蟻を踏み 瓜を食む
 夏の熱 まどろみ乱れ

毬を持ち 森を見た
 月の角 しじまに白く


きみといた うたかたを
書きとめる すべもなく
こころ満ち また欠けて
十六夜の 膝枕 ...
風の吹く草原で空を飛ぶ練習をしていた
ホップ ステップ ジャンプ
何回も繰り返すと
徐々に身体が浮かんで
やがて風に乗って飛べるようになった
風は涼しく清らかで頬をなでていく
それを餃子屋 ...
早朝 外は一面の霜

暖炉で部屋が温まるまでに出ていかなくちゃ

凍えた鉛筆を少しふるわせて
横になった君をスケッチ

しょうもない僕を好いてくれた君の
ため息は漂ってすぐ消えた

...
かねてから
懸念していたことが
懸念していた通りに
それでも
助けたい

風船が
萎むように
あっという間
また
膨らまそう

人生は放物線
って垂直落下
してるでしょ
...
  

(短歌十二首)


満月の
原始の森に木霊する
もののけたちのすき透る声

海峡に
飛べない蝶が無数落ち
波に攫われいずこへ旅立つ

西の空
はるかかな ...
未明から降り始めた雪が
台所に積もっている
牧場の色彩を思いながら
わたしは冷たいサラダを
二人分作った

あなたはリビングで
新雪に埋もれたまま
詰将棋をしている
本を見な ...
詩が好きで
陰キャ
インドア
内向きで
死にたいわけか
なるほどそうか














あほぬか ...
はやらないことはやらない琴線の

ことはことばかわからない
じゅげむじゅげむ
なんとかなるさ

にんげんだもの
しらんけど

男雛女雛
ならびて透る緋毛氈
右近左近、たちばなさくら
今 ...
はらはらと降る雪は
積る処がなくて
群青の波に消えてゆく
紡いだ言葉は幾重にも
続いているのに
ヴェランダをはじめて見た時
その美しさが怖かった
風の流れがそこだけちがい
光あたりも微妙にちがう
犬がおなじ犬とは思えないくらく白い

あの、人工芝とはなんだろう
ガレージって一体なん ...
ここ数日で失った総熱量が
まもなくプランの上限に達するという通知は
私の視界のすみずみまで霞ませ
内蔵が熟れた
あけびの実のように黒ぐろと蔵種した

発熱で疼く思考の芯を
地下で砥がれた ...
 前略


昨日曇のち灰神楽
静かな凧あげ日和

腰のお加減如何

本日未明より流謫
星は晶となり積み

手元不如意につき頼む


 草々
 「はい、どうしたんですか?Iさん。」
 私を手招きするIさんの車椅子へ
 膝を折り目線を彼女より低くして寄り添う

 舌が上手く回らないIさんは
 口籠もりながら優しい目をして
 お風呂 ...
感覚残滓打ち捨て
永久なる霊性神性に
向かう更に高き魂の
担う思惟、水晶の如く
透明にして
生み出す熱き感情帯び

延々と艶々と
のびやか伸び広がる
透明な浜辺に
思惟の力動ひたひ ...
赤は皆にとって
ぼくの赤と同じ赤なんだろうか

白は皆にとって
ぼくの白と同じ白なんだろうか

青は皆にとって
ぼくの青と同じ青なんだろうか

黄は皆にとって
ぼくの黄と同じ黄なん ...
春の雪の
降ったそばから
解けてゆく
悲しみ
愛に変わる



にっこりする
魂という
命は
光る風に
戦ぐひとつの影


 ※ 戦ぐ=そよぐ




変わ ...
過疎化はしていないけど
もっと地元を盛り上げたい

地元のものを使った
アイデア料理募集すれば
たくさん集まる

驚くようなアイデアや
今あるものを
アレンジしたり

地元を盛り ...
614きな行動613と引いて観か  冷たい風で日の差す路面のアスファルトに
 一台の車の走行音も乾いている

 道の向こう側に閉まっている施設の大きな鉄の門へ
 毛繕いしながらチラッと目をやる
 サバトラ猫の鈴ちゃん

...
ゆめからさめようとするとき
ひき潮のけはいがする

現実にうちあげられて
そういえば
さくばん黒い虫をころしたことなんかをおもいだしている
永遠に置く不毛なことの筆頭にかかげよう
今日が ...
 「新館の二階、また部屋替えあるみたいですね。」

 相部屋なので、入居者同士の相性の問題が生じてくる
 「もめてんのよぉ、永田町。」
 「また××さんと△△さんの派閥ですか?」

 旧館 ...
生まれながらにしてある
自由は
自由とは思えないのだ
自由は
勝ち取ってこそ自由なのだ
生まれながらにしてある
幸せは
幸せとは思えないのだ
幸せは
築き上げてこそ幸せなのだ
首無し
地蔵の
首無しの部分に
巻いてある
布の朱さ
春は
春は
自然ですよというふりをして
人にしか聞こえない言葉で話している
十字架みたいに人生は

僕らの痛みを朝陽に晒す





























...
うぉ~ん うぉ~ん と森が鳴る
樹齢300年のミズナラの大樹を倒すため
ぼくは特大のチェーンソーを抱え
森の奥を彷徨った

腹がへったので
紅鮭、イクラ、昆布のおにぎりと
ロースカツサン ...
  

よこなみ、海はどこに牙を隠す。
目にはみえない太陽がどこに、
隠れているかもわからないままで。

終わった、わたしは、なにもいらない。
わたしは、そんなに悲しくはない。
わ ...


まだ寒いのに
もう立ってしまうのか
立って 先に
行こうとするのか

その後ろ姿を見つめて
僕たちは
ずっと後から
暖かくなろうとするのだが

まだ寒いのだ
もうこんな ...
さざめきざわめく 風の向こう

「今日もまたお寒い一日で」

遥か燦然と風の向こう
光の海原さざめきざわめき

そっと生まれる春の風、

光の海原きっと日毎に吹き広げ
 少しずつひらかれるまなこを
 ふたたび去つていくものは
 手のひらへ
 あるいは風のなかへ落ち
 現れてくるのは青と黄の格子
 二月のかもめがゆつくりとかすめ
 あらたな軌道 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
鈴絃──いつか誰かが書いた詩ただのみきや自由詩3*24/3/9 10:30
夢十夜 ①レタス自由詩3*24/3/9 9:55
別れ◇レキ自由詩224/3/9 6:34
UFOにお願いりゅうさん自由詩3*24/3/9 3:45
好きさえもすき透る秋葉竹短歌224/3/9 2:12
新雪たもつ自由詩9*24/3/9 0:50
自由律短歌TAT短歌324/3/9 0:42
wc自由詩6*24/3/8 23:38
五行歌  海に降る雪レタス自由詩3*24/3/8 22:05
墜落soft_m...自由詩4*24/3/8 20:45
解熱自由詩5*24/3/8 20:43
無信自由詩6*24/3/8 18:50
鏡像(10)「I さんの記憶」リリー自由詩4*24/3/8 16:47
詩想ひだかたけし自由詩424/3/8 16:17
レタス自由詩2*24/3/8 15:22
※五行歌 五首「始まる春」こしごえ自由詩4*24/3/8 13:01
地元を盛り上げる料理夏川ゆう自由詩324/3/8 12:27
足立らどみ川柳224/3/8 12:11
鏡像(9)「Oさんの記憶」リリー自由詩5*24/3/8 12:09
ひき潮そらの珊瑚自由詩5*24/3/8 10:28
鏡像(8)「コミュニティ」②リリー自由詩4*24/3/8 9:54
自由ホカチャン自由詩1*24/3/8 9:36
※五行歌「首無し地蔵」こしごえ自由詩3*24/3/8 7:23
かち自由詩124/3/8 1:59
十字架みたいに人生はTAT自由詩124/3/8 0:09
森の夢レタス自由詩5*24/3/7 22:44
猫のうた秋葉竹自由詩024/3/7 19:12
立春 二篇岡部淳太郎自由詩9*24/3/7 18:10
春の海原ひだかたけし自由詩6*24/3/7 18:10
ふたたび去つていくものは(2007)中田満帆自由詩324/3/7 13:17

Home 戻る 最新へ 次へ
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 
0.07sec.