すっかり、わすれていた冬が来たようだ
復活する。どんな暗闇、谷底からも、復活する、
たとえ死んでも復活する
復活してきた、いつも、いつも、いまも
100%復活する
人は期待される
それに応えることが喜びであればいい
でも期待に応えられなかったら
重い重圧がのしかかり
汗が垂れる
本当のわたしの思いを分かってよ
わたしはわたしであるだけじゃいけない ...
○「独居老人」
いるか いないか
いないか いるか
玄関は閉まっている
カーテンは開いている
新聞はポストの中
いるか いないか
いないか いるか
戸をたたいても反応なし
声をか ...
わたしは痛い
愛を失うのが痛い
それでもあなたの幸せを願うよ
わたしは強いから
耐えられる
とこしえの愛をあなたに
わたしはまだ生きているよ
もし
わたしを一人の人間として
...
寂れた窓は動かないふりをし
ひたすら外に目を向けていた
季節の香は失われ
残酷なほどに生をむさぼり続けた
虫はいない
寂れた窓にとって
そういう喧噪ははなはだ懐かしく
色合いの違う風に吹 ...
朝顔が知らないうちに、ひそやかに蔓をのばしていたので、
庭の人は一本の竹をそっと添え木にたててやりました。
その晩のことです。
夜は早くからしんとして、星はどれも遠くで息をひそめ、
虫 ...
耐えられないくらい辛い時。風景の一部になるんだ。夜の街の人波に紛れて。誰も私の事を知らない何処で。心拍も。呼吸も。止まって。存在していることが肯定されている気になれるまで。ずっと。彷徨う。さだめ。
口から生まれてきたみてぇな馬鹿がよ。
知った風の口ぶりで喋り続けてる。
永遠みたいなその語り、
言葉の端に滲む――
小賢しさが!
しゃらくせぇんだよ!
急に黙るんじゃねぇよ!
こっち ...
部屋から
電車の走る音を聴くと
安心する
疲れたひとびとが
ゆっくりと
家路を辿っているようで
これから癒す眠りにつくひとびとや
眠れずに夜通し起きているひと
いろんな葛藤があり
...
陽は少し高く登り、白さが緩み始める
まだ静かな住宅街を歩いていく
土手を登って見えるのは広く穏やかな河川だ。
「川と言えばこんな感じだろ?」
買い替えた自転車の試し乗りには遠すぎるサイクリ ...
人、人、人
人について考えることから距離を取りたくても
今日も人の作った教えの中に私は、生きている
才、才、才
才は誰にでもあるもので
誰もが誉るに値するものを持っている
快、快、快
快 ...
モスリムは土葬だか何だか知らねえが
ここは日本だかんな
焼きに焼いて焼きまくるから
嫌なら死ぬ寸前に
祖国に帰りやがれ
ところで自称詩人は
ポエム丸出して
「私の骨は海に撒いて下さい ...
私の見せている光は闇でできていると誰にも見えてない。だって笑っても笑ってない事は、癖だからだよ。心からの笑顔は何時の頃か、張り付けられた笑顔になって。気遣いは、生きるために結んだ糸で。ぐちゃぐちゃだっ ...
ボクはバカにもなれず
といっても天才でもない
単なる凡人
でも凡人に収まれず
天才ほどの閃きもない
でも凡人としての
プライドをかけ
一所懸命にと努力を重 ...
デフリンピックの初めて日の目を浴びた障害物競走で
披露される前にはがれおちてしまったマスキングテープ
幾年もかけて磨きあげてきた模様は内側に巻かれたまま
障害を越えて百メートルコースを彩ることな ...
罪が確かに罪ならば
罰があとから刺さるから
レ、ミゼラブルのジャンバルジャン
呆れて笑ってくれるだろう
ひとりで生きていくことが
幻想だって知っている
昨日や今日の悲し ...
世界にある苦しみは
世界中の人の力で取り除くしかない
争う
奪う
傷つける
殺す
目的も手段も間違っている
だからみんな聞けるはず
正しさの意味と声を
何気なく人々と触れ合う中で ...
ブォーンと唸る吸引音
君は戦場にいるみたいだ
急に居場所をなくす僕
いつもよりヒステリックな音に聞こえるのは
気のせいかな
掃除機襲来
空いてる部屋へ
右往左往
怒ってる?
...
与えられた、全てが宝物で種である。芽吹く瞬間の痛みは、存在したことを証明してくれる。鼓動の速さは見えないけど、爆音で耳の奥から聞こえてくる。身体を縮こまらせて流れる涙。大事にしてるよ。忘れてない事全て ...
+
すこしずつ、ぼくもレモンになってゆく。米津玄師は気持ちの面でのぼくの親戚だ。気持ちの落ちつきは得難いものだ。
◯
ラジオをお聴きすることでも繋がりの輪に意識を留めておくことが ...
うっすら陽の射す
細雨降りしきるなか
歩み続ける
暗から浮き上がる明の
黄色く
明から浮き立つ暗の
青く
朝を迎え夜に至り
また独り時の 逆流す
醜いものに美しきもの
全て ...
詩人と私人と死人と四人が混ざって、
16の色は「しししし」と笑う
詩を読んでいる
4を4でいる
死を呼んでいる四季の色
さささささばく
マママママクル
トレンディテカゲ
サマンサタバサ
リズムネタニンニク
生真面目さといい加減さをサンド
バランスな薔薇はかたちが酔い
ナイトスイミングは白い女豹
サマータ ...
○「潮騒の町」
┅┅ ┅┅ ┅┅
私は潮騒の町を
ゆっくり
どこまでも
歩いて行きたい
┅┅ ┅┅ ┅┅
繰り返すさざ波を聞きながら
ゆっくり
どこまでも
歩いて行きたい
┅ ...
もうあまり
微に入り細を穿った論考などは
誰もついてこないと考え
は~ん、とため息をつき
ラフカディオ・ハーン
激しく動くと死にます
しかるに激しいです
カオスをおかずに
おす力
...
○「選択社会」
自動販売機の前に立つと
僕はいつも選択に迷う
喉をうるおすだけなのに
多くの選択肢がある
ある時面倒くさくなって
パッと見てパッと押したら
飲みたくない飲み物だった
あ ...
毎日、浜辺に少年が座るようになったのは、いつの頃からだったのでしょう。
秋の空はどこまでも澄み、風はもう冬の気配をまとっていました。
ただ、寄せては返す波だけが、ほんのすこしあたたかく聞こえていま ...
虹の欠片をあぶくの妖精から授かった少年の胸には、小さな幸福の光がひそやかに灯っていました。
その光は、波間にささやかに揺れ、海辺の生きものたちにも静かに届いていたのです。
狐は、その輝きを ...
万華鏡を廻すと
次の結晶が像を結ぶように
調子っぱずれのメロディは
次の照点へと向かい始める
狂った時計が夜を告げている
午後9時の騒めきは
書くことばに不協和音を混ぜる
純粋を望む ...
中学生の頃から
突然頭に霧がかかったようになって
ずっと晴れないままでいる
それ以来
瞬間像記憶の能力もなくなり
普通の子供になってしまった
それまでは
他人の痛みがさっぱり分からな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬
あおいみつる
自由詩
3
25/11/25 8:58
人間として自由であること
杉原詠二(黒...
自由詩
1*
25/11/25 8:40
独り言11.25
zenyam...
自由詩
3*
25/11/25 8:24
痛みを抱えながら祝福する
杉原詠二(黒...
自由詩
1*
25/11/25 7:02
寂れた窓
山人
自由詩
11*
25/11/25 5:00
竹と朝顔(修正版)
板谷みきょう
散文(批評...
2*
25/11/25 0:53
喧噪の中に溶ける
武下愛
自由詩
5*
25/11/25 0:38
いつか歌うロックの歌詞
泡沫の僕
自由詩
1
25/11/24 23:05
夜は優しく
りつ
自由詩
5*
25/11/24 22:58
試運転にはいい寒さだ
泡沫の僕
自由詩
3
25/11/24 22:46
光
鏡ミラー文志
自由詩
5*
25/11/24 22:43
自称詩人の死体処理の方法
花形新次
自由詩
1
25/11/24 22:18
ダークマター
武下愛
自由詩
5*
25/11/24 22:16
バカと天才は紙一重
多賀良ヒカル
自由詩
0
25/11/24 17:26
心をほどけばパレード模様のマスキングテープ
菊西 夕座
自由詩
7*
25/11/24 15:51
陽はまたのぼる
秋葉竹
自由詩
3
25/11/24 15:49
こころの命ずる魔法
杉原詠二(黒...
自由詩
1+*
25/11/24 13:37
掃除機襲来
海
自由詩
5+*
25/11/24 12:31
祈りの花束
武下愛
自由詩
5*
25/11/24 10:36
レモンになってゆく
百(ももと読...
散文(批評...
2*
25/11/24 10:00
ひとり、ひと☆スケッチ
ひだかたけし
自由詩
4
25/11/24 9:35
死期の式
水宮うみ
自由詩
1
25/11/24 8:53
サマーサンド
あおいみつる
自由詩
1*
25/11/24 8:43
独り言11.24b
zenyam...
自由詩
5*
25/11/24 8:03
ぼけぼけ
りゅうさん
自由詩
3*
25/11/24 7:49
独り言11.23
zenyam...
自由詩
2*
25/11/24 7:40
虹の指輪(あぶくの妖精の話)
板谷みきょう
散文(批評...
3*
25/11/24 0:19
狐の見た幻
〃
散文(批評...
3*
25/11/24 0:12
照点
りつ
自由詩
5*
25/11/23 21:39
霧の中
花形新次
自由詩
1
25/11/23 20:43
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
加筆訂正:
照点
/
りつ
[25/11/24 8:04]
修正
0.38sec.