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耳から咲いたうつくしい花の声たち
眠っているときだけ、咲く花がある
あなたはそれを観る事はないだろう

生きた証し、誰かの
言葉に耳を傾けた証し
母さんの声は咲いているか
愛しいあの娘の ....
生まれつき
泥じゃなく砂をかためたふたりのからだは穏やかな波にさらわれ
いつしか跡形もなく
消えて
しまって
から

さらさらふたりきりで 小さな
肌のかけら
となり

青い ....
古代はひがないちにち風を吹かせて
日捲りはやがて春を忘れてしまうだろう

肩甲骨のあたりの憂いは上等な娯楽あるいは
ながれついた憎しみをも拭い去ってしまうのかもしれない

あの娘はときどき ....
思い出は遠のくのでもなく

色褪せるのでもなく

失われるのでもなく

ただ軽やかになっていくのだ

綿毛のようにフワフワと

この世界を風に乗って飛び回り

ふとした拍子に舞 ....
真夜中の台所で 小さく座っている
仄暗い灯りの下で湯を沸かし続けている人
今日は私で 昔は母、だったもの、

秒針の動きが響くその中央で
テーブルに集う家族たちが夢見たものは
何であったの ....
波間に
かき置きして
いつもの行動範囲から
少しはみだしたところを
回遊して来たら
ぼくんちでは
ぼくの
葬式を出していた

しょうがないから
ぼくは
ぼくんちのまわりを
グル ....
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いていた
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら

離れていかないように
剥がれていかないように ....
まるで上のが落ちて来そう、
星も一緒にです。
それを{ルビ享=う}けるのは、
{ルビ蟋蟀=こおろぎ}のしょっかくに触れる惑星大のくさ。

いちめんの{ルビ叢=くさむら}は、
イカ釣り漁船の ....
おとこが夜中にやってくる
そのおとこは生まれたことがないのである
いっしょにゆこう
どこへ
とおくへ
くちびるでかすかに笑っている
いそいそと身を起こして
服を着て出ていこうとすると
 ....
手綱に導かれながらよろめく
いつの間にか鉛の靴を履いた

老いに削られ痩せ衰えた体
荒々しい息が吐き出される

ひとつひとつ生まれる幻影
熟さず霧散する己を舌で追う

間もなく土に帰 ....
花びらと油虫-


さらさらと指のすき間からなにも零れない


さらさらと指のすき間からなにもかもを零す美少女は
なにかを留める気などさらさらなく
校舎のような屋上から
花びらへと ....
緩やかに
空気が流れる
弥生の宵、
懐かしい匂い
鼻腔を巡り
大気圏から降って来る
息吹く命の源を
ゆっくり静かに呼吸する

 ああ、魂はうっとりと
 息吹く命の香に包まれ
 何 ....
たらっと
鼻水がながれた

コロナか
花粉か

風が吹き
雨が降った

疑うこともなく
春になった

どうせ毎年
ろくでもないことが起きる

それでなければ
わたし ....
冬の檻のなか
白一色に閉じこめられて

どんどん貯まった
色彩たちのエネルギー

春の息吹が
その導火線に火をつける


フキノトウで始まった
ささやかな爆発は

淡い
新 ....
私は風
じゃなくて
空から落ちてくる
水滴の類い
じゃなくて
真っ青な空で
吠える太陽
である筈がない

かと言って
私は幕末の若いサムライ
或いは
サムライが恋慕する商家の美 ....
あるいはがらんどうの街に棲む
たまさかさびれた繁華街で遊ぶ

恋の歌は春の猫のように
かなしいやさしい歌だろう

愛は重すぎていつも栄養学的に
分析できないものなのでしょうね

失わ ....
極寒の世界から
春の視界を切り開く

早起きになった
暖かな陽光が

まだ固く閉じている

桜のつぼみたちに
語りかける


さあみんな
もう春だよ

今年は大雪で
ウ ....
一年中買えて
値段も安く

飽きの来ない美味しさ

やわらかくて
歯の負担が少なく

栄養豊富な
すぐれもの

一本づつにわけてから

一本ごとにアイラップを使って
包み込 ....
家を出て 当てもなしに歩いた
道を渡り 林を抜けただ独りで

ふるさとを 遠く離れて来てしまった
戻ろうにも 路半ばを過ぎてしまった

柔らかな陽光は悴んだ掌を宥めた
のどかな南風は凍っ ....
情報の過剰摂取により
消化不良となった価値観

両立しない信念は
一方を徹底的に否定して
安定を保つ

戦う相手は
まだ眠っているとも知らずに

過渡期を過渡期と知らない世界
あ ....
いつになく風の姿を追うことがある。
そんなこと気にしなくても、
若い子のスカートでも観察していればいいことなのに。
探査機がメクライモリでも乗せてりゃおもしろいと思います。
どうせ荷物 ....
人間の記憶というものは
とても不思議なものだ

記憶のふるさとを探しに
人間の体のなかへと旅にでる

(脳への旅)

おおかたの記憶は

脳にある記憶の倉庫の
無数の抽斗のなかに ....
そりゃあ
ガトーショコラのほうが
おいしいでしょう

もちろん
ザッハトルテのほうが
豪華でしょう

でも
毎日食べるとなると
チョコパイさ

値段も
パーティーパックを買え ....
 「リビドー」
  
 サイコパスと、スーサイドの夜明け。
 絶望の淵っていうのがどんなものなのか
 気になってスニーカーを履いた午後
 届いた屋上には君の抜け殻と
 どこかの家から漂うカ ....
少し雲を横にずらしたところ
まだ日に焼けてない空が現れた

日傘の出番を待っていた
帰ろうとしている場所が家ではない気がして
私は駅を探す
私を乗せてくれるホームは何番線だろう?
海面が ....
僕 は
僕 僕 僕 は

季節外れの海浜で
生成色の薄ら湿った砂を
ざんざん と蹴りながら
ただ独り言ちた

午前10時の 日立の海
青白く続く空の果ては
限りなく力ない空虚
こ ....
茜の斜光の残像が
余韻響かせ揺れ動き
赤胴色に燃える富士山が
傾く夕陽に落ちいくとき
私は覚えずひざまづき
褪せて青澄む天仰ぐ

あゝ秘匿された未知なるものよ
おまえは今日もヴェールに ....
ガソリンスタンドの先の路地を入ると
そこは一方通行路
いつもクルマで走る
路地の両側には所狭しと民家が軒先並べてるけど
途中右側に小さな産院の駐車場と建物がある
そこは助手席に座っている嫁さ ....
人が笑っている
人も笑っている
空は何もしない
近所の人が歩いている
犬を連れている
性別は男とオス
海は遠い
(午前6:53 · 2021年2月3日·)


椅子が眠っている ....
中途覚醒の早朝
後悔の隙などない

叶わない夢
抗わない今

午前六時
カーテンを貫通した朝日

届かない理想が
気まぐれに私を応援している

一筋の光に導かれた
二度目の眠 ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4573)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たまゆら- 帆場蔵人自由詩12*21-3-6
ロングバケーション- 末下りょ ...自由詩4*21-3-6
誕生日のきみに- 梅昆布茶自由詩1021-3-6
思い出- 青井自由詩421-3-6
くりかえしの水- 為平 澪自由詩8*21-3-6
やわらかな痕跡- 道草次郎自由詩3*21-3-5
今日この春日に- ひだかた ...自由詩421-3-5
幻想平原- 道草次郎自由詩3*21-3-5
- 春日線香自由詩12*21-3-4
老犬- 宣井龍人自由詩16*21-3-4
2Χ0- 末下りょ ...自由詩2*21-3-4
来る春- ひだかた ...自由詩821-3-3
弥生の春- ナンモナ ...自由詩3*21-3-3
色彩のダイナマイト- st自由詩521-3-3
明かりと灯り- こたきひ ...自由詩421-3-3
春のうた- 梅昆布茶自由詩1221-3-1
春の視界- st自由詩821-3-1
バナナ讃歌- st自由詩521-3-1
春に賦す- Giovanni自由詩821-2-28
過渡期- TwoRivers自由詩2*21-2-27
火星ツアー- ナンモナ ...自由詩2*21-2-27
記憶のふるさと- st自由詩321-2-26
チョコパイ讃歌- st自由詩921-2-24
リビドー- にょすけ自由詩321-2-24
二枚貝- 妻咲邦香自由詩221-2-23
6号線を下って-日立の海で砂を蹴りながら- Giovanni自由詩5*21-2-23
夕景未知- ひだかた ...自由詩721-2-23
さよならが来ないうちに- こたきひ ...自由詩521-2-23
つぶやかない- たもつ自由詩1221-2-21
二度寝- TwoRivers自由詩5*21-2-21

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