独りの足跡が響く
生と死どちらも苦しい
生き抜いて、生き抜いて
たどり着いて
落ち着いて、静かに息を繰り返す
鍵を静かにまわして部屋に
小さな机にはペンと日記
つめたい布団で、つめたく眠 ....
目を瞑れば何も無い、
記憶と現在が交差する現実には、
何にも無いかわり、何もかもがある。
生きるも死ぬもないから、
煙草を吸うのでしょう? 薬を飲むのでしょう?
生きるからではないでしょ ....
台所の窓のそと
蜘蛛の巣がかかっていた。
蝉の死骸がぶらさがっている
何日か観察してたら
蝉が半分くらいになって、
ポトリと下に落ちていた。
つぎの日、それもなくなっていた
たぶん猫に食 ....
決まりきった一日が繰り返されるように
決まりきった生が繰り返される
そうして生の脚韻を踏みながら
人は少しずつ あるべき真理へと近づいてゆく
(2024年12月)
○「医者過信」
医者も
すべてがわかって
治療しているわけでは
ないのだろう
従兄が
「先生先日の漢方薬とても効きました」と言ったら
先生が「そんなに効きましたか」と
不思議そうにして ....
言えなかったままの気持ちが
寂しくならないように
溜め息でリボンを掛けた
悔やんだり喚いたり
全然綺麗じゃないのに
どうして思い出は
心の中で生まれるの
酷かった言葉も
醜かっ ....
○「値上げラッシュ!」
貧乏人は死ね!とばかりに
値上げが続いている
この異常な値上がりは
どこに原因があるのだろうか?
○「それ詩なの?」
それ詩なの?
いや落書きです
それ詩な ....
交番の蓋を開けると
砂漠が広がっていた
砂漠には机が置いてあった
引き出しはすべて
取り外されていて
古い思い出は無く
新しい思い出も
もうしまえなかった
雨上がりの
虹がか ....
少しぬるくなった通りを
僕は 歩く
そこから旅に出かけるというわけでもなく
鳥
昔 歩いた ロンドンの 空
僕は春になったら自転車に乗る
意味は無かった
舗装された風景に光る
....
ラララ….ルルル…..
青いジャージ着て、なんになる? ラララ...
スポーツで怒りを発散する。 ルルル...
スポーツで怒りを発散して、なんになる? ラララ....
問題を対処的に解消す ....
そのとき聴こえた
忘れられそうもない歌声が
いまも僕のこころを波立たせて
夢を追う悲しみをこの身にまとわせるのだ
ときに狂おしいほどの
無力の罪にこのこころを焼かれそうになり
....
君に出逢う為に生まれてきた
この命君に捧げるよ
一生涯君の為に君だけの為に尽くしたい
きっと生まれ変わっても
温もりと君とのメモリー憶えてる
たとえ顔と名前が違っていても
そうでし ....
見えない人は
見えない代わりに
優しい声だけが聴こえるように
眠れない俺は
眠れない代わりに
悪夢を見ないで済むようになっている
午前二時
DIE WITH A SMILEを
ずっ ....
からすの目が
ばかにしていた
ぼくは。怯え歩いていた
やつは、俺の全てを見すかし
カアカアとないていた
あたまに、ふんがついていた
泣き
街が目覚める頃
電車に詰め込まれ
肩が触れ合う
一瞬の繋がり
それぞれが抱える
一日の憂鬱や希望
窓の外には
刻々と変わるビル群
プラットホームに
爆破したみたいに
飛び出す
そ ....
そうか、そうか
行くのか
空へ行くのかな
林檎をかじり
ゆめに乗るのか
春を連れて
月にまたがり
ゆっくり、ゆっくりと
たまに、よこになり
安心のくるまにのり
....
あなたにとってのひと刹那が
わたしにとっての100光年かもしれません
わたしの声がとどいていますか
あなたの風景の一小節として
夜はきらいです
たくさんのことを思いだすから
恥ずかしく ....
ころんだよ
ならんだよ
咲いたよ
春の花が
遠く ちかく
空き缶が
カラン
コロン
そこに二羽にわとり
カラス、鳩、
道の脇に公園、ママと赤ちゃん
さくら咲く
4月、ハ ....
心の記憶
愛のうまれる場所さがしさまようわたし
あなたと分かち合いたい
おなじシンパシーを感じ おなじ空気を吸う
だけどいつもガラスケースの中
お互いすれ違うばかり
手をのばせば ....
国家は人のあつまりでできている
国のために何かするんじゃなくて
自分たちで国を動かさないといけないんだね
人の輪で地球を動かさそうよ
たてまえ・・・なんてもういらないよ
本音も言わなくて ....
ですから
そうしていただけなければ
明日?
いやそうじゃなくて
それでいいでしから別に
もういいです
今日も今日とて怠惰な日常を描く が、白一色に不安を覚えたためより刺激的な不安で塗り替える
手首に切れ目を入れ、心には縫い目を入れる
体を巡る血の濃い赤は、人間らしい人間であることを証明してはくれな ....
たいくつくつ
素直になってお話しすることは難しい
詩書き人は歩き続けながらも推敲して
まだ見ぬ詩はいつもあやふやで
眠っている心には届けられない
試してみて 気づいてみると
....
氷の上に家が建つ
張りつめた空気の中で薄く冷たい表皮に覆われた海の上
まっくらやみで何も見えぬのに
何故こんなにやり切れぬ想いで家を建てねばならぬのか
何時氷が溶け始めるか分からぬ辺境で割れる ....
餌を与えられ
自ら探すこと
狩をすること
広々した大地
境のない大空
忘れてしまい
また最初から
ここに生まれ
餌はもらう物
疑いもしない
発情するのを
固唾をのんで
見守るや ....
流れの真ん中に石を置く
水辺のイタチは笑うんだな
お前達のためにも韻を踏み
肉の滅びに向かい立ち
わたしはわたしの魂の
意志の核心に向かうため
流れの真ん中に石を置く
....
〈春寒し瞬間を生き息を吐く 涙次〉
【ⅰ】
押越亨オシゴエ・トホル。獸醫師である。一應、テオの主治醫、と云ふ事になつてゐる彼は、大黑屋の「角打ち會」にも、たまに顔を出す。
彼に ....
ティッシュペーパーを窓から放ると、
十五階のマンションの窓からは、
ティッシュペーパーは、ひらひらひらひら、
はかなく、可愛らしく、おちていったよ。
ひらひらひらひら、落ちていったよ。
....
ターミナルの一つ先の駅に私は住んでいる
冬
川を渡る朝
光る水面と黒く大きな建物を
遠くの富士が見つめている
夏の帰りみち
車内であなたの言葉を読んだ私は
光を見つけた
そ ....
昨日の嘘も何もかも白い雪解けで融けてしまえばいいのに
甘い吐息と共に
今まで君との約束交わした指がこんなにも痛い
愛という言葉すら裏切った僕への代償
君はうつむき加減で黒い睫毛を濡らし ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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