がんばりんさい きばりんさい
けれど ちからを ぬいてきばりんさい
どうしても 我慢ができんときは うちを おこりんさい
あんたになんもしてやれん
あんたの出すもんを うけとめて
 ....
地下に埋設された暗渠の中には
一条の光も届かない
真っ暗闇の水路を
とうとうと水は流れていく

行くあても知らず
後ろから後ろから 押しだされて
暗渠の中を盲目的に進む水
ここから抜け ....
ない

時間がない

眠りがない

ことばがない

つく 嘘もない

打ち明ける 真実もない

積み上げる 思想もない

吐き出す 幽霊もない

絶叫する 空白もない
 ....
いつか見えていたはずのなにかを見失って

何者でもない私は
何者にもなろうとしない


乾いた空のカップと
虚無を食らい続ける秒針が

私を生きることにあきらめた私に

無限に重 ....
どれほどに恋焦がれしも
添えるか添えぬは
ひとには分からぬ浮世の定め

永久なる硬き契りを交わしても
いつかは千切れしこの世の定め

惚れて惚れられ来世も共にの
誓いし言葉も虚しきまほ ....
比喩として食らい
比喩として吐いて

そうして漸う生きてきたので
言葉で例えようのない事柄に直面した時
自らの馬鹿さ加減を嫌悪するのだと知る

現実だ、と受けとめるには頭の中に語彙が足り ....
{ルビ肉体の方=そっち}は
お前がどうにかしろ。

{ルビ精神の方=こっち}は
俺が叩き起こしてやる。
深夜3時にむっくり起きた僕は 
スタンドの灯り一つの部屋で 
西田幾多郎が純粋経験を語る 
「善の研究」の本を開いていた 

(純粋経験の瞬間は、 
 いつも単純な一事実である 
 音楽 ....
なぜあなたは顔を少しだけ見せて
ほかの所へ行ってしまうのですか
諭吉先生は僕を嫌ってるのですか

聖徳太子はそうじゃなかったのに
僕に寄り添いつづけてくれたのに
聖徳太子は僕を愛してくれた ....
夜行バスはどこをめざしてゆくのだろうね

彼女は旅行雑誌の安い旅先にのるのかな

闇はやわらかくひろがっている


人間はどこまで自分をつくりかえられるのかな

カルマ=人間の業は命 ....
買えません愛がどこかで売ってても お金が無いし働けないし

拾っては捨てる神しかいないのか次は死ぬまで愛されてたい

本なんて読んでる場合ちゃうかった正面の席美女座ってる

右腕にマリコ命 ....
教訓めいたのは苦手だけれど
たとえ話しが好きで
特に話しが抽象的になってくると
焦れたようにこう言ってしまう
それはたとえばどんなこと?

何かにたとえると
それで分かったような気に ....
本当のことを言えば
怠け者のくせして
食事のためには命をかけるが
やらなければならないことを何一つしない。

昼食がすわ一大事と
ランチタイムの作戦を
日がな一日考えて
値段と量と ....
何も知らなかった
   (そう叫ぶべきだった)

冷えた夜の欠片をかじりながら
一度切り裂いた真昼の夢を拾い集める
オブジェにならない粘土
翼の破れた折り鶴
なにもかもが中途半端

 ....
午前の本当の始まりは
太陽が昇るより少し前
十分前の頭を振って
ほどく渋滞 闇夜は夜明け前

野良猫の目が光る
青ざめた側溝のなかで
十分前の憂鬱を振って
かきまぜる 闇夜は昼間で ....
猫には猫の言葉があり
犬には犬の言葉があり
鳥には鳥の
虫には虫の
花には花の
水には水の
苔には苔の
風には風の言葉があって
会話しているのだろう

地球と月も会話しているのだろ ....
今夜こうして詩を書くけれど
世界中にある様々な不条理や
悲しみや痛みを知らない訳ではない
この国を覆う様々な矛盾も
今こうしている時にどれだけ多くの人が
不安に慄いているかも

ただ今夜 ....
思いが成さないのには
何か意味があるんだろうか。

あなたに会えなくて
あなたの夢を見て
泣きながら目覚めた夜にも
何か意味があるんだろうか。

あなたに愛されないままに
生きて行く ....
暗い 暗い 夜の淵を歩いていると
君が生きていた頃を思い出す
君は何も話さないで
静かに笑っているだけ

何も考えずに歩みを進めてみる
そのうちに僕は痛みがあることも忘れる
だんだんその ....
「寝てる姿と食べてる姿がかわいいってずるいよね。」

男友達が昔の彼女に そう言われたんだって
嬉しそうに話していた友達

今でも信じられない信じたくない
友達は たぶん 一生病院の中で暮 ....
早朝に
冷たい北風が吹き荒れて
庭の山茶花が散っていた
そこらじゅうに
真っ赤な花びらがてんてんと
血のように落ちている

家の鬼門には赤い色
魔除けに植えられた山茶花だった
色彩の ....
暗いそらのした
森の樹皮質のぬくもりが、
重さをました広大な冬の夜をささえている


不思議な安寧をやくそくされ
みちびかれるように 生きる
神々しく 雪をいただいた山のうちふところで
 ....
僕はジミヘンドリックスになりたかった

ギターがまるでおもちゃみたいにね生きるの

きみにあえないときもギターを弾いている

シェリルクロウのように歌えてエルトンジョンのよ ....
愛する哲学者は『神は死んだ』と
我等に告げた 我等に教えた

その言葉は間違ってはいない
哲学者の言う通りすべての神は死んだ

そうでなければこれほどに
世界が無秩序で残酷になるはずはな ....
私は小学生の高学年頃
毎日日記をつけていた
それは思い出や覚え書きを残すためではなく
日記をつけ続けることに固執していたからである
そして書いていることは
何かの情景描写や感情表現では全くな ....
車庫へ還らぬバスは
停留所にも停まらない
ただ辻々で
わずかな客を乗せて行く
代金は要らない
誰もが代償を払っているから

今日は五人だけ乗っている
眼鏡を失くした男と
手紙を置いて ....

ある日の深夜

僕をじっと見る
餌の器をじっと見る
再び僕をじっと見る

知らんぷりして
パソコンに向かっていると
いつの間にか後ろに回り込んで
爪が出ていない肉球で
僕 ....
巨大な駅に降り
ぐるぐる同じところを何回もまわり
見上げれば
巨大なデパートが
たくさんそびえているわけだが
道路を渡りたくても信号機はなく
びゅんびゅん車が走っている

大きな歩道橋 ....
何かが{ルビ蠢=うごめ}くのを背中で感じた
後ろを振り返れば
モゾモゾと動きまわる

何一つ微動だにしない筈の
心の虫は笑いながら蠢く

痒さは手では届かず
イライラで集中できない
 ....
夜に心があったなら
きっと淋しい心でしょう
闇夜になるのが
淋しくて
誰かを想わずにはいられない

星に心があったなら
きっと淋しい心でしょう
たったひとりで
何億光年旅をして
誰 ....
木原東子さんのおすすめリスト(877)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
便器愛- るるりら自由詩20*12-2-16
【_暗渠_】- 泡沫恋歌自由詩20*12-2-16
ない- ただのみ ...自由詩20*12-2-16
いつか見えていたはずのなにかを失って- euyih自由詩312-2-15
平成_曾根崎心中- HAL自由詩212-2-15
まぁだからと言って僕は「人それぞれと」言う言葉は嫌いだけれど ...- ニルギリ自由詩412-2-15
機関- 理来自由詩4*12-2-14
ベートーヴェンの夢_- 服部 剛自由詩2*12-2-14
おそれながら- HAL自由詩912-2-14
四分の一の自由- 梅昆布茶自由詩1512-2-14
データがありません- 北大路京 ...短歌27*12-2-13
まして比喩ときた日には- シャドウ ...自由詩6*12-2-13
Out_To_Lunch- ……とあ ...自由詩12*12-2-13
ねじれ- 乱太郎自由詩15*12-2-13
ぜんぶひとりで- 竜門勇気自由詩1*12-2-13
小夜曲- そらの珊 ...自由詩812-2-13
すこし話しがしたいんだ- ただのみ ...自由詩16+*12-2-13
決意する日- 永乃ゆち自由詩5*12-2-13
夜の淵- 信咲自由詩7*12-2-12
かわいい- 小川麻由 ...自由詩4+*12-2-12
【_山茶花_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-2-12
わたしごと_冬の先- 月乃助自由詩24*12-2-12
ミュージシャン- 梅昆布茶自由詩912-2-12
『神は死んだ』か- HAL自由詩512-2-12
日記を捨てる- 灰泥軽茶自由詩10*12-2-12
- salco自由詩31*12-2-11
鳴かない猫- nonya自由詩27*12-2-11
右も左もわからずに- 灰泥軽茶自由詩7*12-2-11
心の虫- subaru★自由詩20*12-2-10
星月夜- そらの珊 ...自由詩18*12-2-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30