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○「防災無線」
放送による情報伝達にも
田舎では限界が来ている
放送しても
まだ寝ている
放送しても
もう出かけている
放送しても
録音してない
放送しても
耳が遠くて聴こえない
....
席を移動しまーす 前任が死んだから
席を移動しまーす 席が移動するから
席が移動しまーす 乗り物だから
席が移動しまーす 病気だから
咳が移動しまーす 伝染するから
咳を移動しまーす 分離し ....
新緑がどうしようもなく
(人口減少で、じっさい人手、集まらなくて)
煙みたいに幽霊みたいに
(プログラム、文句も言わず、動いてくれる、)
5月の街道を彩っている
(教えた ....
小便をしたい時には小便をする
大便をしたい時には大便をする
父親に逆らってでも
母親に逆らってでも
上司に
会社に
神様に
トイレにもいけない環境
トイレにもいけない空 ....
週末、夜明けまえに電線にとまり
カラスが餌を探してキョロキョロとして
カラスよけのネットのないゴミのところへ行った。
タバコの吸い殻や
丸めたティシューが散らばり
食べものとして ....
罪人を眺めている
誰かの腹の中のように風のない夜
迎え火が目蓋の此方
灰に包まれた心臓のよう
ゆっくりと消えて往く
ただ罪人を眺めている
正義については微塵も語らない
なにかを殺し続ける ....
寂しんです、孤独なんですって呟いてみても
誰も見向きもしない日々
私は1人で鏡の中の自分に語り掛けてみる
虚無感に襲われ
自分を必要としてくれる人が誰もいないことに気付く
私の命の価値は ....
水が水辺を踏みしめる音が
葉と葉のはざまに響いている
終わらぬことを表わす文字が
冷たい場所に冷たく残る
闇が指にひらかれ
光が枝に割れるとき
水は分かれ ....
挑戦に見えるかもしれない
だが分別のあるい ....
くしゃみが出そうなほど明るい日差し
塀を飛び降り路駐の車の腹の下にでも
潜り込みたくなるような午後
どの家の狭い庭にも
クロッカスがガンガン咲いて
クリスマスローズの蕾が気取ってほころ ....
事務次官のセクハラは許せないが
新潟県知事の女性問題には同情的
朝日、毎日売国奴マスコミの
論調はそうだ
だって新潟県知事は
原発再稼働反対だからだってよ!
何だよ、女の立場なんか
全然 ....
なんだかふんわりとして
とても眠くって
でもこのまま眠りに堕ちては
とてもいけない感じ
なんだろうこの静けさ
安心感が満杯で
違和感を覚えるのは
舌の奥の方が少しだけ
苦い味を ....
О
その病院は川のほとりにあって、少女の入院している病室の窓から、河口の様子がよく見えた。河口に近い岸には、小舟が何艘も繫留されていた。そのうちの一艘の白い小舟を、少女はことのほか愛してい ....
継続こそ力なり
小学生2年生のあの日から
ご飯を抜いた日はあっても
オナニーを抜いた日は無い
ヌクのを決して抜かなかった
小中高の修学旅行のときも
部活の合宿のときも
高熱を出し ....
夜の一室で
ガムを噛みながら
バーボン
ときどき岩塩
ずっと坂本龍一
俺こそ神様のハードルを勝手に下げていないか?
俺こそ神様からのアドバイスを実行せずに失敗を ....
眠い。抱っこ。抱っこ。
あなたが眠る前に腕枕を甘える。
うん。抱っこしようね。
痺れるのを覚悟で腕枕する私。
ぐっすり眠った隙に、腕を抜く。
愛おしい気持ち。
死ぬ間際の呼吸を想像した
想像がつかない
生きているだけで活きていない自分が
履いているスニーカーの靴底のすり減り
を
脱いで眺めた
鏡を見るような眼で
そこに写る言いようのないさび ....
かなしくて起きた
起きたらあたたかかった
どこでそんなに
暮らしたんだろう
過ごしたんだろう
どこであんなに
かなしくて起きた
起きたらあたたかかった
....
気温が上がると
芽が出てくる
草が出てくる
蚊が出てくる
蝿が出てくる
水虫が出てくる
気温って不思議だなあ!
また春がきた
あたたかな陽光に
透ける新緑
新たに芽吹くものたちの息吹き
生まれかわることのない
私のまわりで
その女は髪を切ったぐらいで
身軽になったという
なくなった後ろ髪の
あった部分に醜い昨日をみる
そうだね
かわいくなったね
みんなは言う口々に
その女の去った後には
少しの ....
О
春の野原で
寛ぐ兎が
見え隠れしている
長閑な
春の日といえども
全身を曝してはいられない
小心もので臆病な
野の生き物
その兎が
渓谷の十メートルの激流を
跳んで渡 ....
誰もいない夜に話す
誰もいない国に暮らし
夜のない国に住み
誰もしらない人と
誰もしらない言葉で
どこでも無い場所に住んでいる
彼女のいる部屋で
あるいは彼女がいること ....
予想通り
クソみたいな自称詩人が
大量発生してきているが
自分の手で始末するのは
正直言って面倒くさい
もう少し我慢すれば
連休後ぐらいに
「やっぱりダメ人間に
行く場所なんかないのね ....
束の間の輝きが水面に射すと
魚は 眠らない営みにリラリラと
言葉を浮かべ
手に取ろうと揺らめく影を砕いて
その光の枠を抜け出したまま
ほんの夏の終わりの方まで滑ってゆく。 ....
言葉の星が
星座を創った
きらきらりきらら
神話が熱を帯び
胸に光っている
さらさらりさらら
私は欲してしまった
寓意の中のあなたを
たらたらりたらら
夜が明けてしまえば ....
ケチャップが人差し指に付いたら
誰かが舐めてくれたはずなのに
パパとママがいない台所は
甘酸っぱくて思い出に酔った
きっと一度はポケットに隠した
好きですなんてどの星にもある
遥か ....
ある山村にオツナさんという
一人娘がいた
オツナさんは
年ごろになると
エイキチどんという
親を早くになくして苦労していた青年を
婿に迎えた
オツナさんは田畑仕事へ
エイキチどんは山仕 ....
昔々の話だった
緞帳が上がり、死が溢れ出した
この学園に人間は居ない
すべてが女子高生になる
物質が歪み、魂が捻れる
緑色に燃えさかる流星群
なにもかもが喪われ
....
外は天気が悪いので出かけなかった
ただ 夜のほうが 心は落ち着く気がする
誰も部屋の中のように関わり合いは求めてこないから
僕は 昼頃 肉を買いには出かけたけれど
氷に塩をふり ....
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