少女はずっと灰色のくもり空を見上げていた。そのちょっとした公園に設置された、幼児用すべり台の踊り場に腰かけながら、その手にはてるてる坊主の白い胴体を握り締めて。その羽織った白いカーディガンとすこしなが ... 小さな僕は僕だけの為に祈ります
「皆が僕の名前を忘れますように…」

小さな僕は他人の不幸の為に祈ります
「乱立する同じ名前のビルが壊れますように…」

人間はそんなに簡単に変わらないもの ...
星の降る夜に
言の葉を拾う
空気中に取り零してしまった
ちいさなことばを
淡く光っているもの
冷たく重く沈むもの
繊細なレース編みのもの
闇に同化しているもの
そして金平糖みたいな恋ご ...
避けるべくも無く襲い来る
大嵐のうねり大海の高波
胸奥の十字架高く鋭く
血飛沫散らし魂の宙空へ
持ち上げられ解き放たれ
大破する小舟跡形もなく
赤々と染まる異様な大空に
幾筋も亀裂入れ次 ...
世の中なんて意味ないくそくらえだよ、
ね、ミイちゃん



赤信号では止まるよね

この街の夜明けに吹く風はやさしく
コロコロコロコロ空き缶を転がす

ゆうべのカレーは美味 ...
まるで夏のよう

この休日は気温も湿度も高い

今日の装いは真夏に着ていたワンピース

エプロン付けて台所に向かう

今夜は唐揚げ

衣をつけた鶏肉を油に入れていく

シュ ...
幸せは此処には無い。
何時も過去と未来に点在するだけ。

傍らにあるのは空き缶、吸殻、コンドーム。
それと誰かの笑い声。
今日こそ、白か黒か決着をつけようぜ!

おっ!そう!こなくちゃ!

ハイ!ハイ!ハイ!

僕は仲介しましょう!

君は誰だ!

ハイ!僕は灰色のグレイさ!

そんなの!もっ ...
貴方のたなごころに転がったラピスラズリ
移り気な宝石の名前をした恋心

さよなら

まぐろの刺身に醤油をかけながら
ひとりで見つめるNHKニュース

さよなら

どうしてそんな身体 ...
朝方少し仕事をし、あとは何もせずに過ごした
背徳感が骨や肉に浸透していたけれど
床から出ることはなかった
何もしないことにした一日は重金属となって
言葉も発せず、でも聞き耳を立てている
でも ...
詩の葬式から

生きるとは何か
詩の葬式からの
帰り道に

ウインドウに
映つる自分の姿、

セピア色の
246青山通り

振り返ってみる
いろいろな人

ほとんどは
...
自分に言う
もっと
気楽に
生きろ
これも運命





 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
 ※ 五行歌には、本来、タイトルは付けません。
   しかし、ここでは ...
野路をとおりぬける
あかや、きいろ
の、光にあやかって
秋になる

やわらかな処から
いたみ
所作のたしかさに
むくの
下地の剥げた椅子が
ころがる

部屋いっぱいに
...
終わりかもしれない
目を閉じる
暗闇に答えはない
重力がかかる
地面が私のために走る
青白い空気が降りて
私を包む

流星みたいに
あっという間に
消える

輝いた刹那
走馬 ...
静謐に名前があるなら
誰にでも発音しやすい短いフレーズで

やわらかく閉じた個室
それぞれに振られる仮名

aからcを辿ってeへ
きみは誰のための単音を拾うの


揺れる、揺れ ...
私を私たらしめているものは
不運なことに病気である

普通の学校に行き
普通の人と結婚し
普通の職場で働いて
普通の墓に入る

私を私たらしめているものは
不運なことに病気である
...
牙を剥いた猫のように
腹を見せた猫のように
状態にしか喜びを見出せないなら
私達はきっといつまでも
楽園には辿り着けない

君に映った私の中にしか見えない
私に映った君にも見ようがない
...
どおした 何がそんなに怖い
どおした そんな顔してちゃ

欲しい今日があくびをしながら
お前さぁって 説教始めちまう

リミテッド 感じれるだけの
リミテッド 勇気を集めてみる
...
*やさしさは強さである
見かけのやさしさにだまされてはいけない

*ワイフがまた
鍋をこがした!
弱火にしていたから
だいじょうぶだと思ったという
弱火だから
油断してこがすんだよと返 ...
ゆうたりと揺れている
バスタブの湯のなかに
ひとつの固形物を
ポチャンッ!
と入れる

おそらく
手首を切った腕を
湯のなかに入れると
こんな風に儚い美しさを
紡ぎだしてく ...
御会式が鮮やかにして燃える今
繰り返しでも しとやかなとし


この季節は東京都大田区の池上本門寺で御会式が繰り返されてきました。
昭和の頃は、もんもん背負ったヤクザが堂々と練り歩いていたの ...
アマポーラの咲く丘で
あなたを待ってる
ことばで首飾りを編みながら
私はここで
そよ風に吹かれて
花のように
嫋やかに揺れているから
疲れたときは
いつでも帰ってきて

アマポーラ ...
身勝手が
肩で風切って歩いている

ひとりで生きてゆけるみたいな
鉄面皮のツラぶらさげて

だれもこころを開いたりしないから
だれにもこころを開いたりしないんだ
なんて
温も ...
鈍角の麻痺を潜り抜け
鋭角の鋭さに息を喘がせる
約束の指輪に秘密を閉じ込めよう
夜明けの蒼を見つめていると
円環に曲がりくねり
やがては結ばれることを
信じてみたくなる
新しく生まれ出ず ...
Fake!
Face!
Fire!
Liar!
Bone!
Horn!
Rope!
Hope!
No happiness!!

Bound in knots of trauma a ...
運命が疾走を始める

男が草原を駆けていた
絶望に追われて駆けていた
誰も自分と融け合わぬ圧倒的な孤独を
男は知っていた
母でさえ
父でさえ
恋人でさえ
誰とも彼は隔てられ
解り合 ...
月の光に照らされ

自転車を走らせる


夜風にのって 

金木犀の香りに包まれる




あぁ
今ここに存在してる

しあわせ


この瞬間のために



...
常に高速で回転し続けている脳味噌がオーバーヒートしないことは我ながら驚くべきことだと言わざるを得ないがそれでも時々は余計な邪魔が入ったりして中断せざるを得ない瞬間がある、そういう邪魔を仕掛けるのも ... 拝啓

瑠璃の空は、諂曲世界
晴天白雲麒麟が翔く

生贄を欲する
砂漠は、常の
戒めの地

証は、マリア
追放された 三人の女たちや
殉教者の群れも
アラブの隊商路は、錯乱 ...
朝だ
扉を一つ開け放つ
爽やかな陽射し
冷たい微風

部屋の腐ったへその緒や胎盤
何度も吸っては吐き出され淀んだ思考
それら腐臭を少しづつ解き放つ

世界の約束を分かっていく
凍っ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
待ってるガール本田憲嵩自由詩925/10/14 2:16
小さな僕の祈り泡沫の僕自由詩2*25/10/14 0:15
星降る夜にりつ自由詩5*25/10/13 22:42
小舟/the end of the story ひだかたけし自由詩525/10/13 20:23
ゆめなかにて秋葉竹自由詩225/10/13 19:37
夏の出戻り花野誉自由詩12*25/10/13 19:36
そして誰かの笑い声泡沫の僕自由詩4+25/10/13 18:29
ハイ!白くん!黒くん多賀良ヒカル自由詩125/10/13 17:24
ラピスラズリguest自由詩525/10/13 17:15
わずかにのぞく夕刻の青空と静寂山人自由詩11*25/10/13 16:41
詩の葬式から足立らどみ自由詩625/10/13 15:08
※五行歌「気楽に 生きろ」こしごえ自由詩8*25/10/13 15:02
osmanthus tearむぎのようこ自由詩425/10/13 14:17
流星自由詩7*25/10/13 12:45
zatt-o,zatt-oねことら自由詩225/10/13 10:28
思い出guest自由詩425/10/13 10:24
Liar自由詩125/10/13 9:55
リミテッド自画自計自由詩125/10/13 8:26
独り言10.13zenyam...自由詩2*25/10/13 8:23
宇宙の海の底秋葉竹自由詩325/10/13 7:40
御会式足立らどみ短歌225/10/13 7:38
アマポーラの咲く丘でりつ自由詩3*25/10/13 7:17
秋葉竹自由詩125/10/13 6:47
祝祭りつ自由詩4*25/10/13 3:26
The Suicides Abandoned Me and ...奥畑 梨奈枝自由詩3*25/10/12 23:12
リベルタンゴりつ自由詩2*25/10/12 22:41
金木犀こてふ自由詩225/10/12 22:02
見えているのなら難しくないホロウ・シカ...自由詩2*25/10/12 21:45
晴天白雲麒麟月乃 猫自由詩12*25/10/12 21:43
気づき◇レキ自由詩325/10/12 21:37

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 
加筆訂正:
星降る夜に/りつ[25/10/14 0:46]
加筆、改題
醜男ナルキッソス/ただのみきや[25/10/12 21:50]
修正
0.38sec.