澄乃は毎日、丘へ通った。

そこは誰の目も届かぬ、風の通り道だ。

風が吹くたび、
柔らかな草は一斉に倒れ、
また静かに起き上がる。

その繰り返しの中で、
胸の奥に燻っていた想いが ...
あなた、私をあいしてる?

いつも君は僕の心の中

しあわせで暖めてる

手の温もり、肌のやさしさ

寝ても、冷めても、君のそば
朝刊の隅に、指先ほどの四角がある
折り目の影に半分隠れて、誰も気づかない

《同居の父(六八)を刺す。無職の長男(四二)逮捕。動機は黙秘。》

それだけだ
血の色も、部屋の匂いも、畳のへこ ...
ああ、お前は天から落ちた
明けの明星、曙の子よ。
お前は地に投げ落ちされた
もろもろの国を倒した者よ。
かつて、お前は心に思った。
「わたしは天に上り
 玉座を神の星よりも高く据え
 神 ...
心が弱いんだ

できることも特にない

ほんとは
なんだかただひたすらに悲しい

だけど勘違いしてくるんだ

今までの人生案外良かったと
自分なんてまだ恵まれてる方だと

強く ...
お風呂の洗い場
洗顔し、顔を上げる

湯気の向こう
鏡に映る私

かすんで
皺もシミも見えない

そのせいか
若やいで見える

お風呂の鏡は
これだから好き

頬を触 ...
彼は悪人だった
そこには裏切りがあり、攻撃があり、喧騒があり
彼は30歳で悪人をやめた
善人になった

彼は悪人だった
そこには裏切りがあり、攻撃があり、喧騒があり
彼は40歳で悪人をや ...
足音をさせずに忍び寄ってくる
記憶の底で虎が牙を向く
気づかないふりをしていても
内側から痛みが滲みてくる
あの日あの時

思い出さないで
些細なことにしてしまいたい
疼く感情のベル
...
粉々に破壊された配電盤の中に隠されていた言葉の配列は、投身自殺の後四方八方に飛び散った脳漿を思わせた、方々に穴が穿たれた精神を抱えて、俺はそれが全て燃え尽きるまで燃料を投下し続けた、余計なものを残 ... 心を映し出す鏡に
呪文をかける
眼差し深く
澄んでいる

愛の呪文はひときわ澄んだ響き
踊らせた心にあなたを思う
Long long time ago
地球と星が在った

星の瞬き ...
なにをしていたの? 貴方は?
夢を見ていたよ。風を追いかけていたよ。
作品を作ろうとしたよ。物語の中にいたよ。
そしてそして、でっかい雲がぺしゃんこになって覆い被さってきたのさ
どこに居たの? ...
○「年齢」
名前の横に書かれた
「年齢」が
自分の心から
離れていったのは
いつ頃からだろう

3歳6歳12歳15歳18歳┅
子供の頃は
いつも年齢と共にあった
いつの間にか
年 ...
信じる心が折れることは
ない
ちいさくなったり
尖ったり
することはあっても
ぽきんととか
音を立てて
折れることはない

ゆったりと
たゆたう
月虹のかかった白雲をみて ...
それはそれで
吐く息白い真冬の深夜に

とてもつよいこわい悲しみを
つらぬきつづけるほどの
せつない決意だったでしょう

なんだかとびっきりの催眠の
なかに連れ込まれたのちの
...
吉が消えた翌朝、村は、なんだか異様に晴れちまった。

昨日まであったざわめきも熱も、
すっかり溶けて空気の中から消えちまったかのようだった。

大人たちは、「災いが去った」と胸を撫で下ろす。 ...
われわれと共に幸福をめざして
さあゆこう
船長は甘くやさしく
嘘をつく

群衆は
歓声をあげ
船に乗り込む

ここは
世界一正しい場所

帆をいっぱいに膨らませ
荒々しく ...
陽が落ちて
瞳に星が映るころ
想いは湖面にさざなみ立てる
ふと
舟にねころび夜空をみあげる
やわらかな
視線をわたしに呉れている
まんまるい
満月が
やさしく笑い
あたたか ...
その指でかくせるほど
ちいさくて、まるく
くっきりと、けれどあわくもいて
それくらい遠く
ほんのり赤らんで うかぶ
月にとらわれたきみを見ている

ちいさな花とそのこなごな
ひろがって ...
人それぞれ
好きにすれば
良いと思うように
なったんだ

誰にも
迷惑かけないならね

本当は
言いたいんだよ
でも、もう
疲れちまったんだ

みんな病気だろ
仕方ないよな ...
シェリル・デュメズニル

選ばれたのよ



埃と枯れ葉が、サッカー競技場を横切って舞い上がる、
信号灯の光が、競技場のポールに跳ね返り、
吹きつける風が、突然、涼しく感じられる。
...
木が生えたので
パシャッ
どうした?

今詩を書いてたんだけど
見れば分かります
邪魔すんな

木が生えたので
パシャッ
どうした?

今詩を書いてたんだけど
見れば分かりま ...
夢がたわみ
ぼんやりと浮かぶ
長い森の道よりも
穴の中が浅い驚き
が痺れて

夢が途切れ


朝食の時に
朝早く目が覚めると
妻に話したら
にべもなく
背中で
年よ、とひ ...
寒さが肌に染みる

目を覚ませと

寒さが芯に刺さる

背筋を伸ばせと

寒さが顔を覆う

頭を回せと

寒さが僕を覚醒させる
何度も繰り返し言います
「さまざまな人や物事に
 さまざまに支えられている私です」

ああ、ありがとう。

ある意味、
悪は
私の悪を肯定している
けれど
私の悪を
できるだけ ...
今日も今日とてクソヤロウ
今日も今日とてバカヤロウ
誰もわかってくれないが
誰もわかってたまるかよ
パスタがもうすぐ茹で上がる
それもわかってたまるかよ!
パパパパパスタ
卵も入れようか ...
小さな町の裏通りに、古びた時計屋がありました。

店の奥には、白いひげのおじいさんが座っています。

細い目で、時計の針と歯車を見つめながら、
ゆっくりと手を動かしていました。

暮らし ...
捨てるんだ この真っ白は 恥だから

ほざいてる 白くなりたい 真っ黒で

白くなる 邂逅の中 真っ黒で

真っ黒が 消えてなくなる ほんとにね

真っ白が 記憶の中で どうも黒

...
才能がない界隈

つじつまが合わなければさておき、こんな広い世界が世界平和でも、右の扉が扉で扉で、左の窓が痛みとなれば、地デジの作用は優しい科学で、5秒だった。しかしみなが勘違いしているのは、小鳥 ...
ほんの

一瞬

あなたの笑顔が翳った

冷たい

予感が

わたしの内側を伝う

人の気持ちは葉っぱの上の水玉
いつまでも震えることを止めない水玉

あなたの水玉が ...
よそ見している間に
君との隙間大きくなって
君が消えていた
瞳からこぼれ落ちたのは
君がくれたすべて

僕のせいなのに
僕は傷だらけ
君の気持ちを
考える余裕もなく

どうしたら ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
『風の祈り ― 鬼吉と澄乃』 第二章:丘の祈り板谷みきょう散文(批評...026/2/20 18:15
あいしてネ多賀良ヒカル自由詩026/2/20 17:13
後期自由詩226/2/20 16:50
【ルシファー】「明けの明星」が「悪魔」になった理由愚零子散文(批評...126/2/20 16:16
悲しみの仮面弥生ド陽&#...自由詩1*26/2/20 15:54
頬の記憶花野誉自由詩15*26/2/20 14:40
誰よりも弥生ド陽&#...自由詩026/2/20 13:40
虎馬自由詩5*26/2/20 12:38
泥の中ホロウ・シカ...自由詩2*26/2/20 10:17
心を映し出す杉原詠二(黒...自由詩2*26/2/20 10:11
激しい雨が降る鏡ミラー文志自由詩6*26/2/20 9:00
独り言2.20zenyam...自由詩3*26/2/20 7:29
月と地平線秋葉竹自由詩126/2/20 7:01
さようならの欠片自由詩126/2/20 1:15
『風の祈り ― 鬼吉と澄乃』 第一章:空白の村板谷みきょう散文(批評...1*26/2/20 0:15
ハマナスでいるyaka2自由詩3*26/2/19 23:09
恋人みたいな月に祈りを秋葉竹自由詩326/2/19 22:21
頂にてsoft_m...自由詩7*26/2/19 20:57
好きにすれば  曲ありバージョン花形新次自由詩026/2/19 20:56
LGBTIQの詩人たちの英詩翻訳 しょの3田中宏輔2自由詩1426/2/19 19:46
ちんころりんたろう弥生ド陽&#...自由詩026/2/19 18:49
二度、三度、夢うつつ伊藤透雪自由詩6*26/2/19 16:58
寒さ多賀良ヒカル自由詩026/2/19 16:39
支えられている ※(音楽付き)こしごえ自由詩7*26/2/19 16:31
パスタポエムソウル自由詩126/2/19 16:10
おじいさんのクリスマス板谷みきょう散文(批評...1*26/2/19 15:45
使い古した白弥生ド陽&#...俳句2*26/2/19 13:19
才能がない界隈散文(批評...2*26/2/19 13:07
たまゆら夏井椋也自由詩1326/2/19 12:56
君を探す自由詩8*26/2/19 12:28

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