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内地から釣りに来た太陽と恋人たちを
島尻の斎場御嶽にガイドする。
財布から百円玉を取り出し受付機でパンフレットを買うのを指笛に
午後の観光が踊る。
 ....
<天の支配>

天邪鬼が見落とした
のぞき穴の向こう側で
支離滅裂に見えるように
配置された狂気



<まちるだ ・ まざあ>

巻毛の彼女の
乳房の黒子を
ルーペで焦 ....
ときどき僕は、まだ羊水の中で


少し離れた場所から聞こえる声に
そっと耳を澄ませている気がする

それは子守り唄のようで
鼓膜を揺らすほどでもない
優しさを持っている


とき ....
例えばオレの女はAneCanモデルでピアニスト
プロダンサーでハリウッド女優、リリック・ソプラノ、ド変態
女神で奴隷、天使で悪魔、妖精で人魚でお人形
まっさら処女のドドメ色淫乱、水色聖母
銀色 ....
 
 
鉄棒のように目を覚まし
自分の肌と同系色のものを食べ
いつの間にか飛行機に乗らなければいけない
ということに気づき
慌てて二階にしかない部屋で
知っている限りの身支度をし
途中 ....
受けとめきれない言葉が在るのは
なんら不思議ではなく
すべての言葉を
受けとめきれるつもりで
自らを削ぎ落としてしまう行為こそが
とても不思議で
ただ哀しい

それなのに
まったく等 ....
OPAの5Fがソ連になって

事実上、中空に共産国家が産声を上げた

カーゲーベーの尖兵は6Fにまで魔手を伸ばし

ヤバイ、もう8Fまで来たって

10Fが騒ぎ出した頃には ....
ようやく僕の窓にも光が差して来て
暖かな日差しを感じるようになって来た
めいっぱい窓を全開にすれば
この病んだ部屋にも新鮮な空気が入って来て
まるで心が洗われるよう

しばらく窓辺で風に吹 ....
{引用=
籠の中の小鳥たちが寄り添って
ささやいている姿を眺めながら
アルコールを呷り言葉と戯れる

自己意識を突放し抹殺し
消失にのみエクスタシーを求める者は
虚無が広がる世界に
制 ....
速められたリズムは
濃紫の草むらへと
向かわせる

込み上げてくるものは
体内の水源

飲み込まれたものは
いつしか蒸発し
すり替わる

虫を殺してしまったら
かたつむりを踵で ....
エスカレーターに乗ったらAKB48の特大ポスターだらけ
メンバーそれぞれがアイドルらしさ決めている
化粧品でもと立ち寄っただけなのに

ちょっとびっくしだよね

私かわいいでしょって屈託の ....
飛行機雲の航跡が
壊されていく
四角い空

紺碧色

天へと続く
巨きな螺旋形のオブジェにもたれ
名も知れぬ女が歌う
くたびれたシャツをまとい
ガラスのビルに閉じ込められた
小さ ....
泣いたり喚いたりすることに
何の浄化作用があるのだろうか

僕の愛する人は
涙も見せず
痛いとも言わず
ただ静かに窓の外を見詰めて
もうすぐ春だね、と微笑んでいた

少し早い誕生日ケ ....
風と分かれて山の頂きを下った
雲に揺られて浮かんでた
ぬくもりに隠れた姿でも
いられなくて

根雪にひそりと 響く
足跡から溶けていく

風は海から共に
重ならないから指をのばし
 ....
瞬間見えた隙間に
飛び込んで
五線譜に記された過去と未来を
現在に引き戻す
柔らかな肉の感触が
夢の中で甦る
もう少し先を見たかったのに
覚醒は強制だ

飛ぶ鳥がいなくなっても
空 ....
生まれてこの方甘やかされて育てられてきたから
苦労という苦労をしたことがない
ややこしいことに巻き込まれることはあっても
いつもかならず着地だけはうまくゆく
だからひとの心だとか貧乏の辛さなど ....
『ポパイ!ポパイ!!ポパイ!!!』って

白痴みたいな声で呼びやがる



ロングスカートのあの阿婆擦れが

私は一等賞の景品ですって態度で



俺を呼びつけやが ....
林檎のかおりがする 天の河
もう随分と走ってきた
星へのひとり旅

白十字も恐竜の化石の海岸も通り越し
鳥を獲る人は、とうに降りてしまったし
銀のすすきの野をみるために
列車の窓を開 ....
空っぽエンプティの神様は
融通がきかない
シジフォスのように岩を
頂に押し上げる
朝から雨だと
出かける気がしないのは
小学生の頃から
変わらない

生きていることにテーマはない
 ....
勤め先近くに珍しい衣装を扱う洋服屋さんがある
どんなのかっていうとお笑いの人とかが舞台で着るようなやつ
スパンコールちりばめられた真っ赤なベストが店頭に飾られていて

開店直後らしい午前中の早 ....
春に迷い込んだ赤とんぼが
ゼンマイをキリキリとうたわせた
ブリキのおもちゃのその中の
ブリキでできた心臓の

あんまりとんぼが赤かったから
ブリキはとんぼに恋をした
おもちゃであ ....
春風の吹く中 洗濯物を表にかける
ポールを二本立たせて
横の棒には鎖を巻いている
ハンガーの丸い先を 鎖の輪にかける
強い風に さらわれてしまわないように

ポールの立つ前には 鯉の泳ぐ池 ....
飾りの無い虚ろが
手に手を重ね じっとしている
水紋が 
生まれる前の色


陽を横切る陽
地に撒かれ
夜を聴き
夜を見つめる


川沿いの
白と黒の ....
浸して上下に揺さぶって
美しい皮を被る
どれが本物なのか
私には分からない

裂いて千切って放り込んで
醜い器を満たす
どこが狂ってしまったのか
私には分からない

粘着帯でも貼っ ....
その小さな手で

持てるだけのオモチャを抱えて

小さな小さな小旅行

まだまだ子供だと思っていた少年は

いつしか僕らを追い越していった

時の魔法をかけられて

誰も知らな ....
今夜は神日和{ルビ=カンピューリゥ}
神日和{ルビ=カンピューリゥ}は物忌み
神日和{ルビ=カンピューリゥ}の夜は家の外へ出てはいけない
村の年寄りは若者に諭した

けれど若者は
十三日の ....
静かに蒸発するためには
まず、皮膚を脱ぐことが必要らしい
触れることが楽しいのは
まだ溶け込むことを知らないから
お互いの、もっと内側に近いところで
それでもふれあっているだけの

傍に ....
*愛煙家*


必ずしも手に入れたいわけがなかった
セブンスターを燻らせながら
ただ欲しいと喚いてみたい時もあるだけ



*双眼鏡*


薄いベールをくぐった ....
散っていく桜の花びらが
冬の雨に運ばれて
道端の排水孔に吸い込まれ
川面にひとすじ
春の航路を開く

桜の花びらはそらを見上げて流れるのだろうか
それとも、みなそこを見つめてすすむのだろ ....
こっちでよいのかな?

中央通りは人波が険しいからと教わった脇道
パソコン自作用のパーツ屋さんとか軒を並べているけど
いまどきのメイドさんとかアニメ系のお店とかが元気ありそう

あの日のこ ....
atsuchan69さんの自由詩おすすめリスト(6115)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蝶の廃棄- 楽恵自由詩19*10-5-14
シドに捧ぐ- nonya自由詩7*10-5-8
ときどき僕はまだ羊水の中で- ベンジャ ...自由詩7*10-5-8
滴下のトランス- salco自由詩5*10-5-7
わがまま- たもつ自由詩510-5-7
結婚- 千波 一 ...自由詩4*10-5-6
OPAの5Fが- TAT自由詩2*10-5-6
五月の窓- 未有花自由詩14*10-5-6
絶対零度- 高梁サト ...自由詩14*10-5-5
睡蓮- within自由詩12*10-5-4
49番目のひと- 恋月 ぴ ...自由詩27+*10-5-2
「歌姫」- 月乃助自由詩11*10-5-2
春のない国- 高梁サト ...自由詩17*10-5-2
葉水- 砂木自由詩7*10-5-1
仰角- within自由詩17*10-4-30
坊ちゃん- 吉岡ペペ ...自由詩10+10-4-27
オリーブ- TAT自由詩4*10-4-27
銀河鉄道- 月乃助自由詩14*10-4-27
空っぽエンプティ- within自由詩5*10-4-27
待ち続けるひと- 恋月 ぴ ...自由詩24+*10-4-26
ブリキと赤とんぼ- しろう自由詩11+*10-4-25
風と_洗濯棒- 砂木自由詩4*10-4-25
夜めぐる夜- 木立 悟自由詩610-4-25
間違い部屋- りこ自由詩8*10-4-24
宇宙人sannkara- こめ自由詩410-4-24
神日和の十三夜- 楽恵自由詩17*10-4-24
モホロビチッチ・シンドローム- たりぽん ...自由詩11*10-4-23
メビウスの輪- ロリータ ...自由詩410-4-23
(未完の)春(に散る)- たりぽん ...自由詩310-4-21
清水坂下のひと- 恋月 ぴ ...自由詩15*10-4-19

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