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夢の痛みが灯る街角を
回遊する銀の魚群をすり抜けながら
君は物語の解体と再構築を繰り返す
君の中で発火する思惟が
気難しくも美しいあるひとつの構造を浮かびあがらせる
時の流れの中にふと訪れる ....
恋をしたので窓を開けることにした。
揺らめいている、夏のシルエット。
君のせいで、世界が晴れてしまった。
さよならを告げて君はこの場所を去る。
光と風を残して。
正月から
クソつまらない自称詩
書き散らしてんじゃないよ
なんだ、暇なのか?
暇で死にそうなのか?
仕事ないのか?
家族いないのか?
いるけど相手にされないのか?
友達もいないのか ....
かき集めた夢が毎夜散ります
昼間は部屋の片隅で
ガラクタの中で縮こまります
体が強張るのです
リズムを鳴らして和らげてください
喉が渇くのです声が出ません
どうか音で潤してください ....
てのひらで
強くは握れないほどの
熱さになってる
夜の自販機の缶コーヒー
けれど
冷めるのは早くって
宇宙の熱量法則からみても
あまりに早すぎる
なぜなんだろうか
....
無表情な壁に張り付く
丸顔の時計に目が寄りかかる
無感情な秒針の動き
目で追いかけることもなく
1分の経過を眺めていると
確実な時の経過を否応なしに
....
人が息を引き取る瞬間と
息を吹き込まれる瞬間との
繰り返しが続いているのは間違いのない事実
夜更けの産院
もうすぐ我が子が産まれてくるのに実感がわかない
渇いている自分の喉を癒す方法がな ....
俺のいのちが
下水を通って
どぶ川にダイブした
もともと軽いそれは
プカプカ
河口まで流れていった
突然無数の
鈍色のナイフに囲まれた
ボラの稚魚の群れだ
俺のいのちは
....
遠い
在るものすべて
遠い
言葉は浮遊し声さざめき
(意味と響きは解離して)
通り過ぎる人、人、人
わたしは母語を失って
記憶の像にうっとり沈み
遠い
在る ....
海は
海でしかなく
ひとは
ひとでしかないはずなのに
定期船に乗って
航路に出ると
なにもかも
忘れ物したみたいで
空っぽになったわたしは
地球ではない地球のどこかへと
まっすぐ
....
ぽろっと口からとびだした
ことばがころころころがって
人の口から口をわたっていく
どんどんどんどんころがって
一体どこまでころがっていくんだろう
みかんが美味しい
コタツに入り
テレビを見て
くされ縁のあの人と
いっしょに食べる
みかんが美味しい
吹く風は
窓ガラスを叩いて
あたたかい部屋に
入ろうとしているのか
....
電車という文字に普通が乗ると
普通でなく思えるのは普通じゃないのかな
もしかしたら私は意味不明な存在なのかも知れない
それはともかくとして
滅多に乗らない電車にその日乗ったのは
東京に行 ....
ひとの形をしている友は
寒い寒いくにへ行って
そのまま凍えて雪になった
ひとの形をしていない友よ
くちは利けずとも まだ
わたしの隣にいてくれる友よ
心臓などなくても
温かい友よ
....
人生はネバーエンディングストーリー
地球は公転と自転を永遠に繰り返すわけじゃないのに
誰も知らない哲学がどこかの惑星で
発掘されるわけでもないのだけれど
僕たちは問い続ける自分に問いか ....
寒い国が好きです
あたためる
言葉もない寒い国
寄せ合うことは許されている
しかたない
しかたないって
港に浮かんだ
帆船(ほぶね)の群れが
ぎい、ぎいって
音 立ててる
....
遊び疲れたのか
母親に持たれてねむる
少年を挟んで
父親と母親が
それぞれ、編み針を手に
小さな毛糸の靴下を編んでいる
どちらが欠けても使えない
暖かい色の靴下に見えないものを
編み込 ....
晴れた港の
防波堤を歩いた
コンクリートのひび割れから
小さな花は灯る
テトラポットは
夜ごと
組み替えられている
それらが
いつか砂粒になるまで
続いていくとしても
さかなの ....
世界で一番
小さな空港からは
一番遠くまで飛ぶ
飛行機が出るという
帰りの便はない
行ったきりそれでおしまい
だから飛行機も
使い古されて廃棄するだけの
年老いた機体ばかり集め ....
死体のような
ひたすら一点に
冷たく凝固していく
気配、
辺りに充ち満ち
私は漆黒のアスファルトを進む
蒼く蒼く結氷する
異界の感触、
次第に足許に広がり
じわりと恐怖に浸さ ....
全ての喪失は流れいき
乾き切った胸底に
氷食地形の
研磨された岩石の如く
哀しみの蒼い窪みだけ
鋭く冷たく穿たれる
(愛は
私の中にある
思いを伝達しようとする
すべての努力を
....
届くとわかっているものしか
届けていないのでさびしいですと
簡易書留を届けたポストマンが話した
インターネットが普及する前は
メールと言えば郵便物だった
ポストマンを見かける度に
ドキ ....
ある日
細胞が
繰り返し若返り
我々は
死
を超越した
死なないというのは
こんなにもハッピーで
喜びをもたらすものなのか
誰もが思った
し
かし病気には ....
久しぶりに近くの森林公園へ家族みんなで出かけた
元競馬場であった公園は楕円形で木々に囲まれ
その中は芝生が一面に覆っている
車椅子を出し細い女性を乗せ
二才の息子を負ぶって歩き始めた ....
夕日と話した
そろそろ
いいかげんにしろよ
そろそろ
わかったようなこと
言うやつが好きではない
職場から見る夕日
自宅から見る夕日
電車から見る夕日
国道か ....
平成が終わりを告げるころ
君が生まれた
首の皮一枚残して
始まる世界の再生とともに
君は育ってゆく
君が活躍するころには
僕はいないかもしれないが
君の開花に
細やかな手助けができ ....
「あかちゃん 一」
あかちゃん
春先の木の芽だよ
さくらの けやきの えださきの
まあるくって これから
うん っと ひらこう
「あかちゃん 二」
ひかりのあかるい
つめたなひるの ....
オーロラが
みえない夜空に描かれた
みえる星座を指さす南極
暗い笑み
冷たい廊下で漏れたのは
夜のしじまが震える嗚咽か
橋の上
風に吹かれるくれないが
闇に食われていくのを見下 ....
元日を迎えて
どんな一年になるのか
ワクワクが止まらない
他とは違う三が日
清らかな風が吹く
親戚が集まり賑やかなのに
何故か静寂な雰囲気がある
正月は日本で過ごしたい
海 ....
現場は疲弊すぎのステージ超えてます
メンドーなんで、サル以下でもよいです
1
実験動物ココが死んだココの僕の心が死んだ
死因は何だ花なんだ罠ナンバ鳳に気を付けて
あっちで死んだ死んだんだ ....
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