あなたの手の内で
息を引き取ろうとしている
翼の生えた人を
夜通し寝ることもできずに
かわいそうだと抱き締める
あなたがどんなに美しくても

用途以上のものにはならなかった
伏せた睫毛 ....
印度の行者が呟いた

ヒマラヤの少年が木立の上で聞いた鬼の歌

{ルビ諸行無常=しょぎょうむじょう} {ルビ是生滅法=ぜしょうめっぽう}…

少年はその続きが聞きたくて
鬼に言った
そ ....
命をかけた病魔を打ち破り
遥かなる壁を越えて
やっと此処までやって来た

秘密の呪文を唱えながら
また明日の壁を打ち破る
決して辛くはないのだ
生老病死は当たり前

毎日が楽しくて  ....
きみの瞳は
水晶のように透明で
その頬は少女の面影を残している

ぼくのあやまちで
きみがガラスでぼくを傷つけた夜は遠く
彼方に飛んでいった

愛と憎しみは表裏一体で
その苦しみは理 ....
僕の住む街に雪が降る
まつ毛の上で休む間もなく
空から落ちて来るものは
どうして冷たいのか

答えが欲しい訳じゃないのに
掴めなかった手が
いま僕の体温を奪って
消えていく雪のように
 ....
よし!黒白くしよ!
よし くろしろくしよ


舞う。マジでシマウマ。
まう まじでしまうま


余分を減らそう。空へおんぶよ。
よぶんをへらそう そらへおんぶよ


良くて今朝 ....
森できのこでも採集するように
あなたは私を選んだのでしょうか

愛と呼ぶには熟れ過ぎていて
恋と呼ぶには堅過ぎていて

結局の所いつものように晴れると思ったのです
引き潮と満ち潮があるの ....
銃をとれ 武器をもて 世界は君の味方

そこは天井のない牢獄と 呼ばれ続けてる
百年以上敵国に 囲まれ蹂躙され
今や子供たちまでも 無惨に殺される
立ち上がった君が 誰かを殺しても
それが ....
濃密に暗まる碧天に
久保田くんの顔、
巨大に貼り付き
びっくりする僕に
久保田くんから
十年ぶりに
電話掛かって来て、

オマエの顔 空に貼り付いてるぞ!

と叫んだら、

だ ....
大寒の朝
フロントガラスにいくつもの
小さな雨粒たちが
縦に並んでいる
球体の接地面で
ふるふると
ふるえてる
ああ、ここにあったのだ
糸から外れても
ばらばらにならないで
ここに ....
ノーベル経済学賞のアルビン・ロスが
結婚生活で守るべき法則として
「配偶者より幸せになってはいけない」
と言っていたという記事を読んだ

結婚当初家内は
私を幸せにしてあげたいと言った
 ....
大雪の日
山間の住宅地を車で抜けてゆく
止まったら動かなくなりそうな上り坂
アクセルを踏みこむ
対向車が来ないことを願いながら
暗い空 黒い樹々
水墨画の中に迷い込んだような──
その時 ....
半年ぶりにOさんに会った
50歳の彼女だが相変わらずかわいい声である
癒し声である
若い頃は顔に興味があったが
この頃は声に興味がある
かわいい声 やさしい声 トゲのある声 暗い声 
明る ....
百年残る普遍性……
三日前の投稿も
覚えていない
鮮度が命
刺身か

新しくなくても
いいと思うんです
井戸があったら
言っても詮無い
事だったが

一番は
一番責任が重い
 ....
 このところ何も
 ほんとうに 話す事が無く
 彼の微笑に
 「はい。変わりなく過ごしています。」
 とだけ

 困っている事も
 迷っている事も
 どうにかしたいと希むことも
 彼 ....
{ルビ一滴=ひとしずく}の涙が
{ルビ渓流=たに}となり
やがて河となって海に溶けてゆく

若かったあの頃はとても純粋で
年が経つほどに灰色になって
ぼくには些細なことが当たり前になった
 ....
他人には
私が幸せかどうか
なんて決められない。
私自身がどう思うかだ
私は幸せです



不幸な時もあるでしょうけど
ある意味、幸せはなるもんじゃない
幸せに気付けるかどうかだ ....
ぺしゃんこ だね
人はいつだって
ぺしゃんこなんだ
なんどもなんども
生きて死んで
また生きて
少しずつ
少しずつ
立ち上がりながら も

やっぱりまだぺしゃんこ だな
うん そ ....
一度作ると
何日も続く
続いても飽きない

和を表している料理
和の美味しさでいっぱい

何処の家庭でも
おでんを作るだろう
それぞれ味が少しずつ違う

外で食べるよりも
自宅 ....
illusion, delusion, hallucination
不断の悪夢
を見せたのは誰

     *

硬質な悲劇の突き刺さる胸
から流れる
見えない血

     *
 ....
小さな青虫が
葉っぱを虫食いにして
生きてゆくみたいに、

夢を壊して、
優しさを捨てた男と
胸のはだけたドレスの女

ふたりはいつか
美しい蝶になって
この街を、
飛び去りたか ....
今朝出したゴミがそのまま残って
「燃えないゴミは水曜日です」と張り紙がしてあった
水曜日の朝も残ったまま
「今日は水曜日です」

仕方なく持ち帰り部屋の隅に置きっぱなしにしていたら
いつの ....
暗い森に彷徨い
ぼくは大きな林檎を探していた
森の入り口にそそり立つ老木に林檎の在りかを尋ねると
「三丁目の角を右に曲がり百歩あるいたらcafeのランタンに聞けば良い… 名前を聞かれたら決して答 ....
なにかがあるんだよ
人の内には
何かが、
瞑目して
意識の視界に
次々浮かび来る
顔や色彩や木々やら
観入り感じて居るとそう想わざるを得ない

死に絶えない、
ナニカ が

  ....
 老朽化した打掛け錠


 内側のかんぬきに触れると

 掌の 熱を奪い取り

 回転させたら 重く開いた、

 銅錆の大きな門


 ×××


 そこは トゥオネラの ....
朝、いつものようにキッチンに向かう
痛っ、イタタ
キッチンの入り口にぶら下がっているのれんに頭をぶつけた
昨日まで柔らかい麻布だったはずだったのれんが
硬い板状の物体と化していた

一体こ ....
生きるということは
闘うということなんだ
今日も統合失調症の薬を飲み
屈辱に耐えて生きる
生きるということは
闘うということなんだ
今日も湧きあがる悲しみと闘い
自分の心をよいしょと持ち ....
日本に来るのが
初めての留学生の二人は
日本語も話せない
十代の女性だけれど
来た初日に
歓迎会のアトラクションとして
歌って欲しいが
引き受けてくれますか?

そんな
ホームコン ....
 石灯籠に赤椿
 民家の門前、紐で繋がれ
 うずくまる
 白黒猫は どこか
 浮世絵見る様な

 冬日和
 濃いグリーンの目を細め
 通りゆく人
 ながめて過ごす
 今朝は見ら ....
真空管ラジオからAnotherが閲すること
ちょっとだけ鏡面を撫で、茶化しただけ
濁しただけのCeremonyを厳として崩していく

はて、シコリの時差はソトズラの淡青に陽気
戸惑いの笑みよ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
羊飼い224/1/21 0:03
輪廻の果てレタス3*24/1/20 23:16
明日へ4*24/1/20 22:32
純愛4*24/1/20 21:55
空のあいだミナト 螢324/1/20 20:17
白黒詩水宮うみ1*24/1/20 19:13
みぎわ羊飼い324/1/20 18:45
銃をとれ紀ノ川つかさ024/1/20 18:02
久保田の穴ひだかたけし6*24/1/20 17:27
邂逅そらの珊瑚8*24/1/20 11:00
配偶者より幸せになってはいけないイオン3*24/1/20 10:43
うさぎとカケスただのみきや3*24/1/20 9:21
ホカチャン3*24/1/20 9:11
曇天に思うことりゅうさん5*24/1/20 7:39
診察室リリー5*24/1/20 7:00
セフィニレタス6*24/1/19 22:06
※五行歌 二首「幸せに気付けるかどうかだ」こしごえ6*24/1/19 16:55
ぺしゃんこのうたひだかたけし7*24/1/19 15:31
自宅のおでん夏川ゆう424/1/19 12:43
不断の円舞曲塔野夏子3*24/1/19 10:33
虫ケラの刹那atsuch...11*24/1/19 8:57
今年のさくらwc1224/1/18 23:15
黒曜の夢レタス9*24/1/18 22:29
詩想夜想、ナニカひだかたけし10*24/1/18 19:11
夢の入り口リリー5*24/1/18 18:13
のれんそらの珊瑚8*24/1/18 13:53
闘い渡辺亘0+24/1/18 11:51
ドラえもんのうた板谷みきょう2*24/1/18 10:53
五行歌 銀ちゃんリリー7*24/1/18 8:53
いくはて 雨露の飾りあらい124/1/18 7:54

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