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 雨音でかき消されるほど火の粉は爆ぜ 身は凍えたままだったが、心は解けていくのだと知る。今更に 四方の壁は渇いた声で嘲笑う、自由を得たのだが根が這えたよう躰が重い。
「それでここにきた、」
 汚泥 .... 
 或日 遠い湖北の外れ町
 心を病みどこへとも行くあての無い 
 たびの子が街からやって来た
 幼すぎるその子に
 ある禅寺のご住職が暫くの宿を
 貸すことにした
 親元を離れた日 .... 
小雨/降り出しそうにみえては降らない
安穏とした曇り空にはテレビをニュース番組に切り替える
何か重大な事件でも起きてるんじゃないかと
僕の煩悩に燻る炎に油脂を注ぐのだ
そんなときには夜の街 .... 
二度三度、こぼしながら集める言葉の欠片
十字路で迷いながらも行く文字の茂る荒野
周回遅れでも楽しく作っていく余白の白さ
年がら年中字ばかり追ってて楽しい?うん
おばかだから変な詩ばかり書く .... 
 歎くべきだっただろうか
 みずいろの空が
 私の上に落ちかかって来るのを感じた時
 心は
 果のない
 重量感のない
 依リ所のない
 空の中に巻きこまれて
 小さなわたしが
 .... 
ぼくの犬が消えた日
空には深爪したような月があって
そこだけがぽっかりと
穴が空いているようだったよ
ぼくの犬が消えた日
学校までの通学路はとても長くて
おまえのだらんと長く伸びた
 .... 
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「今日の貨物も 重そうだな」
「ああ 空の雲も 重そうだな」
凍り付く森の枝先 すり抜けて 
貨物列車がゆく
港の駅まで たんたたんと
コンテナの奥はガラスの水槽です 
銀の平原を .... 
 手を出さないでください!
  (握手だけだよ!なんでダメなの?
手を出さないでください!)
黄色な歓声の中でひらひらひら~舞うピンク色。そんな雑然とした場所を僕は忌避していた。
数時 .... 
1.
夜の陽だまりに
昼間見つけておいた
幽霊の足が咲いていました
窓辺で奇妙な咳をする
子どもの背中は丸くなる
 
 (月のドーナツを齧ったのは
 (わたしです
 (歯型がぴったり .... 
   
ひとつ物音が消えてなくなれば、
かき消されていた音が聞こえてきます。 
テレビを消してみましょうか。ちょうど今頃
は庭先から、みなさんがよく知ってるものや
そうではない虫 .... 
 その日の空は画用紙に、水彩絵の具の青を薄めに溶いてから
 ほんの少し白を混ぜて丁寧に塗った様な色だった。
 山裾を走る県道の側に建つ総合病院で、予約の外来診療を終えた僕は
 急な傾斜が緩やかに .... 
朝に目覚めて
濡れ光るアスファルト、
無数の影、映し
傘、さしたり ささなかったり
遠く近い山並み、蒼く連なり
冷たい風吹くなか
人、忙しい営みに生き
人、愛し愛され裏切り裏 .... 
高原で野営する
鋭い冷気に
脚を震わせる
焚き火台で
爆ぜた火の粉が
ひとつ ふたつと
空へと昇り
風に流れて消えていく
魂のようだった
僕は思い出す
毀たれた幼獣の宝物や
 .... 
これは詩というか散文というのか、(書き)つつも迷ってしまうのだが、
、というのも僕は何人かの詩を読んで気持ちわるい、あるいは~わり~いよ、とか過去にコメントしたことがあるのね。ごめんなさいね。そ .... 
うちの兄は逆子でうまれたらしい。
あたまがついていたので、
たぶん7年後、じぶんも生まれることができた。
タブレットで「お経」を聴いている。
「オオタニ・オオタニ」と世間では騒 .... 
あの夏が来るね
とつぶやきながら
それはもう
来ないことを知ってる
同じ空じゃないこと
同じ雷雲じゃないこと
同じ夕立じゃないこと
同じ僕たちじゃないこと
あれが初恋ならば
はじけて .... 
僕の部屋は世界の一部を切り取ってできた図書館
明るい修道院でフィヨルドの冷たさを内包している
戦争でたくさんの僕が死んでゆく
たくさんの君が失われてゆく
誰も混沌からの道筋を知らない
 .... 
 六棟の高層マンションが近距離で建つ
 そこに住民の憩いの場として
 児童公園とグラウンドが設けてある
 広場の桜並木には二人掛けのベンチ
 一脚に休憩中の清掃員が一人座っている午後
  .... 
それが トゥルーカラー といわれても
雲画像って ぶきみです
そこが レアール なわけですが
自分の 抹消では
ナチュラルに 鳥肌が 立ちます
飛べる はずもありませ .... 
春はゆううつにね
 外はうつくしいんだけどね
 空は
 空の外をしらないね
僕はいつか
 僕の外を知ることになるね
たぶんそうなれば
 春も空もなくなって
僕も僕の .... 
ああまたくだらないゲームに興じている。
「お降りの方はボタンを押して下さい」
スマホが青白く顔を照らすひとびと
赤く灯る「とまります」
温かいマスクの中
冷たい風は窓の外
ぼやけた .... 
積み木を積んでいる君は
ほんとうはいったい何を積んでいるのだ
四角い積み木に円い積み木
赤い積み木に青い積み木
いろいろな積み木をいろいろに積んでいく君は
いったい何を積んでいるのだ
 .... 
うねっている
うなっている
熱、失われ
熱、貫かれ
うがっている
うつしている
研ぎ澄まして、研ぎ澄まされて
映さなきゃ 分からない、
)わたし あなたに
)あな .... 
あるもの ふしぎ
神秘ではない
端的に 在る
のだから、
在る本 在るマスク 在るコップ
在る木 在るあなた 在るわたし
内的体験として
それら浮き立ち在る
本とい .... 
それは不意打ちのように現れた
まるで天啓のようだった
私が生きている
そのこと自体が奇蹟
私が生きている
そのこと自体が有り難い
心の中にあった垢が
押し流されていくようだった 
カシミヤの沈丁花の案で 編まれたような樹形図の
シルクを浴びて化粧する梔子のいうことが耳に残っています
それでは、金木犀が流れる川の{ルビ畔=ほとり}で囀る愛玩鳥のコトバを
旧道を転げていく .... 
 会社の正門を出ると横断歩道を渡って右折する
 そこに
 名前も知らない神社がある
 給料日に銀行へ寄る時だけ利用するようになった
 神社の境内のわき道
 一人通れる足幅の草だけが禿げて .... 
数年前に施行された
ロボット機会均等法により
ぼくの職場にもとうとう
アンドロイドが一人配属されてきた
(伊藤です…)
自己紹介もそこそこに
早速仕事に取り掛かる伊藤さん
マサチューセッ .... 
ひらかれ
すすむ
こころ、
ことほぎ
孤独、
寄る辺なき
魂の
力と化す。 
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