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そのとき
私はゆうに百歳を越えていました
しかし
若い頃に思ってもいなかった長寿は
私に多くの不幸をもたらしました

私の周りは皆死んでしまい
私は見事に一人ぼっちになってしまいました
 ....
空を見上げれば
何処までも宇宙が広がる

地球に降り注ぐ光
地球に必要な光
地球を輝かせる光

希望の光と感じる
何度も見上げて
身体に溶け込ませる

宇宙が願いを叶えてくれる
 ....
枇杷の実、たわわ、たわわ、と
ふくれた腹をかかえて転がりそうな
夕陽に照らされ景色をゆすって風を
くすぐり、たわわ、たわわ、と

悲しげな
その実に
歯を立て

しごきとる、なぜにこ ....
{引用=ちいさい音ですね

しってますよ、草むらのなかです

(ひとはいつか 虫になる、のでしょう)


わたしは音に、よびかけます

海に行ったこと、ありますか

 ....
縮れた葉っぱに青虫が転げて
砂利の中に風格ある化石もどき

静かな空におじいさんのくしゃみ
ドクダミの鼻にキッス

川の流れのようなワンピースを着て
牛糞香る路地をのんびり散歩

無 ....
母が静かに佇み
やわらかな星々に横たわると
夜が落下する速度で
慈しみと憎しみが揺れ動く
母の季節が訪れるとき
夏と冬が行き来して
子どもたちは春と秋を奪い合う


「あんたは身 ....
先生の一言にさめざめと泣き崩れ
大好きな先生を嫌いたい夜を走りますよ

愛情嫉妬の量を間違えてメラメラ音を立てて
燃える純情ごころも大嫌いっていいますよ

各個の自我が邪魔になるって心の壁 ....
静けさ
ちょこんと
座っている
気付けば
夜底に
座っている

私は寝床を整える
不眠の昨夜を払うように
新しいシーツで敷布団を包み
黄色い朝の喧騒に
心の奥処の祭壇が
荒らさ ....
遠い火をみつめている
どこにいても遥か彼方で
ゆらぐこともなく燃えている

あそこを目指していたはずなのだ
臍の下あたりで、眼球のうしろで
わたしのいつ果てるかわからない
火が求めている ....
天国へは針の穴を抜けていくらしい
むかし誰かに教わって
なるほどな
と思った

勿論
遺体が
針の穴を抜けられる訳がない
でも
霊とか魂ならば抜けられるだろう

私もいつか死なな ....
風が担う祝祭の神輿

白蝶ひとひら
    またひとひら

もつれ ほどけて
    また結ばれて

あどけない水の声
    まろぶ 光の鈴

うたたねの距離
 雲雀につられ ....
母は美しい
だから母の死体はきっと美しい

閉ざされた瞼にわたしは
小さなダイアモンドを飾りたい
「石なのに、この世で一番綺麗」
耳にツンとくる冷たい声が蘇る……

母の死因はきっと病 ....
ぽかんと ひとり
  立っている
新緑繁茂する森のなか
ひとり ぽかんと
  立っている

群れなす緑は
遥か空の青みすら
呑み込むように絡まり合い
旺盛なその生命力を
風に吹かれ ....
 
 
 ズブロフカ、キルシュヴァッサー、カルヴァドス

 コンロで焼いた手羽先はうまい

 蕎麦と餅はわさび醤油で

 焼きそば 「 お肉がないなら油揚げを入れればいいのよ 」

 ....
ブレーキがまだついてなかったに違いなかった
人間を制御するブレーキが

人前を憚らず
女のこの幼児が自分の下着の中に手を入れて触っていた
恍惚の表情を浮かべながら

若い母親は立ち話をし ....
海蛇は
叶わない愛なんて知らないって言ってた

幻の夜、
ボタンの落ちた砂浜に
砂の城がまだ崩れ切ってはいなかった

知ってる

紫の夜空に浮かぶ
白い雲が
地上に降り立 ....
しにたい

しにたくない

しぬしかない

花占いのように繰り返される
私を内側から溶かす呪文
唱えるたびに増えていく
細くて長くて赤いライン

決して消えない心の傷が
刻印と ....
5月だというのにもう
30℃だってね

そんな熱い日には
ソフトクリームが食べたいのです

幼子のように

ホッペをクリームで
グチャグチャにして

それを
画板がわりにし ....
哲学は何も持っていません

青々と晴れている空は好きです

毎朝
仕事前に立ち寄るコンビニのレジの
可愛い女のこの
営業用スマイル
嫌いじゃないです

男だから
単純に異性には顔 ....
栗の花のにおいがすきです
栗の花はみたことありません
これは栗の花のにおいだよって
たっくんがおしえてくれたので
栗の花のにおいしってます
ばらの香りなんかよりすきです
ばらと ....
澄ました正装のように
白い波は悠々とした

砂浜は遥か彼方まで
カーキに揺れた

私は独り
この海辺に座り
あわれ と ああ

間にある
汚れた虹のような
渋味のある断崖を
 ....
あおぞら
シーツが風に舞っている


ひとり
取り残された午後
しろい夢は
触れても何も感じえない


ただ繰り返す呼吸


紋白蝶がふわりと
青に透けて
ひらりひらり舞 ....
静かに空から落ちてきた
透明で純粋なものは、
いつのまにか消えて
世界へ還っていく。

僕たちはこの純粋なものを
飲みそして体に保つ。
消えてしまうと、
僕たちも粉々になり
世界へ還 ....
「合掌」

時が合掌すると
測りがたき遠方の地平は白む。

赫きは天から天へ、
高く響きあふ鐘の音色。

この果てのない寺院に
しかし動くものはなにひとつない。



「透明 ....
よくある星占いと





よくある血液型占いの







掛け算でしか無いけれど









 ....
ホームセンターで一式揃えて
わざわざどっかで工作したのか?
ピンク色に塗ってさ
発想が小学二年生の
夏休みの宿題以下だぜ
しかも「もうすこしがんばりましょう」のレベルだ

ところで
名 ....
長い階段をゆっくりと
転がり落ちていく乳母車には
誰も乗っていません
あなたたちが見たくないと
目をそむけたから
あの子は最初から
いなかったことにされました

だから
母の悲しみも ....
静寂のなか温められた器から
咲いたジャスミンの香りが

夜の輪をまわしていく

ぼくらは天球儀のなかにいて
ジャスミンが咲き誇り、てまねく
月よ、おいで、星よ、おいで
憂いに喉を腫らし ....
聞き取りにくい小さな呟きだったが、それは明らかに残り少ないわたしの寿命を確信させるには充分な囁きだった。
娘の笑い声に眼を覚ました。今日という日が何年の何日なのか、わたしの記憶のなかでは平成の ....
 
 誰かいる様な気がして ふすまを開けた

 隣の部屋は誰もいない

 更に隣の部屋のふすまを開けた

 そして また隣の部屋へ 隣の部屋へ

 どの部屋も 同じ様な部屋だ

 ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4573)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不老と不死の薬草- こたきひ ...自由詩419-5-25
宇宙からの光- 夏川ゆう自由詩219-5-25
枇杷の実ゆれて- 帆場蔵人自由詩1019-5-22
- 羽衣なつ ...自由詩17*19-5-22
楽しいね_楽しいや- 印あかり自由詩10*19-5-22
母の季節は夏と冬- かんな自由詩7*19-5-21
ペイン・イン・マイハート- 秋葉竹自由詩719-5-21
静けさ、ちょこんと- ひだかた ...自由詩1519-5-20
遠い火をみつめて- 帆場蔵人自由詩11*19-5-19
天国へはいけそうにない- こたきひ ...自由詩319-5-19
陽炎- ただのみ ...自由詩13*19-5-19
母の死体は美しい- 印あかり自由詩10*19-5-19
待機- ひだかた ...自由詩619-5-19
目次- 墨晶自由詩2*19-5-12
自慰- こたきひ ...自由詩519-5-12
新しい明日(蛇女の影)- 秋葉竹自由詩619-5-11
廃園の子どもたち- もとこ自由詩1019-5-11
初夏の顔- ナンモナ ...自由詩2*19-5-11
哲学は何もありません- こたきひ ...自由詩319-5-11
栗の花- 羽衣なつ ...自由詩6*19-5-10
海を見た- Giovanni自由詩9*19-5-9
青空- あおいみ ...自由詩12+*19-5-8
- フリーダ ...自由詩4*19-5-6
合掌/透明- 新染因循自由詩6*19-5-1
七色の旗- TAT自由詩119-5-1
自称- 花形新次自由詩119-5-1
歴史- もとこ自由詩12+*19-4-30
天球儀- 帆場蔵人自由詩519-4-30
環天頂アークの下で- アラガイ ...自由詩12*19-4-30
或る家で- 墨晶自由詩8*19-4-28

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