人よりも人間のこと好きな犬


面白きこともなき世の黙示録


変化する{ルビ生=なま}の言葉は訛ってる
どうも、地獄の底にいるらしい

好まざる事態が転がる石のように起こる



奈落の底に向かって落ちていく感覚

妙な希望を持つから良くない

元より、地獄の底の住人である


...
それが自分の破滅を招くとしても
もう決して
自分が自分に恥じること
卑しい行いはしない

私は自分自身の弱さに打ち勝ち
正しい行いをする
まばたき
銀色の砂
こまやかに
肌をうつ波

カモメが泳ぐ
はばひろい青雲
となりで眠る
天使のあなた

あなたは前世
ちいさな猫だった
お空を見るのが好きな
きらきらのおめ ...
 ――明さんの迷った目には、煤も香を吐く花かと映り、蜘蛛の巣は名香の薫が靡く、と心時めき、この世の一切を一室に縮めて、そして、海よりもなお広い、金銀珠玉の御殿とも、宮とも見えて、{ルビ令室=おくがた} ... 灰色の週末に憂鬱な手紙と葡萄酒、ガレージの中は半分がら空き、天道虫さえこちらに気を遣う始末、ああいい、問題ない、俺がひらひらと手を振るとようやく居心地のいい場所を探すことに夢中になった、それ以上外 ... 階段に
月の花びらが落ちている
けだもののまばたきの前を過ぎ
けだものの舌に拾われる


何も無いところに花びらを見るものなど
邪険に扱ってもいいのだ
邪見に扱うこ ...
ひとつの、無限の神様たちがクジを曳いて
行き先を割り当てるの
きみはジェーン、あなたはトッド、あの子はエーゲ海、絨毯、松の実、石の影

人類最後の嘘って何だと思う?
命? 神様? うーん ...
日本人とは観念である

何処かで誰かが既に
言っているかも知れないが
私は最近強くそう思うようになった
日本人とは人種でも国籍でもなく
その精神の有り様を表すものなのだ

日本人は
...
遥かな静かさの声に
耳を傾けてみれば

自らが今に在ること、

過去からの行為
今生を貫き頭部へ
滲み拡がり幾重にも 

未来未知へ棚引き入りつ、

静かさの声の尚も遥か
此処 ...
左右の花瓶に生けた
百合の花
花びらの隙間に
ひと雫の涙

もう二度と会えないんだ
花の香りに慰められるのは
僕の方

空っぽの手のひら
重ねる君の手はない

閉じ込めた記憶
...
とけてゆく熱視線
ついにあなたはサングラスをつけて


塁にランナーはいない
どちらのチームにもヒットさえない
何が当たり前なのか知れないが
きっと引退した先輩は
テレビでこの野球中継 ...
○「生」
生きるということ
それは選択するということ

○「生死」
生は一瞬
死は永遠

○「大国我儘」
今は
ロシア 中国 アメリカが
国際協調を壊している
世界は混乱するば ...
6月下旬

コンクリートの上
干からびて死んでる
随分
平べったくなってる
ミミズがたくさんいる

毎年これを見たら

夏が来たという感じがする

日陰を散歩しながら
俺の人 ...
お見舞いを書くのは
ふつう七月か八月だったけど
六月の梅雨どきに
「猛暑の候いかがお過ごしですか」
という葉書を出したら
笑われるだろう

それでもほんとうに
実に暑いから
冷房理で ...
今が平和(しあわせ)だって本当に言えるかな
耳も目もすべて塞いで
知らないフリして
メンドクサイことは全部放り出して
命すら国に任せて殺りたい放題なんてそんなのホントに平気なの

脅されて ...
職場の連中はお偉い方ばっかりだよ
非正規社員同士でいがみ合って上司にコッソリ告げ口してる

家の自慢をするのが気に食わないって?
少し鼻に付いたって何事もなかったように振舞うのが大人というもの ...
君の横に滑り込んで微笑みを振り撒いた
それなのに君は知らんぷり
窮屈そうに席を立って受付の紙を覗き込む振りしてる
どんなに親しく話しかけても眉間に皺寄せて答えは上の空

どうして伝わらないこ ...
『現代詩手帖』
読んだこともないのですが、それをけふ、
ネットを流していたら
表紙だけでも目にすることになり、目に
ちらりとでも見えなければよかったもの
を目端に入ったのでついうっかり見てし ...
わたしたちは
《お仕舞い》の話をした

悲しくて
寂しくて
涙が出て驚いた

(腹の底に、まだこんな未練が残っていたのか…)

心底
驚いた


それは
履き心地の良い履き ...
祝いの誕生日

庭に切り殺した 美しい植物をあげる

3歳児の顔で 姉は

うさぎの顔のついたスリッパの方がよいと 駄々をこねる

それは、植物よりも利便性が高いから

それは ...
 花は見たい人のために
   いつでも存在する。

      ──アンリ・マティス








屋上に猫駆けあがり夏の空

撃ち合ひに父も子もなし水鉄砲

水鉄砲 ...
わたしたちは
共に愚かしいという事実の中で
どちらがより愚かしいかを
裁き合おうとしているだけだと言うことに
私は気付いた



さて、


ならば
どうする?
人間が
あれほど残酷で
おぞましくなれるのなら
私は鬼で蛇なのが良い

虐め抜く時の
あの生き生きとした声
明らかに虐めることを
楽しんでいる

それが人だと言うのなら
私は望ん ...
洗濯機のとなりで
展覧会があった
淡い色だった
人々が行儀よく
並んでいた
わたしも会場に
入りたかったけれど
チケットを
衣服と一緒に
洗濯してしまった
昨夜折った笹舟を ...
取り出した言葉はその人の歴史に裏打ちされた「言語」の上に成り立っているから短詩にすると目立つのだろう。才能ないと気づきわかっている人は文章を書くときは長文にして刃を隠すほうがよろしいのかと思っ ... 街をゆく人人がみな
ピエロにみえる理由
それは
アナタが
鬼女だから
なにがあってもなかっても
幼いころからみた夢を消すほど勁い
陽光が街を身を焼くだろう
アナタだけではない
...
 午前中に買い物に行った。本当のことを言えば八幡神社に行って、大祓の言葉を奏上してやろうと思っていたのだが、不穏な雰囲気を感じた。
 悪霊というかマイナスの波動を集約して感覚を狂わせて、事故を誘発し ...
初夏はまだ始まったばかりだというのに、早生まれのトンボがもう死んでいる、アスファルトの上にその細い細い機体を傾けて、まだ生きていたかった、みたいに、そのうすいガラスのような透明な羽を、そよ風にかすかに ... 少女がしゃがみこみ
自分の影を古いアスファルトに垂らしている
路地裏、午後三時、大安の日

アパートの二階
アルミの冷たい窓枠に肘をついて
しばらく一人でぶつぶつ何事かを嘆いている彼女を見 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
生意気な生き物水宮うみ川柳225/6/23 9:16
地獄の底にいるaristo...自由詩125/6/23 9:10
Prideりつ自由詩4+*25/6/23 8:55
言葉は世界になり得るかみぎめ ひだ...自由詩225/6/23 7:31
天国は展開の極意 四章菊西 夕座自由詩2*25/6/22 23:34
One Dayホロウ・シカ...自由詩3*25/6/22 22:05
冬夜 歩み うた(六十・六十一)木立 悟自由詩525/6/22 22:00
写真立てmizuno...自由詩325/6/22 20:18
日本人花形新次自由詩325/6/22 20:12
フューチュラマひだかたけし自由詩11*25/6/22 19:55
Lily自由詩12*25/6/22 19:13
夏至田中教平/K...自由詩725/6/22 17:02
独り言6.22zenyam...自由詩2*25/6/22 16:55
日なたsonano自由詩325/6/22 16:37
六月の猛暑けいこ自由詩8*25/6/22 13:50
騙されないで栗栖真理亜自由詩6*25/6/22 13:30
讒言(コトバ)自由詩125/6/22 13:25
褪めた炎自由詩2*25/6/22 13:21
 A cesspool of corruption室町 礼散文(批評...4+25/6/22 12:56
愛情りつ自由詩4*25/6/22 10:11
白い日 月乃 猫自由詩12*25/6/22 9:07
あいラブユー通信森田拓也俳句7*25/6/22 8:29
愚かしさりつ自由詩2*25/6/22 7:36
鬼で蛇自由詩4*25/6/22 7:24
買い物たもつ自由詩15*25/6/22 6:48
開いた扉を用意して足立らどみ自由詩3*25/6/22 5:07
恋(トクベツなひとのうた)秋葉竹自由詩325/6/22 4:31
クレクレ星人の独り言「偶然」80ジム・プリマ...散文(批評...1*25/6/22 1:35
寂静本田憲嵩自由詩1825/6/21 23:11
供花飯沼ふるい自由詩5*25/6/21 21:41

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