいかいのよる- たりぽん ...自由詩609-8-10
呪いと- 砂木自由詩5*09-8-9
虹色気分- マリエ自由詩709-8-9
会いたい- nonya自由詩12*09-8-9
好きなのに- ペポパン ...自由詩9*09-8-9
夏の贖罪- ロリータ ...自由詩409-8-8
グッバイグッバイグッバイ- こめ自由詩2009-8-8
足音- 小原あき自由詩4*09-8-7

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