古い家だった
古くて大きな家だった
子どもの目には
それはとても怖いものだった

しかし、大人になったぼくの目には
それは、それほど大きくはなくって
子どもの頃に描か ...
冬をしまい込んだ
きみの乳房は
しゃりしゃり凍ってて
口に含むと
もはや冬である言語すらも凍りつく
(ツンドラとか
(シベリアとか
つめたい言葉の体温が
二月の真似ごとをしているよ
...
遠くで暮らすことが
ぼくらにとって
良いことなのか
悪いことなのか
いまはまだわかりません

狂った時計を確かめても
約束の時間が決められません

古いカレンダーに印しを付けても
...
自らの肉の
細胞という小部屋の
内に鳴る鐘の音、耳澄ませ

 次なる時の訪れ 

努め憧れ懐かしみ
従容と待つ 哀しみよ
遠くで声がした
春を待つ小ぬか雨にも
かき消されそうな
小さな声がした
耳を澄ましただけでは
決して聞き取れない
心を声のするほうに向け
全開にしなければ
聞き取れないような声がした
...
 近江屋の旦那様のお部屋で
 拭き掃除を済ませた おりん
 その書斎には お嬢様のお部屋にあった金魚の
 水草浮いた陶器鉢が移されていた
 今は 黒出目金と赤い琉金が数匹泳いでいる

 お ...
朝に 歓び光の輪舞
凝集し揺らぎ充満し
異なる様相 滲み出し、

在る人、在る人
それぞれの相貌 露わに

朝に 
異なる光の歓び
浴びながら、 

自らを自ら、
乗り越えんと ...
連れていかれた羊
針をいれられる雲
糸をくれるのは
知らないでいい人に決まってる

流氷にまつわる伝承のように
幼児のおでこで移ろっている
南国語で聞いても
腸は抜かれている

イ ...
みなさま、こんにちは、拝礼^^

ん、みなさまは、「 五行歌(ごぎょうか)」って聞いたことありませんか?
五行歌とは、一言で言えば、「五行で書く詩歌」のことです。

五行歌の 創始者は、 草 ...
 「お前さんも一端の深川の、のらねこになったじゃねえか。」

 おきぬに勝手口の木戸を開けてもらって近江屋から帰るトラの前に
 表通りの天水桶の陰から現れる 長楊枝咥えたイワシ

 「あんた ...
むかし、むかし
いました
あるところでした
そんなものでした
流れていました
よく見てください
あれは桃です
大きさを見てください
あれは大きいです
味が想像できますか
ジ ...
田中修子さんと、ツイッターなどでやりとりをしたことがある
事実と名指された悲しみが、やはりまだ人を傷つける
この現代詩フォーラムも今となって、それなりの歴史があるサイトになった。昔、ある人がこのサ ...
○「捨ててこそ」

捨ててこそ浮かぶ瀬もあり

沈んでしまうなら

荷を捨てなさいよ

これこそ生きる知恵なり


○「爪」
老いても
爪はのびてくる
病気になっても
爪 ...
泣いて笑って喧嘩して

の前に社会に追われる毎日で

どっこい生きてる

のが

やっとな感じなのです



なのです




いえ

すいません



...
地に舞い降り
地に溶け入り
天に昇りゆき
天に溶け入り
また再び、
地に舞い降り

前へ前へ、 

ぺしゃんこでもまえのめりで

 前へ前へ只進むんだ

遠い遠い遥か芳しいこ ...
ぽっとでの自由は、老いたる自由にむかってスリッパでもつっかけるように言った
「おじいさん、あなたはすっかり、不自由なご様子じゃありませんか?」
巨匠とよばれて久しい年配の自由は、寝椅子のなかで遠く ...
嘘巣くう。問い掛けただけ、解答崩そう。
うそすくう といかけただけ かいとうくずそう


担当飛び火、鳶ひとっ飛び。ヒント日々尊んだ。
たんとうとびひ とんびひとっとび ひんとひびとうとんだ ...
蒼白い雪のゆらら舞い降り
ふわわ地に落ち溶け
次から次に絶えず
浮かぶ相貌にて
眩む意識の
凍結し
今に覚醒スル
純白に力動する思考、

新た観る 顔の威容に

異なる魂達の刻印 ...
え、みなさま こんにちは、拝礼^^

今回は、「 五行歌( ごぎょうか )」という詩の形式などについて少し触れたいと思います。

五行歌の 創始者は、草壁焔太( くさかべ えんた ) 先生です ...
雨に捨て猫

cat
我輩は捨て猫である 段ボール箱を住処とし
人の流れを ここから見ている
名前はもう無い ミケだかタマだか
なんかそんな風に呼ばれてたけど もう無くなった

she ...
地球という星がある
国境はない
猫に餌をやってから
今日のことを考えよう
子宮から出てきて随分経った
時々帰りたいが
もう帰れない
もう帰らない
君に誘われて
始めることにした交換日記

続ける自信はないけれど

何を書けばいいのかな
悩んでしまいすらすら書けない

君は好きみたいで
楽しんで書いている
その勢いに飲み込まれ ...
1僕の身体は一つです
だから

2 2つの願いを
叶えられん

3 将来の夢
別に詐欺ではなくて

4 高みでもなくて

5 もうそれしかないやんけ

6 ロック歌手になりた ...
雨があったかくなって
ほんとうだな、って
雨が あったかくなってるねって

ほころんだね梅が
そろそろ 空によく似あう
さぁさぁくり出そう

今日はとてもトライアングルな気分
また見 ...
「理事長、今年度の報告書です
 ブラック企業は淘汰されてきましたが
 ホワイト企業が頭打ちです
 そしてホワイな企業が増えています」

「WHY?」
「なぜかと言いますと
 叱って辞めて ...
ぼんやりと立っている
つり革に掴まって 
結露した窓に
街明かりが滲む
あの灯火の向こうに
届かない温もりがある

ぼんやりと揺れている
つり革に掴まって
この手を滑らせる
誰かの ...
 「梅もさ、もう終わりよね。…。」
 裏庭で物干し竿から洗濯物を取り込みながら
 隣の表長屋の庭を眺める おゆう
 
 居室の畳の拭き上げを済ませたおりんが
 雑巾を干す手を休め
 梅の木 ...
時には
傷つけてしまうが
大切にしたいと思う時の
こころは何かからの
贈りものでしょ



時々
悩む時もある
でもね
悩み考えるから
気付くこともある



それ ...
これはお墓まで持って行こう
人知れず
お墓は待っている
大切な悲しみを
最後に解くために

※解く=ほどく



風は
光る
風はそよそよと肌をなぜて
ここに私が在ることを ...
なかなか雨はやまない
僕は夢想する
星空模様の傘をさして
君のところを訪ねたい
ジャム一瓶ほどの幸福をたずさえて

なかなか雨はやまないから
君のもとへ辿り着くまでに
傘も溶けてしまう ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
田中宏輔自由詩13*24/2/25 9:27
きみの囁く二月で、ぼくは誰にも似ていない冬を過ごしたちぇりこ。自由詩724/2/25 9:15
朝の想いレタス自由詩6*24/2/25 6:13
貫かれる哀しみにひだかたけし自由詩624/2/24 18:53
小ぬか雨花形新次自由詩624/2/24 17:21
のらねこ物語 其の二十九「雪景色」リリー自由詩6*24/2/24 16:58
永久に(改訂)ひだかたけし自由詩724/2/24 16:48
ひつじ雲soft_m...自由詩6*24/2/24 15:09
【 五行歌の 本の紹介 宣伝 】など♪^^こしごえ散文(批評...5*24/2/24 14:24
のらねこ物語 其の二十八「赤提灯」リリー自由詩4*24/2/24 1:45
むかしばなしたもつ自由詩6*24/2/24 0:53
田中修子ダニケ自由詩224/2/23 22:43
独り言2.23ホカチャン自由詩2*24/2/23 20:24
めもうし自由詩024/2/23 19:53
ヒビキひだかたけし自由詩624/2/23 19:42
証券死場菊西 夕座自由詩524/2/23 18:35
空は空回り水宮うみ自由詩1*24/2/23 17:27
相貌(改訂)ひだかたけし自由詩624/2/23 17:18
【 五行歌について 】 ♪^^こしごえ散文(批評...3*24/2/23 16:03
雨に捨て猫itukam...自由詩524/2/23 15:59
太陽は影をつくるが道を譲らない空丸自由詩1524/2/23 15:15
交換日記夏川ゆう自由詩524/2/23 14:34
カスタネット仮説全集陽向(2躯-...自由詩3*24/2/23 13:52
さんかくsoft_m...自由詩8*24/2/23 13:05
ホワイな企業イオン自由詩024/2/23 12:54
つり革まーつん自由詩4*24/2/23 11:35
のらねこ物語 其の二十七「朧月」リリー自由詩3*24/2/23 11:13
※五行歌 六首「気付くこともある」こしごえ自由詩3*24/2/23 10:26
※五行歌 六首「すると私の影は戦ぐ」自由詩2*24/2/23 10:25
長 雨塔野夏子自由詩6*24/2/23 10:06

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加筆訂正:
【 五行歌について 】 ♪^^/こしごえ[24/2/25 8:58]
リンク「【 五行歌の 本の紹介 宣伝 】など♪^^」を追加しました。拝礼^^
【 五行歌の 本の紹介 宣伝 】など♪^^/こしごえ[24/2/24 22:20]
草壁先生の 五行歌入門書 『 すぐ書ける五行歌 』のアマゾンのリンクを一つ 追加しました。拝礼
もしも/レタス[24/2/24 10:13]
漢和大辞典を大漢和辞典に修正しました。
0.09sec.