冷気で顔が痛い
町中のベランダにも
深い冬が来ている
ベランダから見える星
近視の私でも見える星
見惚れて
寒いのに部屋に戻れない
あの人も見ているといいな
勝手な ...
詩人が忌み嫌うコートを着て
階段を一段一段叩き割った
半ば強引に
帽子を少し直す
そのわずかな時間の
字数一万字
私は病気が治って
元気になった
だから何でもやれる
私は眼が治って
視界が確立された
だからどんな情報も
受け取りやすい
私は人が好きになって
コミュニケーションに上達した
...
夕闇気味の
しずかなふるさとのちいさな町を歩く
暗い山が
間近に覆い被って来る
灯りの点きはじめた家家に
砂を舞わすように
吹くは歳を経た古びた微風
振り返るひととてなく
いつ ...
+
目のまえからきえちゃえ、そんな想いのしあわせなんて、なければいい。まっくらで暗い暗いいいながらも、電気もつけずにひとりきり泣いているみたいだね。
◯
ぼくは生まれついて、いな ...
野蛮極悪の極み
未だ時として暴れ
魅入られながらも
野生の荒ぶる明るみ
意識の光り輝きに
蓮華炸裂する本能の
地下へ更なる高みへと
光り輝く意識を照射させ
想起の途を遡行しながら
...
馴染みのある町が
変化する 都市へと
本当に 都市になる
それが幸福なのか
誰も知らない
けれど止まらない
止まることを恐れる
私たち
焦っている 発展へ
気位だけで ダメな ...
車窓を風景が流れていく
ラーメン屋の看板が見える
愛を探し続けて
生きてきた
保存のきかない生と思った
だけれど間違っていた
いつも待ってくれていた
私の核もすべて
失われなか ...
汚れた道を
歩いていたら
ある日
清浄な道へと
招かれた
愛の心に
汚いものは
ひとつもない
だから私は
六根清浄
雨降りは本当は大嫌い
だけど
あなたと会うときの
雨は大好き
一つの傘に包まれ
肩と肩が触れ
一つになれる
一つの私たちだけの
空間が揺れ歩く
声がする
オレンジ色を帯びた
ベージュの声がする
まだ微睡みが
解け切らないまま
声を返す
ライム色を帯びた
グレーの声を返す
一日が動き出す
声が始まる
...
恐るべきは
地球外生命体より
地球内生命体
欲の剥き出し
粘着質な涎が
蜘蛛の巣みたい
その間をすり抜けて
荒野を行く
ただ素朴に生きることが
難しい時代に
{ ...
ルービックキューブを子供に貸した
大事なものだから後で必ず返してねと
ルービックキューブは返ってこなかった
代わりに私がその子の首を絞めたことにされ、
警察が家に来た
私は仕事を辞めた
こ ...
いずこより、辿りつき
ひとは、来て、
ひとは、生き、
ひとは、果て、
ひとは、ゆき、
ひとは、死ぬ、
ひとは、笑い、
いずこかへ、消えてゆく
それが消えそうだけど
...
笑うこと
できないほどのどしゃ降りに
濡れて歩いた諦めの夜
ケラケラと
大笑いしてスキップし
街で踊るあの子をみていた
ぼんやりと
走るその子を目で追った
...
近年、日本の現代詩は「衰退した」「読まれなくなった」と繰り返し語られてきた。しかし本稿は、この通念に異議を唱える立場を取る。問題は詩的言語そのものの力の消失ではなく、詩が機能する社会的・制度的な場の ...
私の頭は終わりのないルービックキューブ
ピタッとハマる瞬間を探している
朝起きて、服を着てピタッ
顔洗い、飯食ってピタッ
話して、落ち着いてピタッ
腑に落ちて、納得し続けることで、落 ...
綱引きのような手応えで
引き寄せられない未来
右手で探った未来も
左手でつないだ夢も
手触りは変わらない気がして
無人の車列が車庫に入っていくように
静かに夢の奥へと入っていきたい ...
小夜ふけて
くちづさむ淡いメロディ
もう会うことのないひとを想っている
最初から知っている気がした懐かしさ
一挙手一投足
しみじみと愛おしい
遠いお星さまになってしまったひと
覚えている ...
大体パンダだけ
特別扱いするのは
ルッキズムじゃねえのか
え、ポリコレ野郎どもよ!
白黒がそんなに良いなら
小津の東京物語でも見て
原節子に魅了されてろ!
或いは
白人と黒人が絡むポル ...
あなたに
一言言えば
これはもう
単に不謹慎で
人間は失格もので
無様な
当たり障りのない
小心者で
愛はどうにも少なく
だからと
随分恵まれてもいて
疲れ知らずに努力をし続けて ...
若さにさよならしたら
そのあと
どうしたらいい?
そんなこと
思ったら
どうすればいい?
と
書いて
ウルマン
出てきた
けれど
...
+
ぼくちんは、シナモロールに似ているらしい。盲信してシナモンねまきに袖をとおす。近頃のロールはポチャッコと一緒にお仕事しているところをよくみかける。ふたりとも爽やかな美少年系のサンリオのキャ ...
起こることの
起こるべくして起き
この地この営みに
時代の去来もたらし
冬に凍える墓石こつこつと埋め
透きとほる哀しみ残響最中にも
内なる宇宙の想い不断に在らしめて
私の ...
在る春の日のこと
泉から女の人が姿を表すから
嘘を答えるようにと
茶色の小鳥が教えてくれた
何も代償を求めずに
言われたとうりに
一番尊い値のそれを
...
II. You do not know what you are asking.
第Ⅱ章のタイトルは、MATTHEW 20.22 "You do not know what y ...
クリスマスイブは雨で
実家に向かって車を走らせていた
家にはもう誰もいない
家じまいの片づけをしに行く
ああそう言えばクリスマスだなと思い
真っ赤なお鼻のーって歌いながら運転した
...
友人を失くした
いつも
いいヤツだなあ
って
みんなで言ってたけど
その言葉を
過去形にはしたくなかった
例えばクリスマスに
ひとりでいることは寂しいのだろうか
クリスマスって行事を
大切にしてるならそうかもしれない
でも他の日と変わらない
ありふれた一日だ
うちにサンタが来ないことは
特別 ...
神様の絵筆からこぼれ落ちた
茜色にあやされて
泣きそうになるのを
子供らしい頬のあどけなさに
家路に背を向けたことなかった
鳥の立つ空を見上げながら
本当は自力で
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
星へ祈る
花野誉
自由詩
0
25/12/26 22:14
字数一万字
紅茶猫
自由詩
1
25/12/26 21:56
様々な因果
杉原詠二(黒...
自由詩
0
25/12/26 21:39
恋しくて
秋葉竹
自由詩
1
25/12/26 20:46
きみのことがだいすき
百富
散文(批評...
3*
25/12/26 20:00
エーテルヌース──2026に向けて
ひだかたけし
自由詩
1
25/12/26 20:00
みて…い
木葉 揺
自由詩
0
25/12/26 19:48
疑いない
杉原詠二(黒...
自由詩
0
25/12/26 19:40
六根清浄
〃
自由詩
0
25/12/26 19:26
愛々傘
多賀良ヒカル
自由詩
1
25/12/26 17:30
声
夏井椋也
自由詩
3
25/12/26 13:25
Wilderness
海
自由詩
4
25/12/26 13:12
ルービックキューブとWHY
真礼美
自由詩
2
25/12/26 11:28
ケ・セラ・セラ
秋葉竹
自由詩
2
25/12/26 7:48
スカーレット《改》
〃
自由詩
2
25/12/26 6:50
詩は衰退したのではなく、移動した――日本詩歌ジャンルの制度と ...
atsuch...
散文(批評...
9+*
25/12/26 5:47
人生は、終わりなきルービックキューブ
鏡ミラー文志
自由詩
4*
25/12/26 3:56
or
自画自計
自由詩
0
25/12/26 0:51
小夜曲
りつ
自由詩
4*
25/12/26 0:18
パンダなんかいらねえよ
花形新次
自由詩
0
25/12/25 23:18
不謹慎
弥生 陽
自由詩
0
25/12/25 22:44
mwmo
うし
自由詩
0
25/12/25 22:28
クリスマスの生まれたとき
百富
散文(批評...
3*
25/12/25 22:00
クリスマスケーキと君と
ひだかたけし
自由詩
5
25/12/25 20:37
ことの次第 蒼風薫る
エヴァル-ジ...
自由詩
5
25/12/25 18:50
Notes on The Wasteless Land.Ⅱ
田中宏輔2
自由詩
9
25/12/25 17:58
トナカイ
ガト
自由詩
3*
25/12/25 17:49
喪失
〃
自由詩
2*
25/12/25 17:47
祈り
〃
自由詩
1*
25/12/25 17:38
屋根の下 青風
エヴァル-ジ...
自由詩
7
25/12/25 17:08
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
加筆訂正:
アルゲリッチのラフマニノフ「ピアノコンチェルト第3番」を聴いてみる。
/
洗貝新
[25/12/26 14:27]
追加しました。
0.35sec.