幻のステージに、
昭和を生きた女がいる

鳥の羽根で飾られた衣装を纏って
ジャズとロックンロールと演歌を混ぜた
──アジアンであり、
──洋風でもあり、
戦争に負けた戦後の日本みたいな
...
  

忘れ去った君のあたたかい肌
不思議な痛みが走る鎖骨の水

朝起きて眠れないから働く
傷つけたいほどの鈍欲を食べて

自然に触れ合いましょってなんなんだろうか
彼女を好きになる ...
深海の水底に眠る者たちよ
我らはいま至福の中で歌っている

君たちは永遠に若く
我らは次第に歳をとってゆく

君らが捧げた{ルビ生命=いのち}は
決して無駄ではなかった

傲慢な思想 ...
  

いくせんまんのやさしさで
あかるいよるを私に頂戴
ジメジメとした闇は好きだわ
なんてゆうのは強がりだから

いくせんまんのあわれみで
すてきなよるを私に頂戴
月がかた ...
& Next then :


 それから、わたしたち二人はどうなったでしょうか。果林とは前よりいっそう親しくなったの? と、聞いた子がいます。どう答えていいのか、分からない。
...
     &


  男の子たちはみんなばか
  あたしを置いて、どこかへ行っちゃう


 果林が奇妙な歌を歌いはじめたのは、それに連なる日からです。
 わたしはディオールの服とかを見 ...
Introduction :


 冬の風がもうひたひたと吹きつけています。そんな季節になったのかと、なんだか意外な思いのように感じながら、書き始めています。いま、コンタクト・レンズでは ...
書きたいことはなにもない
けれど
ここで詩を読んでると
僕も何か書きたいと
そんな気持ちになるのです




のたうつので精いっぱいなのですが

なんとなく
下に行くほどきりがなくて
上に行くほど見苦しい
そんな場所がここにあるよ
お母さん
今朝のカレーは夕べのカレーより
美味しいねって言ったとき
それは
お母さんが一晩寝ずにかき混ぜていたからよ
と言いましたよね
僕はずっとそれを信じていて
逆にカレーを食べたいと ...
丸の内駅のホームで、あなたを見かけたとき、BOSEのヘッドホンから聞こえていた音楽より、脈がバクバク鳴る音のほうがはるかに大きくて、動けなくなった。まるで、両方の靴が触れている地面から、たった今足が二 ... 絶え間なく拡がる透明な浜辺に

渚 黒々と鋭角の境域

思惟の力動 絶えず打ち寄せ

感覚超えた存在達と共鳴し
感覚の残滓打ち捨てながら

舞い踊る舞い躍る

渚 黒々と ...
 雑木林の茂みから車道へ出て来た
 サバトラ猫の鈴ちゃん
 金網フェンスを伝って行き
 施設の厨房がある裏庭を覗いてみる

  昼食の準備が始まっているのね。
  いい匂いがしているわ。
...
 「Uさん、こんにちは!ちょっとお邪魔してもよろしいですか?」
 居室の木戸をノックし在室を確かめて引き戸を開ける
 同室のGさんは先ほど入浴日なので脱衣所へ
 職員に誘導されて行かれる姿を目に ...
金と銀の龍は螺旋を描き
{ルビ蒼穹=そうきゅう}をかけ昇り
久遠の果てまで行ってしまった

アレクサンドリア図書館に
地球の円周を解き
数学者は美しい数式を描いた

ガンジスの行者は
...
ももを食べました
塩で食べました

レバーを食べました
タレで食べました

叔父が余命を宣告されました
ねぎまを食べました
塩で食べました

十人いた父の兄弟姉妹の
最後 ...
朝霧のもやる中で
ぼくは尾瀬の夢をみた

ニッコウキスゲの咲く湿原に彷徨い
{ルビ詩=うた}を歌いながら
ぼくは大切な何かを忘れてしまい
グルグルと彷徨った

あれは何だろう
ルビー ...
私は趣味で
自称詩人をやっています
と告げた場合の相手の反応を
考えると
背筋に寒気が走る
「えっ?」
にこやかだった顔が真顔に戻り
それを察知されないようにと
コーヒーに手を伸ばすだ ...
森影繁く深い暗まりに
踊る人影の在りて

〉迎える意識〈

静かさに尚より一層
明るく輝き私を映し出す
 

いけると想って
いこうとする崖っぷちで
立ち止まらない
それが大事

残酷な太陽に弄ばれる
三月の未来がみえる

なにも残らない枝先に
硬い蕾があって
は ...
夜陰の大雪原に独り
垂直に立つ童子の私
ふと何かを感じ
天空 仰ぎ見れば、

 巨大な光の眼、眼、眼
 私を見ている私を観入り
 巨大に在る光の眼、眼、眼

(私が見ているのではなく ...
孤独。ぽつん。天国行くコンテンツ。僕何処?
こどくぽつん てんごくいくこんてんつ ぼくどこ


飼い犬来て、人は縄跳びできぬ。良いか。
かいいぬきて ひとわなわとびできぬ いいか


...
 「寮母さん、寮母さん。」
 タクシーの後部座席でフロントガラスに揺れるワイパーの
 雨しずくを見ているうちに眠りこけてしまった私を
 「もう着くで。」
 肩を叩き 起こしてくれたYさん

...
11月2日『産経新聞』夕刊、「第三文明」および「文芸社」の広告より

 つまらない室の
 まつたくつまらない夜
 ふたつの新聞広告を見ていて
 それも ...
この世の卒業写真
近頃若すぎる写真が目立つ
あまりにも若すぎると
三途の川で
足止めをくうかもしれない
閻魔大王が
見間違うかもしれない
 白梅の散り初めし小道に
 空が
 あの冬の頃の
 遥かな厳しさをはなれて

 泉は薄青さをとり戻し
 ふつふつと 春に向かって駆け出している

 梅の林は
 香気を溢れさせ 溺れて ...
生きている生きている
高齢者も子どもも
生きている生きている
病人も健康な人も
生きている生きている
貧乏人も金持ちも
生きている生きている
仕事のない人もある人も
生きている生きてい ...
会話だけでは
君を理解できない

熱いキスをしないと、
心は通わない

一晩じゅう愛し合って
瞳と瞳で想いを映しあわないと
夜が白みはじめても
心は暗く閉ざされたままだ

どうか ...
 
 まだ日暮れには早いけど外にいると冷えるから
 おばあさんがアタシのために縁側の下に
 段ボール置いて 敷いてくれているプランケットへ
 戻ることにするわ
 
 午前中の雨で湿気った雑 ...
「肩からハトやでぇー!」、
あおぞらへととびたってゆく、まっしろなみらくる、
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
歌姫atsuch...自由詩13*24/3/7 6:41
こころを撫ぜるうた秋葉竹自由詩224/3/6 22:52
弦楽のためのアダージョレタス自由詩8*24/3/6 22:00
流雲秋葉竹自由詩224/3/6 21:54
いんとろだくしょん&アレグロ③朧月夜散文(批評...1*24/3/6 20:59
いんとろだくしょん&アレグロ②散文(批評...1*24/3/6 20:57
いんとろだくしょん&アレグロ①散文(批評...2*24/3/6 20:52
めもうし自由詩024/3/6 20:18
たどり着いたリィ自由詩1*24/3/6 20:13
一晩寝かせたカレーが美味しいのは花形新次自由詩3+24/3/6 19:06
あなたのかたまりパンジーの切...自由詩424/3/6 18:12
詩想ひだかたけし自由詩524/3/6 17:32
鏡像(7)「コミュニティ」①リリー自由詩4*24/3/6 16:54
鏡像(6)「あだっちゃん」③自由詩3*24/3/6 11:47
夢の欠片レタス自由詩7*24/3/6 2:56
焼き鳥たもつ自由詩424/3/6 0:03
朝霧の中でレタス自由詩4*24/3/5 22:55
元殺人犯花形新次自由詩224/3/5 20:08
五行歌、意識の私ひだかたけし自由詩524/3/5 19:53
いいんじゃないでしょうか秋葉竹自由詩124/3/5 19:48
原体験◯ヒカリの想起ひだかたけし自由詩524/3/5 17:35
いぬ回らぬ水宮うみ自由詩2*24/3/5 17:16
鏡像(5)「あだっちゃん」②リリー自由詩4*24/3/5 15:59
広告(2009)中田満帆自由詩124/3/5 14:52
遺影ホカチャン自由詩1*24/3/5 11:52
春光リリー自由詩5*24/3/5 11:36
生きている生きているホカチャン自由詩2*24/3/5 10:30
くちづけatsuch...自由詩4*24/3/5 7:28
鏡像(4)「あだっちゃん」①リリー自由詩3*24/3/5 7:04
おふしょる本田憲嵩自由詩624/3/5 2:22

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