川を歩いた 海を思って
年老いた体ではあるが 動かせた
何度 でも この景色を 僕は
僕の見たい景色として訪れたというのか
今日も日はベンチに差していた
前に見たことのある 角度の記憶で
...
いっぴきの草鞋虫を片ほうだけ履いて、
春が土足で入ってきた、
ながらく寒かった和室の畳の上にも、
いっぴきの草鞋虫が入ってきた、
ワラジムシ、
おまえは、とてもちいさなちいさな、
春の外履 ...
どんなに遠く離れていても
心かよわせた日々は忘れない
きみだけを見ているから

大きな虹が蒼穹を渡り
ぼくを呼んでいる
あの虹の向こうへ行けば
きっときみに逢えるから

ぼくは走る! ...
時計の文字盤の進行と街の気配が奇妙な歪さをもって網膜に刻まれる午後、全身に浅黄色の布を巻きつけた梅毒持ちの浮浪者女が木の柵で囲われた売地の中でこと切れる、鴉たちは低いビルの立ち並ぶ様々な屋上からそ ...  ピアノの鳴る室に
 ふと情事の匂いを嗅いだ
 犬や猫の恋ではない
 汚れ切った人間の恋でもない

 冷たい冬の北大路をよろめきながら
 月の無い日をさまよって
  この生命
  唯美 ...
みんな 考えることが
おっくうに なったので
頭を はずして
かわりに 肩の上に
鳥籠をのっけて 歩いてた
鞄を抱えた 背広姿の人も
バス停でバスを待つ 女の人も
みんな 肩から上は ...
いろんな顔たち
現れ互いに語り合う
この夕べに
意識の内で
彼ら彼女ら余りに鮮やか
声の聴こえず
口の動き表情の変化
ああ余りに鮮やか浮き立ち
嬉しそうに哀しそうに穏やかに
しばし語 ...
○「有名人」
登山と同じで
登り詰めるには
時間がかかるが
落ちるのはあっという間である
一歩の判断ミスでも落下する

○「二刀流」
大谷選手
今年は
野球と家庭の二刀流なるか
...
眠りから醒めた夢が
空の中に溶けていく

名前も形も知っているのに
呼べないまま
その弱さでも
鳴らせるものが欲しかった

花が散る時に
ひらひらと聞こえるように
最後まで美しく
...
政治家は

捜査を受けて

強くなる

立件逃れを

恥じずに誇る
もうその土地は更地にして
地主さんへ返したそうですが

礼文の古い家 元は漁師の 父方の親戚の家には
ものすごく腰の曲がったおばあさんが
何年ものあいだ 一人で住んでおりました

私の母 ...
鬼灯が
レースになって
実のぽちょん
熟した



 ※ 鬼灯=ほおずき




真昼の
月の光は
青い宙に
解けている
しっとりと
それから
私の
ほほ笑みを
いのちに
くべている
俺の心象風景は
殺風景

砂漠の地下に
埋まる舟


落日を追いかける
お月様

洪水の空を飛ぶ
ドローン

俺の心象風景は
殺風景

風景は殺戮されてる
誰もいなくなった公園で

夕映えに照らされ

空に浮かぶ

白木蓮

小鳥のように歌っているよ
春よ、
生命の源よ、
この世のあらゆるものから意味を剥ぎ取り
代わりに理由を着せてやってくれ
皆様、こんにちは。如何お過ごしでしょうか。蒸し暑い日が続いていますが、クーラーのあたり過ぎには気をつけて下さいね。

さて、本題の自分の座右の銘ですが、そのまんまです。自分の座右の銘はこれや!とお ...
  

ゆっくりと
川面を流れ海へゆく
ため息みたいな声の寂しさ


逃げるのが
遊びだからと割り切って
正しい恋もできないくせに


よろこびに
震えてみたのは ...
首の無い男が梨を皮ごと食べていた
「坊… 食べるか?」と袋を差し出した
ぼくは怖くなって逃げだした
八百屋の留吉さんは首を掲げる写真を人に見せる
どうやら首の無い男は留吉さんに用があるようだっ ...
たったたらりら
 言ったらば
明日も 日曜日なのだと
思えていたんだ


ジグザグに 歩いていた
でも 遠くなるばかりで
君は もう いなかった


雨上がりのにおいを追う
つ ...
 ,234、ねえ昔は一歩遅れて裏口からついて行くのが審美眼みたいに重宝されて、今では同時にスタートして、いいや、1、231、231、と先にフライングしても許される時代なんだから、置いていかれること ... 死ぬ前に一冊だけ読めるとしたら何がいい?



もしも、僕を怖がっているならその必要はない
字を読むのが好きな子だった
進学したのも諦めたのも
わら半紙一枚配られて
この学 ...
 (早逝の不可思議な少年に惚れたはなし)

天才は、早逝する。

不可思議/wonderboy Pellicule

たぶん凄いアーティストなんだと想う。
知ったのは ...
陽が昇り始めたら

おはよう。

月が頬笑んだら

おやすみ。

そんな言葉に優しく抱かれ


         ※


生きてこそ

苦しみはあり

歓びもある
...
その頃 俺は
ピコピコハンマーを ピコピコさせていた

夕暮れが また通過していく

コンビニに行く

コンビニは24時間 コンビニやれてるから すげえな
俺は 24時間 俺をやれてる ...
おしまな!
(そうだね、お日様
(今日は良い天気だね
おじゃたまくし!
(ちいさな春の子
(おまえと同じ
(三月生まれかもしれないな
斜めに陽が差し込むと
ぼくたちも斜めになってたね
...
息するイメージの数々、
裸木の枝群れ陰影に消え

 死の影の谷をいく光輪、

断崖絶壁の底迄眼前にし見据え
虚無の相貌に恐怖することなく

真夏乾いた庭に舞った狂女の如く、

自ら ...
焼却炉は歌っていた
夢や人生
思い出を焼きながら
異臭を放ち黒煙が
空の裾をつかもうともがいていた
燃やしても燃やしても
機関車みたいに進みはしない
どこにもいけない
過去にも
未来 ...
 
  序章 「橋」


  瀬田川に架かる鉄橋に軋む音。光の帯は今を、過ぎた。
  友人の引っ越し祝いで新居を訪問した帰り、瀬田唐橋の欄干から眺める
 そこに拡がるものは、時の流れすら呑 ...
個人の肌感覚を、別の個人が追体験する
現代詩が、内省パーソナルな感覚享受という新境地を獲得してから
だいぶ経つ

共に生きていた社会性から飛びだした詩は
コミュニティどのように維持するのか
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
川の景色番田 自由詩3*24/3/18 0:50
ワラジムシ本田憲嵩自由詩624/3/17 23:12
虹になりたいレタス自由詩5*24/3/17 22:14
失くした頁ほど読み返したくなるものだからホロウ・シカ...自由詩2*24/3/17 22:02
色神リリー自由詩6*24/3/17 21:27
鳥籠。田中宏輔自由詩15*24/3/17 20:39
森の相貌、意識の光景ひだかたけし自由詩524/3/17 18:21
独り言3.17ホカチャン自由詩2*24/3/17 16:14
エアリアルミナト 螢自由詩6*24/3/17 14:56
恥を知れ菊西 夕座短歌1*24/3/17 14:31
漁師の家 うつくしい硝子自由詩9*24/3/17 13:14
※五行歌 二首「熟した 魂」こしごえ自由詩4*24/3/17 12:52
※五行歌「いのちに くべている」自由詩4*24/3/17 12:51
間違えた原田たけし自由詩424/3/17 11:16
五行歌 鋼色の空にレタス自由詩4*24/3/17 10:45
_かち自由詩024/3/17 10:31
貴方の座右の銘はなんでしょうか?会議室24/3/17 8:36
ひとりでなく秋葉竹短歌224/3/17 8:33
夢十夜 ⑨レタス自由詩4*24/3/17 7:03
給料日前だ 3月17日鯖詰缶太郎短歌1*24/3/17 2:49
、ぐるぐる巡るアラガイs自由詩6*24/3/17 0:02
眠る前に読む本303.co...自由詩424/3/16 22:12
タイトルなんてどうでもいいから読んだら絶対聴けよ、絶対!秋葉竹自由詩124/3/16 21:45
五行歌 日常レタス自由詩3*24/3/16 20:46
ピコピコ鯖詰缶太郎自由詩4*24/3/16 20:42
birth/三月のうたちぇりこ。自由詩1024/3/16 18:52
光輪の途行き(改訂)ひだかたけし自由詩5*24/3/16 16:55
ただのみきや自由詩3*24/3/16 16:43
鏡像 【改訂】リリー散文(批評...5*24/3/16 13:36
詩と詩人そして言葉乾 加津也散文(批評...3*24/3/16 11:56

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