十八段

抜きつ抜かれつ一緒に登った階段

ひとりで降りるには少しさみしく

転がり落ちるにはこわい

上を見上げる

あと何段だろう達成したと感じられるのは

途中で背負った ...
てっぺんに
どんよりと浮いている
泥のような雲の隠す月

壮大な
宇宙の終焉へのときの狭間で
黄金の光りを地表へ降り注ぐ
冷ややかな月

暗い海がみえる
湾岸線の道がつづく ...
しかし、タバコのカートンってのは何でこうも開封し難いんだろうね。
大人に限定されてるからか?
それともイライラさせて、タバコを早く消費させようってそんな魂胆か?

いや、じゃあ、さっき開けよう ...
+

 しばらく過集中が続いた。殴られて治癒された傷あとが疎ましかった。オトウサンって言葉をなきものにしたいと願った。ぼくを守らない母を暴力の同族として、まとめて俯瞰して、全人類から、ぼくを家族か ...
気付けば此処で思考の渦を巻き
キュルキュルキュルキュル
呼吸のたび旋律鳴り響く脳髄の

 置き去りにされた空の公園
  漆黒の裸木の群れから
   赤や青の制服纏う子供達
   夢中で駆 ...
   *

 吉井良介は転売屋である。かれはクリーニング工場で働くかたわら商品の高額転売で儲けている。しかし、そのいっぽう多くの人間の怨みを買っていて、それが後半部分のアクションに連結するとい ...
時が過ぎた
永遠は幾度も生じて消えていった
愛だけが謎であった
恐らくそれで正しいのだ
それは女性が謎めいて見える秘密
誰も解けない秘密

しかし解けないからこそ解こうとする
それこそ ...
三郎沼が干上がってから、村は何も変わらぬふりを続けておりました。

水の無い沼は、ただの窪地となり、子どもらは近づくなと強く言いつけられた。大人たちは、あの夜の話を口にせず、まるで最初から沼など無 ...
それが“誰だったのか”を、村が知るまで、そう長くはかかりませんでした。

川辺に残った、三郎のものではない足跡。

それは日ごとに増え、やがて消え、また別の場所に現れました。形は人に近く、けれ ...
忙しい 忙しい

急げ!急げ!急げ!

時に追いかけられる忙しさ

時を追いかける忙しさ

どちらも忙しさ

あなたの忙しさはどちら?
店長さん
店長さん
追いかけてこないで
店長さん
怖いから
怖いから

お野菜いくら?
お昼は食べた?
お金持ちの
店長さん

リノリウムの床を
走ってこないで
でっぷり太 ...
三郎の名が、村の口から消えはじめたのは、そう年月の経たぬ頃でございました。

神として呼べば重すぎる。妖怪として呼べば怖すぎる。

結局、人々は名を避けました。

「……あの水のこと。」
...
火星で原子力発電を行い
地球は電力を使い放題にした

おばあさんは火星で働いている
今使っている電気は
おばあさんたち年寄りのおかげ

私も歳をとったら火星で働かされる
地球に戻ること ...
あんなに意地も見栄も張ってきた
何を守っていたのか忘れてしまったけど

車内で席を譲る若者 当たり前の仕草で
意外さを感じさせる

誰かから見る僕は 意外に映るだろうか
それとも、その程 ...
幾日も 焦燥感に さいなまれて
ある日 ハヤの泳ぐ川の水が
ありありと 心の中に流れる

澄んだ 水の感触 腹黒さも胸の焼けたような虚しさも
済んだ

棲んでいると からだの内側 ...
OH 彷徨える旅人の心よ
心地良きと、気高きにお前は包まれ
畦道砂利道田んぼ道
ぬかるみに足を掬われ、時に露頭に迷おうとも
どんな時もお前を励ます 歌 歌 歌
書き留めるスケッチとその切れ端 ...
  眠らないまま夜が明けて、そろそろ郵便局がバイクを走らせはじめた

カーテンをゆする光が、〈朝〉と呼ぶにはあまりにも弱々しい 紅茶をいれてくれ 紅茶なんておしゃれなものはここにないけれど
   ...
人はだれか他人を内心小馬鹿にしたとき、その者にや
さしくなれる。そして人はまた、その小馬鹿にしてい
た相手が意外に利口であったことに気づくと、そのや
さしさのフリをかなぐり捨てて憎悪すら感じるも ...
後悔しているも嘘ならば
後悔していないも嘘だ
後悔していない寄りの少しの後悔

愛しているも違うし
愛してないも違う
愛している時々曇り

正解も不正解も欲しくない

割り切れなさ ...
無期懲役。
結果を言い渡すのは簡単だ。
被害者は元総理経験者である。
詳しいことまでは知らなかった。
あの宗教団体のことを…
で、済まされるのだろうか。
祖父の代からの関係である。 ...
朝になっても
夢になっても
変わらないのに
落ちる
落ちる
夢のように素晴らしい空を見た
風が切る音
惑う髪が舞って
目を穿つ
残留する
輪郭が溶けても
覚えててくれるかな
お ...
僕たちのそれから

ひろい校庭の隅で三人は黙り
未来の形を小石で描いていた
消しゴムほどの 確信だけが
石灰線の先へとつづいていた

君は 遠くを見過ぎる癖があり
友は 笑って 現実を ...
スープを飲むために持ち上げだスプーンは
司会の促す拍手によって器に入ることなくテーブルに戻った。

だから、こんなとこ来たくないんだ。
ため息をつきながら周りを見回す。

スリット入りのロ ...
血の配列を疑い始めたのがいつごろからなのか思い出せない、あまりまともなきっかけじゃなかったかもしれない、古い手紙を読み返すように記憶を辿ったところで、きっとそのころのことを上手く語ることなど出来や ... 私はそのうち死ぬ

病気で いつか効く薬が無くなり 死ぬ

「誰だっていつか死ぬよね 先に逝っちゃってごめんねー」

そうやって 死ぬ準備は万端だっていう素振りをする


でも 本当 ...
樹木の陰から顔覗かせる
君は誰 だっけ?
射し込む僅かな光に
眩しそうに顔顰め
ふっくら小さな白手を翳す
そっちの方が
余っ程眩しいやと
遥かな記憶の向こうから
蘇る挙措相貌の
何れ ...
三郎が消えてから、村は確かに救われました。

ぬらくら川は牙を収め、堤は崩れず、田は実り、子どもらは裸足で川を渡るようになった。人々は言いました。

「河童三郎は、神さまになった。」

そ ...
むかし、むかし……と語るには、あまりに生々しい頃の話でございます。

山あいの村に、ぬらくら川という名の川が流れておりました。春になれば雪代が荒れ、夏には深みが増し、秋には底知れぬ色を帯び、冬には ...
欠陥が裂かれている
目が腐敗している
血しぶきが君に乱れている
見られている

音が偏狭している
ガラスに映る僕が盛んになっていく
口先だけで進行している
君の唇に亀裂が走っている
...
ふとんの暖かさに

ぬくぬく、ほかほか

しあわせな

やきいものよう

このままずっと、

1日とはいわず

ずっと

でも、でもね

空腹になったら

やき ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
階段sachi自由詩126/1/26 23:08
てっぺんからの風景秋葉竹自由詩026/1/26 22:33
プラッチック包装泡沫の僕自由詩226/1/26 22:23
ぼくは泪でつき従う百富(ももと...散文(批評...126/1/26 21:00
閃く光明ひだかたけし自由詩326/1/26 20:34
映画『Cloud/クラウド』は日活アクションの系譜を継ぐか?中田満帆散文(批評...026/1/26 20:09
光の終わりに杉原詠二(黒...自由詩126/1/26 19:58
河童伝・第五話「子供と河童」板谷みきょう散文(批評...026/1/26 19:14
河童伝・第四話「河童を殺した村」散文(批評...026/1/26 19:09
忙しい多賀良ヒカル自由詩026/1/26 18:30
店長さん杉原詠二(黒...自由詩126/1/26 15:46
河童伝・第三話「名を呼ばれぬ河童」板谷みきょう散文(批評...126/1/26 13:06
火星が泣いている自由詩526/1/26 12:30
レンズ自画自計自由詩326/1/26 10:50
はらぐろくも むなしくもないるるりら自由詩826/1/26 9:25
鏡ミラー文志自由詩6*26/1/26 8:30
夜明けよるもと自由詩426/1/26 8:19
自尊心の構造室町 礼散文(批評...126/1/26 7:23
人生りつ自由詩4*26/1/26 6:15
知識人たちよ奮起せよ。山上判決には納得できない。洗貝新散文(批評...5*26/1/26 6:03
瞬いたら落ちる這 いずる自由詩326/1/26 0:00
僕たちのそれから足立らどみ自由詩526/1/25 23:12
結婚式泡沫の僕自由詩126/1/25 22:41
Biometricsホロウ・シカ...自由詩226/1/25 22:18
本当は短角牛自由詩326/1/25 21:45
暗闇の人ひだかたけし自由詩526/1/25 20:04
河童伝・第二話「皿の水は誰のもの」板谷みきょう散文(批評...126/1/25 19:05
河童伝・第一話「河童三郎譚」散文(批評...126/1/25 18:55
落雪douche自由詩126/1/25 18:38
やきいも多賀良ヒカル自由詩126/1/25 18:29

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