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終わらない天幕が何層と襞に重なり
それでも演出家は起き上がろとしない
俳優の耳元で小さく囁いた
(そろそろ終わりにしようか)
三幕は途切れたままでいいのか
このままずっと眠らせてやりたい ....
車椅子の母の髪をカットした
チョキチョキ ハサミで切りそろえる
黒い髪より 白髪の方が多くなったね

わたしは 母が年を取って授かった
上には 年の離れた兄弟たちがいて 
望まれないまま  ....
シャキッと
 ポキット
 じゃ 、 お後が宜しい様で
 永遠のポテト・・・
ポテッと
 シャキット 、 永遠のポイッするワクセイ
 ワ・ク・セ・イ 向かうのは甘く険しい年駅ばかり、 シばか ....
少し大げさに
五月の朝を吸い込んだら
つまらない不純物など
軽々と許せてしまうくらい
気管が心地好くせせらいだ

少し控え目に
五月の朝を吐き出したら
ためらいや秘め事を
うっか ....
野の花が
あんなにも
優しげに微笑むのは
きっと
手向けの花であるから

肉体を持たぬ人に
花以上に似合うものが
あるでしょうか

空腹も感じないので
食べ物はいらない
物欲も ....
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま

それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた

やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった


 ....
わしは実は ふたごだったと聞かされた日
そして わしのふたごの兄貴だった人は生後まもなく死んだのだと聞かされた日
ねぇちゃんと グリコを分けて食べるように わたされた
ねぇちゃんに 言うた
「 ....
{引用=薔薇よ薔薇
私の体を養分に美しい花を咲かせておくれ}

あの人は行ってしまった
私の手の届かないところへ

ひとり取り残された私は希望さえ失くしてしまった
絶望という名の牢獄に囚 ....
君は右手の人差し指を空に挿し
微笑みながら僕を睨む
一行の眼差し

二行目の僕は
圧倒されて黙り込んでしまった

覚えてないの
私のこと
怒りの女神は叫ぶ
私の名を思い出しなさ ....
 無数の車が海になだれ込んでいた
 カプチーノの氾濫
 暴走した都会
 エス、ケープとカレーション


・涅槃・・


ちりちりと水位が増す
いつか髪は乾かないときがきて
それで ....
{画像=120429092044.jpg}



言(コトバ)が
剥がされている
という状況
あり方
それに対する思い
惜別ではなく
決別ではなく
哀悼ではなく
非難でもなく ....
わだかまりの小石を
ランゲルハンス島の砂浜に
捨てたところで
塩辛いもやもやは
寄せては返す

しがらみから逃れようと
前頭連合野の深い森を
彷徨ったところで
粘っこいもやもやは ....
【命の島】

瀬戸内の生温かい風の中
虫篭を編む 
白いビニール製のストローを器用に組み立てて
円錐状の虫篭を編む
昔は 葦だので編んだらしい
ストローの語源は ワラだと言う ....
古代飴のような
琥珀の中に
小さな虫が
羽ばたいたまま
閉じ込められている

時が止まったままの
小さな宇宙を
私は
手のひらで
そっと転がして
スイッチをさがす
 デイリーテレグラフ

空の下
ナマズは沼の生活に不満をかこつ
淀水に護られる生態をかえりみず
ナマズは


 デイリーミラー

窓そとを眺めては焦がれ騒ぐ
ミラー部屋で暮らすM ....
会社をたたむと決心して以来
もののたたみ方に注意するようになった
これまで自分でたたまなかった布団を
たたんでみたりするようになった
いつもはそこら辺に放り投げている
パンツや靴下もたた ....
君にとっての世界

それはこの部屋のなかがすべて

出かけてくるよ

君は寂しげに小首をかしげ

ドアをあける気配に

まだかなまだかなと待ちきれない様子で玄関を覗き込む


 ....
ベランダにするりと入り込んできた花びらは
物干し竿の隅っこにぺったりとくっついたままで
当の木はもう半分以上が緑色なのに
無機質なアルミをほんのりと密やかに
しっとりとささやかに染め上げている ....
曇天から垂れ下がる梯子
見つめる君がいて(天使だった)
問いかける

帰還はいつのこと

・・・・・・

土は汚れ
川の水は濁り
かなしみの花が咲く

無口な冬の日溜まり
 ....
{画像=120423020744.jpg}


** いつものイタリアンレストランで **


今日の昼食には
初夏の香りと笑いのレシピ
笑い声を集めて作る
レシピは初夏の匂い

 ....
手紙の最後に
P.S.と記す

ああ、そういえば
思い出したよ
とでも
いうような
そぶりで
P.S.と記す

白状すると
本文は
この追伸を
書くための
助走

その ....
赤ちゃんをあやす
なんとか
笑わそうとして
百面相など
繰り広げる

赤ちゃんが笑えば
私も笑う
私は赤ちゃんにあやされている

【あやされる】とは
どういうことだろう
ココロ ....
そこに
握り締めていたものが
怒りだったのか
憎しみだったのか
恐れだったのか
あるいは優しさだったのか
まるで思い出せない

たとえ
プライドの端を踏んづけられても
握らない ....
バスタブからあがった
ブロッコリーが塩と胡椒で
身支度を整えている頃

次から次へと切り出された
キュウリの楕円形の
車輪は朝日を照り返して

クロゼットからはがされた
レタスが ....
満開の桜並木は異空間の美しさ
何故、永遠にこの時が続かないのだろう

散るから美しい
誰もが言う言葉
この桜色の空間の中では
無意味に聞こえる


墓参りをする人の横では
花見を楽 ....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる


突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
おさんぽカーには幼い顔が幾つも並び
桜の木の下をゆっくりと進む

時おり吹き抜ける風の冷たさに

ぐずる子がいて
あやす保母さんの肩には桜の花びら舞う





手を繋ぎあう ....
期待してしまうから
疑うのか

それとも明日の訪れを信じられなくて
疑ってしまうのか

その何れでもあるんだろうけど




今年の冬はことのほか寒かったはずなのに
疑い知ら ....
ひとつ先のコンビニまで
遠回りする
ガムの味がしなくなるまで
遠回りする

はにかむ放置自転車
居眠りするガードレール
さえずり合う人の影
能天気に踊る前髪

温んだ街の喧騒が ....
こと切れる最期の瞬間まで
彼はひとりの少年だった

とっつきにくさは彼の持ち味だったし
時代を憂いても
希望を捨て去ることはなかった




そんな彼との接点
あったのかな
 ....
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