ベローチェでよく会う君へ
何故
同じ服ばかり着ているのですか?
清潔そうな方に見えますのに
お煙草は吸われないのですね
こんなにお会いしているのに
喫煙室でお見かけしたことがございませ ....
僕が
必要以上に
欲しがるのは
けつけつけつ
な
わけだから
お前はくだらんでさ
まさ
今朝
わさ
あさ
いさ
てさ
こさ
てめーどーした?
ぶりぶりドーナツの
ま ....
空間にエネルギーが満ちると
素粒子が生まれるんだって
不思議だね
親友に逢う夜
朝からつま先が浮足立つ
去年の秋 中津駅で飲んで以来
大学を出て
四百年以上続く造酒屋に勤め
今や重鎮の彼女
彼女が選んだ店で待ち合わせ
少し遅 ....
いのりをつめてことのはをつむぐ
ゆるくまるくおさまっていくこうりんのいびつなねつも
やがてはそらにかえるでしょう?
りょうてでまもるようにかざしては
ゆびさきからぜんし ....
中華は旧正月に爆音轟かせ
煙を撒き散らして爆竹を鳴らしまくる
隣の迷惑などお構い無し
その中華の隣である日本は大気を汚染され
建国記念の日に喘息でゼェゼェと
息を切らしている
文句も云えず ....
母子もろともキチガイ扱いした人間の詩が
我が物顔で詩誌に載っているのを目にすると
正義はどこにあるのかと正直疑いたくなる
将来の約束を反故にされ
未来への展望も全て壊された者の詩が
いま ....
植物園前で年配の女性に声をかける
戦争法案反対のビラを渡して署名もしてもらうためだ
「もしよろしければお願いできますか?」
しかし、女性からは歯切れの悪い言葉が返ってきた
「戦争法案反対い ....
頼る宛もなく、深夜のベッドタウン
僕はそぞろに歩いている
苦渋たる道
俗にそれは二人の隔たり
紛れもない
ひとつとひとつの魂のズレ
通り過ぎてく人はいない
車もバイクも通らない
ほ ....
小さい時は病気がちで入院ばかりしていた君
それでもいつも一生懸命に頑張っていた姿
思春期になり君が私に挑んできたとき
君の心が順調に成長していると喜んだ
高校になって部活に夢中で友達が好きで
....
真夜中に稲光で目覚めた
とおもったけれど
ふと目覚めたらたまたま雷が光ったのかもしれない
きれい、と怖れ、は
ちいさな箱に同居してる双子
エレベーターに「故障中」の張り紙が貼られている
....
真夜中のビル街
隙間を縫うバイクが通り過ぎた
その後は静寂
高層ビルの上層階は
曇り空に覆われ
屋上の赤いランプが
鈍くぼやけて点滅している
誰かはいるのに
誰もいない雰囲気
ガ ....
私のものでありながら
私のものではない想いの束
吹き抜ける風紋のカタチ、
薄日射し蟹走る浜辺の磯の香、
いつか忘却され又想起され
透徹と普き哀しみ通り過ぎる
宙宇の燃焼
映し出されな ....
これまで財布をとられたこと
これまで職場から追いかけられ自宅の最寄り駅まで来られたこと
これまで職場のロッカー室のドアの前で待ち伏せされて出口をふさがれたこと
これまで通勤の道のデッキで自殺者が ....
小さな瓦屋根の付いた
土塀が続くわき道で
赤い郵便バイクとすれちがう
黄土色の築地塀はひとところ
くずれたままになっていて
原付のエンジン音が
その空隙から逃げていっ ....
明るく元気な
あいうえお
かくかくと真面目な
かきくけこ
さわやかで新鮮な
さしすせそ
太陽のように情熱的
たちつてと
なんで、どうしてなの?
なにぬねの
ハミ ....
怒ることはもう必要ない
今まで、神と悪魔の闘いに世界が巻き込まれ、
天変地異が起こり、
戦争で、
あらゆるものが激怒していた。
だが、それも終わった。
私のこころには
ちっぽけな美しさがある
ささやかな優しさがある
愛された記憶がある
愛した記憶がある
ただただ
愛するひとの幸せだけを祈った純粋がある
醜さに満ちたこころにも
....
私には
いのち以外の何もない
だから
新たな私を構築できる
今からは
幸せな私になろう
料理が同じ食材でも
全く違う料理になるように
喜びをただ喜ぼう
ひとさまに
何かして ....
道は定めた
もう彼に累が及ぶことはない
決意というアドレナリンが
私を支えている
光満ちて
路面はキラキラ輝き
昔の夢は現実となる
労苦さえもろともせず
苦痛さえ楽しみに変える
頑張りはかたちとなり
辛ささえ吹き飛ばして
心から笑えるような
こんな日がやっときたのだ ....
ひとが笑ってる
なにが楽しいのか
なにが可笑しいのか
わからない
ひとが笑ってる
指を指して顔歪めて
白い目付きで
腹を抱えて笑ってる
色とりどりの光と人混み
やけに上昇した体温と匂いに押されながら
僕は自転車に跨りながら泳ぐ
目的地はやけに遠く
岸にたどり着くにはやけに重量のある波に
ぶつかり続かなければならない
....
髪に白いものがまじって
目尻に笑い皺ができて
腹がたぬきになって
アッハッハと笑う
陰鬱な17の春にはできなかった溌剌さで
ながく、あまりにながく
春が続き
たくさんの芽がひらくこと ....
しと しと しと
ざぁざぁざぁ
イッテシマッタネ
イッテシマイマシタ
しん しん しん
ざぁざぁざぁ
アシハミエタヨネ
アシハミエマシタネ
夏空来て
梅雨のお葬式、遠去かり
....
人との別れが突然
やってくる
一応喧嘩とかではなく
多分もう会わないのだろうなと
何となく分かったり
そうした少しの切なさには
もう心動かされないと思っていた
子供向けの作品 ....
8月6日や8月9日と一緒だという
他国から見たらそういう存在だったんだろうか
今他国ごとのように見ているこの光景は
自分のことがわからないように
自国のことはわからない
わかっているのは ....
猫の半纏に ねじり鉢巻き、ふんどし姿
クロネコの屈強な男たちは威勢が良い
大きな俵をなんなく積み上げていく
月給が現物支給となってひさしい
円の代わりにコメが貨幣価値となっ ....
職場での問題やら
他色々と
出口が見つからず
地団駄を踏む心持ち
状況がすぐ見えず厄介である
自分を少し見失っているよう
これはいかぬと思い
久方ぶりにお茶を ....
《最も{ルビ穢=けが}れた山の頂において おれは神をも殺す》
この脳は霧に侵された
この脳は血に潰された
この脳は胞に乱された
汚辱のこれの液が{ルビ睫毛=まつげ}をつたい{ルビ硝子=ガラス} ....
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