すべてのおすすめ
私って
良い人ですか?それともきわめてワルイ人
そんな質問
誰かにしてみたくなった
その日
たまたま入ったファミレスは空席が目立っていた
ランチタイムと夜の混雑する時間帯ではなかったと ....
自分は次の世、どこで存在しているのだろうか?
また、同じ人格を保ったままなのであろうか?
でも幸運であったのは、ウルトラマンと出会えたことだった。
ソクラテスを知るまえに、「正義」を知り ....
綿の毛が風に飛ばされ
小麦の穂は枯れていく
見よ、紙幣と言われた紙屑が宙を舞う つまり
誰かがシュレッダーにかけてビルの屋上から撒いたのだ
これは、ま ....
いい年して口喧嘩
ああ
馬鹿馬鹿しい、朝…
昼、青空なのに
ああ
寒々しい…
もういい加減にせえや
ああ
三日目カレー…
不意についた嘘に
自分の底が知れた
(悪意などなかった)
そうやって
友人代表不在の人生に
了解を得る
今日は立春
反省は掃除の後でも遅くない
町並みに森の匂いがした。
公園を三つ。階段を二つ。知っているパン屋の匂い。スーパー。雑貨屋。ともだちの家。
学校を見下ろす長い坂道を下った。
社を通り過ぎて、実家を通り過ぎて、足は、足を、通り過 ....
一般的にワクワクするような
チンチンを
ワクチンと呼びますが
美人若奥様に
あなたにとってワクチンとは?
と街頭インタビューを実施したところ
1位が長いチンチン
2位が太いチンチン
3 ....
1.春霞
まだ見ぬ窓は
美しいだけで意味を含まない
詩集のようでした
干からびた紅茶のつじつまが合うころ
存在はただ
うすぼんやりとした夕暮れをむかえ
ときに遠ざけたいほど臭かっ ....
「何が一番楽しかった?」
夕暮れの帰り道で
君が尋ねてくる
「そうだな……
公園からの海がきれいだったし
カフェの中が涼しかった」
「カラオケはどうだったの?」
「あっ! も ....
誰も僕のことなんて考えていない
誰も僕のことなんて気にも掛けない
20には20なりの
青白い燐光立つ
必死に衰弱した世界があって
胸一杯に影を溜め
東京から国道6号線を
北へと向かった
....
バスは満員
電車も満員
ひとびとは水底に四角くならんで
青くひかる
ぶつかり合わない程度に
ゆれあい
いつか
自由になれるんだろうか
乗り物を降りると
豆腐屋が通りを ....
「誇り」のために人を殺せない。
それができるのは「無知」なためにすぎない。
英語は嫌いである。
その言葉には倫理が内蔵されていないからである。
・・・・・なむ・・・きょう・・
静かに落ち着いて聞いていると
ところどころにしか聞き取れる言葉はないけれど
手お合わせかみしめていると
水のように心に体に
....
今日は葬儀告別式に参列する
兄が今週亡くなった
姉から電話があった
丁度妻とスーパーマーケットで
買い物してる最中の訃報だった
驚きはなかった
事前に
すでに余命はほぼなくなって ....
たとえば
詩人は
行間に暮らすマルクス・アウレリウスだ
鷲の目で彼は
位置補正に躍起となるが
彼の魂は複雑過ぎて
民衆には手におえない
罵言と祝詞の人
それが彼
理性は上辺に過ぎない ....
夜は虚ろなくらげ模様
太古の姿に後退し
触手で宇宙と交歓する
共感したり反感したり
寄り添ったり離れたり
形象渦巻く意識の中を
ふわふわふわふわ渡ってゆく
(表象意識は鈍くなり
わ ....
1920年代も不安だった。
ハイデガーの哲学に希求した者たちも多くいた。
2020年代、世界は危機である。
でも日本はあいかわらずである。
イスラエルはいち早くワクチン接種している。
日 ....
最寄り駅から電車に乗って
その朝妻と二人で東京ヘでかけた
各駅止まりの普通電車さ
いそいでいた訳じゃない
たいした用事でもなかった
遊びがてらに銀座まで宝籤を買いに行ったんだよ
も ....
母がデイサービスでお世話になっていた、
ホームの方がテレビニュースに出ていた。
PCR検査の件だったとおもう。
ホームはうちから10分ほどのところにある。
自分もリハビリをやろうとおもって ....
探してみました
本当に必要なもの
生きていく上では食べ物
次のものが浮かびません
考えていると
悲しくなり
寂しくなり
探してみました 自 ....
蠱惑的な景色への誘いは
喉元を潜る琥珀の液体を凌ぎ
やましさとやさしさ混じりの過去
泡沫という支配も
早鐘を打つ心に増して
とみに私の眼差しを揺する
闇雲に尽くしても
闇雲に求め ....
やってねえよ
オレじゃねえ
本屋で本積み上げてレモンを乗っけてきた?
何の為に?
知らねえよ
やってねえよ
空いっぱいにフランスパンを浮かべた?
どうやっ ....
一押しのモヤモヤ
多分、現すに満たない私の表現力は
見る者を選ぶかもしれない
正体を見るにその主は
大は宇宙の様から
小は感情の機微まで
高みから見れば何とはないが
澱んだ眼 ....
鮮やかな轍を残しつつ
決して姿を現さぬもの
底に沈んだ泥団を
清められた手で掬い上げ
透過する心の底
遥か彼方の源頭に
耳鳴り繁く接続する
見えないものと見えるもの
貫き生きる ....
丘の上には公園があり
たくさんの日曜日が植わっている
真っ白な小さな手が花のように開き
その上に我が物顔で日曜日が
乗っている
自転車を押して登らなければいけない
花梨がまだ実を手 ....
昨日から
降ってはときおり止んで
降り続くから
朝か夕か分からなくなる
冬の雨は
うすぼんやり温かい
雪になりそこねた雨に
ずっと昔にも出会ったことがある
時間のあわいのような色の ....
その昔
経済事情で
人権を売る人身売買でも
心の中は売らなかった
それが今
ネット上で
出会いを売る人選売買では
心の中を先に売る
買える心が欲しかった
買えない心には
出 ....
人類史上初めて
人工知能の大統領が誕生した
民衆からは
AIジョーと呼ばれている
半年前にコロナ感染死した
民主党のジョー・バイデンの剥製に
人工知能を有したロボット「C-robot19」 ....
「過去から歩いてきた血液」
十四の頃眠れず、深夜に目覚まし時計の強化プラスチックの蓋を無理やりこじ開け、中の秒針をもぎとった。その時不用意に人差し指の腹の部分を切ってしまい、少なからず失血があっ ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153