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たぶんぼくらは
ひとつのベクトルなんだ


サディストであれ
マゾヒストにしろ


ゼロとして生まれて
あまねく世界に分解される


あるいは不分明の万能から
 ....
塒と書いて「ねぐら」とよむ
人には塒が必要だろう
その場所で朝と夜を重ねるうち
いつしかそこが自分にとっての塒になる


住めば都というけれど
いろんなものがなじんで
しっくりとくるに ....
もってまわった言い方というのは
たいていの場合は頭が悪いか
あるいは何かをごまかしているか
さもなければ慇懃無礼かなんだけど


たまに誠実さゆえに
そうならざるを得ないという場合も無き ....
あらゆることが
どうでもイイのだけれど
とりあえずは
ちゃんとしようとおもう

それでヒゲをそったり
ツメをきったり
カミをととのえたりして
きょうもでかけていく
ひとのセワなんかす ....
しあわせって
怠惰なものだと思う

ぼくらは勤勉にがんばるだろうけど
それは退屈な平和を
手に入れるためなんだ

そのことを忘れないようにしよう
でないと
本末転倒になってしまう ....
命の消えた君の顔は
見知らぬ人のようで
半分開いている目は
閉ざそうとしても固まって
開いてるのに何も見ていない

君に何かが見えていたとき
最後に見ようとしたもの
それを見ること ....
教訓めいたのは苦手だけれど
たとえ話しが好きで
特に話しが抽象的になってくると
焦れたようにこう言ってしまう
それはたとえばどんなこと?

何かにたとえると
それで分かったような気に ....
気がつけば
いつの間にか足が向いて
またここへ来てしまった
かつて住んでいた団地の
懐かしい階段をゆっくりと上がる
そう11階の踊場
時間というものが無ければ
ここで君に会えるのに

 ....
おぉい
君は何で死んじゃったのさ

ひとことじゃ言えない

そりゃそうだろうけど
そこんところをあえて

ふん
この世のシステムに合わなかったのよ

例えばどんな

そう ....
中央分離帯
空缶の果実畑で
産卵する番いの蝶



シャカシャカと
土かぶせたい一心に
アスファルト掻く犬の後足



超高層インテリジェントビル
スーツ姿行き交うフ ....
争って潜り込もうとしたものか
互いに庇いあった末にか


何気なく陽向に出した水槽に
重なって死ぬ鈴虫の山
君が逝き
残されて在る
確かさは

もう幸せになど
なることのなさ
もういない
時間とともに思い知る
致死量飲みたい日にち薬



君が買い飲み残してるアブサンを
飲みきることのできない未練



暗闇に瞳を凝らせば柔らかな
視線がなぞる日常の ....
君がいた
最後のときを思いやる
牛乳瓶に水仙二輪


シドヴィシャス
君と同じ二十一
水仙の花言葉エゴイズム
トテツもなくマジメであることは
トテツもなく不マジメであることの成立条件であると心得て
トテツもなくマジメな時代を生きている
不マジメ人間にとって
最後の審判とは
皆でドッと笑いころげる ....
強い風にベランダの洗濯物たちが揺れて
下着やハンカチがくるくる回りながら踊っている

もうお昼になるというのに
布団でぐずぐずしたまま
そのありふれた光景をガラス越しに眺めている

 ....
なにも知らなかった
なにも分かってやれなかった
なにひとつ共有しようとしなかった

その希望も
その絶望も
その生まれなかった未来も

どこから来たのかさえ知らないのに
どこへ行 ....
とつぜん日常がなくなって
うろたえたままオロオロと
時間と生活を
やり過ごしてる


物質的な破綻は精神的な覚醒をもたらさないものかと
密かに夢見ながら

なんて格好つけて
実 ....
メモもなく手紙もなく
日記も伝言も説明もなく
あいさつも捨てぜりふさえもなく
君は黙って先にいってしまった

それが何らかのメッセージなのか
考え抜いたけど分からない
君のこころ ....
ふらりと君が帰ってきて
玄関に鞄を投げ出し
いつもの無表情で居間に入ってきたら
一体どうしようか

あんがい自然に
おかえりーなんて声かけて
当たり前のような顔をして迎えるかも知れな ....
長すぎる人生もいい
まわりの人を困らせて

短すぎる人生もいい
まわりの人を悲しませて

百年生きても
まだ生きたいと願う人がいる

二十年しか生きなくて
もう充分と思う人もい ....
すすむことは
そんなにだいじか
たちどまって
ふりかえるのも
ときにはゆるされるとして


またまえをみて
あるいていくのが
そんなにえらいか
いろんなかこを
かてにして
ちょ ....
木原東子さんのシャドウ ウィックフェローさんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
大きさがあり_方向がある- シャドウ ...自由詩2*15-5-29
- シャドウ ...自由詩5*15-1-16
婉曲に- シャドウ ...自由詩214-12-13
あたらしいトイレットペーパーをホルダーにセットしたり- シャドウ ...自由詩2*13-6-27
日常- シャドウ ...自由詩2+*12-3-11
- シャドウ ...自由詩312-2-23
まして比喩ときた日には- シャドウ ...自由詩6*12-2-13
踊場にて- シャドウ ...自由詩3*11-12-25
昨夜_娘と対話した- シャドウ ...自由詩2*11-12-18
ありふれた風景- シャドウ ...短歌111-10-20
鈴生り- シャドウ ...短歌311-10-18
喪失- シャドウ ...短歌211-10-15
君に- シャドウ ...短歌211-10-2
踊場にて- シャドウ ...短歌211-10-2
不マジメ人間- シャドウ ...自由詩211-5-29
引きこもりの窓から- シャドウ ...自由詩211-5-27
未練- シャドウ ...自由詩111-5-25
日々恋々- シャドウ ...自由詩2*11-5-24
アイソナシメ- シャドウ ...自由詩2*11-5-23
あの世から- シャドウ ...自由詩4+11-5-18
寿命について- シャドウ ...自由詩411-5-16
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