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優しい風に
吹かれて・・・・

あの日
僕は憎んだ
その風を

その微笑みを
その温もりを
その眼差しを

隠していた苦しみを
さりげなく触れられてしまったこと
言いだせない ....
消されたのは

もう少しで完成する

自分自身のマネキン

君はまだ約束の場所には来ない

何分何時間何日何年

もう何度目かの冬が訪れも

君は僕の前には姿を表すことはなかっ ....
その浅黒い皮膚に噛み付いたら
あぶった海苔みたいにぱりぱりと
香ばしい音がすると思う



千切れそうにもない入道雲だって
記憶よりも向こう側のヒトコマで
物干し竿にぶら下が ....
毎日
夕暮れ時になると
必ずスーパーマーケットへ行ってしまう
何か買うべきものがあるように思うのだ
冷蔵庫の中には
肉も野菜もそろっているのに
心の片隅がすうすうして
それを埋めるものを ....
ひそかな風にあおられて
梢の葉裏がひるがえる
なぜなのだろう なぜかしら
瞳の奥がかすんでくるのは


指先をのばしても
風はすり抜けるばかりで


あなたは黙って
傍らの草をむ ....
マラカイト・グリーンの風を追い越して
夏の扉を開けようと私は急ぐ
白い教会を通り過ぎ
聞こえる賛美歌に心はずませて
私は急ぐ 風に追い越されないように
向日葵の花の中で
白い蝶たちが私をせ ....
猛禽の切り取る曲線を雲に重ねてみると
南風の通り道がみえるだろ?
無粋な飛行機雲が一直線に
線香の燃えかすみたいに消えていく
なんべんもね、手をかざしたんだ
日差しが眩しかったからね
ふい ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
飼い猫と捨て猫の違いぐらい
こんな私だってわきまえているよ

あなたに甘えられなくて
ミカン箱の中で過ごした一夜

大輪の花火きれいだとあなたは言った
そんな花火になりたくて
この街へ ....
空で迎える最初の誕生日に
どんな言葉を送ろうか


どういうわけかわたしの周りには
夏が好きな人が多くて
きみもその中の一人で
暑いのが苦手なわたしには
何度夏の良さを説かれても
賛 ....
小学校で
同じクラスの子が
かたりあうのを
はなれたところからみていて
ぼくは独りでいるのに気づく
肩がさむくなり
腹が水にぬれた革のようにかたくなる

やすみ時間が
はやくおわって ....
それは、背中で引戸をしめて
出て行きました
それを、見送った
濃紫している縁の眼鏡に映る
グラスと氷水を
小刻みにゆらします、と
氷たちの涼しくかろやかな音
生ぬるい空気を透過します
 ....
ガンとは響きの悪いことばだ

それはガンの意味を知っているせいなのか

意味を響きに置き変えたのがガンなのか

こんな近くに

三人もガンを持つひとがいる

その響きに飲まれまいと ....
 咲いた菜の花をむしり採って、
 夕暮れに鳴く蜩を踏み潰して、
 熟れた枇杷を投げ捨てて、
 白い地面を蹴飛ばしました。

「毎年、四回やって来る電報は、全て、破り捨てました。」

―― ....
真夜中に目が覚めて
お腹が減ってきたのだが
2日前から朝バナナダイエットを始めたから
食べるわけには行かない

とりあえず真夜中とはいえ
今が朝だろう

バナナで我慢しなくちゃ

 ....

愛してる
と誰かが呟いたので
ふと思った
愛とは する ものなんだろうか
だとしたら
動詞なんだろうか
いやそれとも形容詞かな

調べてみたけれど
動詞とも
助動詞とも
形 ....
操作されるのは

コントローラーがついているから

敵はどこだ味方はまだかと

そんなこんなしている内に

独りきりになっていた

可愛く写真に写ろうとしても

いつも笑顔には ....
三日月みたいな太陽だと

月が割り込んできただけじゃねえか

三日月みたいな太陽か

戦争なんかもそうなのかな

エゴの上にネーションがあって

ネーション同士のあいだに

ふ ....
水のない水槽の中で
ただじっと空を見ていた
泳ぎ方を忘れた魚たちには
青の区別がつかない

水のない水槽の中は
水がない分だけ騒がしい
自分の鱗のはげ落ちる音にすら
耳を塞ぎたくなるほ ....
なにやら窓の外がやかましくなった
「今こそ」とか
「ともに」とか誰もが叫んでいるような

ここにしゃがみ込んで久しいし
一見自由そうで実は窮屈な姿勢にも慣れっこ

目を瞑っていれば何が起 ....
朝が来るたびに
まあるいお日さまから
白紙のノートを渡されて
今日を埋めなさいと
笑われる

今日は何も無かった
と書いたものなら
明日なんていらないね
て言われたりして
新しい変革を求めて

探すのはナポレオン

いったい彼の辞書には不可能という言葉は

載っているのだろうか

悲しみを越えたらそのさきに

何が待っているのかな

一回だけ叶う ....
此処までがわたしで
彼処からをあなたとすると
あなたは夢をみるだけ夢から離れると云うことになります
行進する群れの中から
あなたひとりだけが選ばれたと云うことなのでしょう
上へと還る ....
「見て、B-29よ。」

一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。

終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
帰ったら
ご飯を食べようね
バス停前のあの本屋
きっとこの頃は
思い過ごしているのだろう

傘の下のせまい

湿った毛色がとろりと風邪をひく
濃いすみれのようなのは
浮ついた午 ....
わたしが生まれるよりうんと昔に
他界してしまった母方の祖父は
実直で陽気なひとだったと言う


わたしが高校の制服に袖を通して間もなく
他界してしまった母方の祖母は
大変に気の強いひとだ ....
井の中の蛙を掌にのせて
珍しそうに眺めながら
「大丈夫だよ」と彼女は
うわのそらでつぶやいた

程好いぬくもりにとろけて
居眠りしていた蛙は
「大丈夫だよ」という言葉を
うっかり「好き ....
色に例えるならば

それはそう黒に近いだろう

最も濃い闇を連想するような

どすぐろい色だろう

そこには一切色彩は存在せず

どんな色も黒に侵食されていく

白雪姫VSシン ....
それは樹齢数千年の老木のように
ごつごつと皺くちゃな
堅い表皮を持っている

アルミニウムの廃物で作られた
それは機械でもなく樹木でもなく
しかし天を目指してすっと立っている

その足 ....
カミナリが鳴ると

暗いお外は夕立のおと

リビングのテレビは

昭和四十年代の時代劇

はんぶんに切ったメロンを薄い皮にして

セブンスターの吸い殻をそのなかに捨てた

暗い ....
atsuchan69さんの自由詩おすすめリスト(8921)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
想い出- 乱太郎自由詩10*09-8-7
自分自身のマネキン- こめ自由詩809-8-5
夏は香ばしく- あ。自由詩6*09-8-5
スーパーへ行く人- 吉田ぐん ...自由詩2409-8-5
夏の庭- 石瀬琳々自由詩8*09-8-5
マラカイト・グリーンの風を追い越して_−サナトリウムへー- 未有花自由詩11*09-8-5
かげのけいれい- たりぽん ...自由詩7*09-8-5
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
見つめるひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*09-8-3
夏空に溶けたきみへ- あ。自由詩16*09-8-2
ひとりと独り- 殿岡秀秋自由詩309-8-1
ある夏の背中- こしごえ自由詩5*09-8-1
矛盾の波- 吉岡ペペ ...自由詩309-7-31
伝わる- 志賀羽音自由詩409-7-31
真夜中のおかわり- within自由詩8*09-7-31
愛とは- 吉田ぐん ...自由詩1109-7-31
罪な奴ほど可愛いらしかった- こめ自由詩1409-7-31
月と戦争- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-30
水のない水槽- 三原千尋自由詩23*09-7-30
線上のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*09-7-28
日課- 乱太郎自由詩8*09-7-28
フレミングの指す3つ- こめ自由詩709-7-27
まぼろしの通信- e.mei自由詩3209-7-27
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶- 夏嶋 真 ...自由詩31*09-7-26
ファクシミリ1_金糸雀- 梶谷あや ...自由詩909-7-26
空に還ったものに捧ぐ- あ。自由詩17*09-7-26
井の中の蛙_未練を知る- nonya自由詩16*09-7-26
白雪姫VSシンデレラ- こめ自由詩909-7-25
セコイア- kauz ...自由詩7*09-7-24
弾劾- 吉岡ペペ ...自由詩1009-7-24

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