お花見の山より臨む海の町
花と葉と混じりて咲ける山桜
見下ろせば白波のごと桜咲く
鳴かぬなら 空に放とうホトトギス
指定校推薦欲しい春の雪
ブラをする日と知りたるや東風
春暁や小窓の空に星光る
春遊歩二言三言のご縁かな
話し掛く菜の花畑の人形に
笊一杯ちぎる青菜の柔らかし
花桃や親交ありしひと覚ゆ
寒くない朝久しぶり君と会う
春めくも雪や雨なり風に冷ゆ
春の空キラキラネームの球児散る
春の朝血飛沫が舞う生配信
陽炎となってあなたのもとを去る
春の夜LINEで百万無心する
淡雪の小花と肩に落ちて消ゆ
{ルビ去年=こぞ}摘みし土手の{ルビ土筆=つくし}の{ルビ生=お}ふるらむ
{ルビ畑=はた}に生ふ{ルビ蓬=よもぎ}は{ルビ夕餉=ゆうげ}の餅となり
雨ば ....
忘れても忘れても噛み跡に花
零れ咲く古木の梅の華やげり
春浅き深山に響く瀬音かな
春泥をよけて散歩や万歩計
如何にせむ納戸に眠る{ルビ雛=ひいな}かな
老いて尚学びの春に仲間入り
タバコ吸う朝ひと時の冬送り
タイ国の王道歩く我ひとり
*今朝は少し暖かくなりました。
アラジンのランプのようにスマホの中に入りそう
街を歩いているのかスマホを歩いているのか分からない人
古タオル猫古タオル?道に転がるマフラーだった
野心が目鼻つけて歩いている
高値付く伊予柑奮発して{ルビ夕餉=ゆうげ}
草刈る{ルビ漢=をとこ}畑に残す仏の座
春の日のぬくもり残る衣を畳む
スーパーの開店うれしむ四月とや
風の中凛と白梅七分咲き
とんねるを抜けて菜の花伊予街道
今年初庭一面の春の雪
曇天や部屋干し続く冬隣
寒晴れに鰤ほろ酔ふ藻陸蓮根
寒さより不在の君のツイートよ
土の香を清々うたふ水仙の花
近づけぬきみの横顔薄氷よ
沈丁花香りの裾にある痛み
曇天に春菜を摘む手温い泥
今が旬夕餉は養殖寒の鰤
今朝の庭ちさきものにも雪帽子
今年初庭一面の春の雪
今朝の雪つい口ずさむ「早春賦」
束の間の寒さこじらせ生きている
踏みつけぬやう草の間の仏の座
ちらほらと薄日に映ゆる梅の花
けふ新たいちりん赤き寒椿
どこまでも今朝冬空に君の名を
笑顔みて温めるなり冬の雨
ゴミ出しでわかる寒さが頬を削ぐ
瀬音に秒針の音紛れ込む冬日
金魚がいると思ったら、赤いプラスチック容器
PayPayと鳴く鳥がいるらし
ジャンボ機から見れば小人のような私の暮らし
[鬼子母涙次キシモ・ルイジ冬の句③]
風邪引きの貴女が今日もミニとはね
水鳥や水掻き持つは足掻く為
取り敢へず手を繋いだり冬夕焼け
風呂吹きは裸に昆布コブを纏ひたり
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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