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詩 舌足らず
詩 知ったかぶり
詩 失敗ばかり
詩 四苦八苦
詩 死んでたまるか
詩 しらけちゃダメね
詩 しっかりしろよ
詩 叱咤激励
詩 獅子奮迅
詩 試行錯誤の
詩 支離滅裂 ....
友よ 教えてくれ
いったい何処へ行くのだろう
君とは長い付き合いだ
離れてはいても仲間たちと繋がり合っていた
私は決して孤独ではなかったが
すぐ側にいた君と親しくなるのに時間はかからなか ....
幼い心をこじ開けて
あなたは痛みを植えて行った
悶え苦しむ年月
綺麗な嘘で幾重にも
痛みを包んで行った
いま この心に抱いているのは
ぞっとするほど美しい
....
金があれば と言うけれど
あったらあったで目先のものに使ってしまう
時間があれば と言うけれど
あったらあったで無駄な時間も増やしてしまう
もっと自由があれば とも言うが
自由の ....
日傘を差した女の影が
歩道の凹凸を滑って行く
踵を返す青い熱帯魚
フルートの鋭い閃光
アイスピックを ....
おれは殺風景
がらんどうで埃濛々
だから昼の檻に閉じ込められた
オオミズアオなんか見つけると
こんな錆びついた工具のような手をしながら
そっと 捕まえてみたくもなるものさ
....
頭の中で魚が跳ねた
ぴしゃんと深みへ姿を消した
黒い子猫が静かに見てた
風がぱらぱら捲っていった
時間は長くも短くもない
人の物差しはいい加減だ
....
トラブルが起きると
誰かが泥をかぶる
誰かが猫をかぶる
噂が流れる知ったかぶる
怒りにブルブル
やがてはブルー
シンプルなことだ
プールの中で眠る
プルト ....
夢から覚めると
午後は陽炎の中 寡黙に佇んでいた
翻る あなたの影だけが冷たい魚
見も知らぬ者同士 これが
いつかの夢ではないと言えるでしょうか
ひび割れた心象が決壊する時
....
赤い 熊出没注意の看板の右端上に
白い小さな張り紙で「最近」と補足されている
死ぬことより死に方が問題だ
熊に食われるのは天罰のようでどうもいけない
残された妻と子が葬儀の席で困ってしまうだろ ....
休日には光の姿態に花を挿し
寝そべる背中に猫でも乗せて
二三冊の本にマスタードをたっぷり塗って
後ろ向きに釣り糸でも垂らしてみようか
古い音楽ばかりが飛行船となる場所で
とりとめのな ....
朝日はね
特に良く晴れた日の朝日はね
そりゃあもう別嬪さんで
たったひとりで見ていると
もったいないような
独り占めできてうれしいような
不思議だね おれは
新しい朝と結婚したくなっちま ....
冷たい雨が降ってきた
おれは黒々と木のようで
心臓だけがガス灯
何を照らすでもなく ぼんやりと立っていた
小さな春は震えていた
おれの心臓に寄り添い 冷え切ったからだを温めた
....
時折 背負った荷物をすべて下ろしたくなる
そしてまぼろしの中の風のように
異邦人たちの衣を揺らしながら
何も持たずに消滅したい
時折 鳥となって旅路の終わりへと飛び去りたくなる
....
四月 灰色の午後
湿った雪が舞っている
人生で何度目のことだろう
心は鉛の錨となり
失望の海に深く下ろされてい ....
今年もこの日がやってきた
例年と同じ農園のビニールハウス前に
イチゴ狩りに魅せられた老若男女二十数名
斜に構えたり 無言を装ったり
だが皆が高揚を隠し切れずにいるのだ
農園の主人は愛想笑 ....
両の窓から見えるものはみな不確かで
ぼんやりと光に融け出しているようだ
心は焦げ付いた鍋のように
そのまま冷たく放置されていた
杖をついて
時が行き来する
昭和 ....
学園都市線の高架下
灰色の橋脚に二羽の鳩が仲睦まじく
寄り添ってはキスをして
激しく身をよじってはまたキスをして
やがては重なり 羽ばたきながら
気の早い春が固い雪を緩め
茶色く水っぽ ....
人生は手紙
読み進むごとに
春夏秋冬喜怒哀楽
答えは最後のお楽しみ
人生はビリヤード
当たり当たられ飛んで行く
誰が誰を動かして
こいつがどいつに影響されたか
白玉だって分かりはし ....
こんな朝に
カラスのカの字もありゃしない
太陽はふやけた面の木偶の坊だ
白い国道の上
黒いおまえは完全に死んでいる
暗がりのおまえは
いつも何かを舐めていた
おまえが前を横切る時には ....
ない
時間がない
眠りがない
ことばがない
つく 嘘もない
打ち明ける 真実もない
積み上げる 思想もない
吐き出す 幽霊もない
絶叫する 空白もない
....
今夜こうして詩を書くけれど
世界中にある様々な不条理や
悲しみや痛みを知らない訳ではない
この国を覆う様々な矛盾も
今こうしている時にどれだけ多くの人が
不安に慄いているかも
ただ今夜 ....
時間のオブジェなんぞ飾った
キザなダイニングテーブルで
おれたちの議論といえば
百万回も繰り返された
チェスの攻防だ
おまえの遺体の第一発見者となった
夢を見たことを黙っていたのは
....
あなたという詩集を読む
ページをめくるごとに
あなたは姿を変える
それは紛れもなくあなただ
湖面に張った氷の下で
微かにあなたの体温を感じている
あなたはぼくをぎりぎりまで追い詰める
....
アマゾンの絞殺し屋といえば
大蛇アナコンダを思い浮かべるかもしれないが
本当はもっとすごいやつがいる
アマゾンのイチジク
それはジャングルの生態系を支える基幹植物のひとつ
細く弱々しい姿で巨 ....
こんもりと雪に覆われた朝
夢中でついばむすずめたちは
埋もれることもなく
枯草を折ることもない
だがまんまるの愛らしさは鋭い冷気への対抗
食糧不足は天敵も同じ
生きることは戦い
いの ....
一本の草となり風にゆれている
無数のいのちの気配
静かで心地よいざわめき
一本の草となり風にゆれていた
触覚をおもいっきりのばしてみる
しびれるような蜜蜂の羽音
暑く深く
生と死 ....
冬の樹木は裸のおんな
背中を向けた太陽の
冷たい背中にしがみつく
鎧みたいに着込んだきみは
冷たい世間にそっぽを向いた
遠くに祖国を
持つ身のように
いつものように仕事をしていた
アパートの郵便受けに貼られた
よくある 空室 の文字をなぜか
一瞬 そら室 と読んでしまうと
ドアの向こう せまい間取りの境界が
ぼんやりしてきて 真っ青な空 ....
決して建て終わることのない塔がある
光をまったく反射しないその塔は黒い輪郭に
太古の文様を刻んでいる
日の光のもと
それは実体のない白い影となって横たわり
存在を忘れさせる ....
木原東子さんのただのみきやさんおすすめリスト
(32)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
おれの……
-
ただのみ ...
自由詩
17+*
14-7-6
存在と錯誤
-
ただのみ ...
自由詩
28*
12-12-5
ある愛のかたち
-
ただのみ ...
自由詩
17*
12-7-14
欲するものと必要なもの
-
ただのみ ...
自由詩
22*
12-6-25
白昼夢
-
ただのみ ...
自由詩
25+*
12-6-19
光が煙のように立ちこめていた
-
ただのみ ...
自由詩
17*
12-6-17
釣りには良い日だ
-
ただのみ ...
自由詩
20*
12-6-9
馬鹿王子と毒リンゴのパイ
-
ただのみ ...
自由詩
20+*
12-6-3
心の向こうで絵を描いているあなたへ
-
ただのみ ...
自由詩
36*
12-5-28
こごみの天ぷら
-
ただのみ ...
自由詩
22+*
12-5-20
HOLIDAY
-
ただのみ ...
自由詩
25*
12-4-29
黄金の花嫁
-
ただのみ ...
自由詩
28*
12-4-22
つぐない
-
ただのみ ...
自由詩
22*
12-4-13
乖離したものが_いま_月のように弧を描き
-
ただのみ ...
自由詩
26*
12-4-9
__尽きぬ恵み
-
ただのみ ...
自由詩
20*
12-4-7
イチゴ狩り
-
ただのみ ...
自由詩
9*
12-3-18
春の悲哀
-
ただのみ ...
自由詩
13*
12-3-14
鳩は人より情熱的だ
-
ただのみ ...
自由詩
16*
12-3-1
人の数だけいろいろあるけど
-
ただのみ ...
自由詩
20+*
12-2-23
ジンクスが死んだ朝
-
ただのみ ...
自由詩
25*
12-2-19
ない
-
ただのみ ...
自由詩
20*
12-2-16
すこし話しがしたいんだ
-
ただのみ ...
自由詩
16+*
12-2-13
感性は理性の食卓に満足できない
-
ただのみ ...
自由詩
7*
12-1-22
あなたという詩集を読む
-
ただのみ ...
自由詩
20*
12-1-12
しめ殺し屋
-
ただのみ ...
自由詩
7*
11-12-28
MISSION
-
ただのみ ...
自由詩
32*
11-12-25
蟷螂の夢
-
ただのみ ...
自由詩
13*
11-12-13
白い息
-
ただのみ ...
自由詩
5*
11-12-13
そら室の啓示
-
ただのみ ...
自由詩
16*
11-12-5
イメージという名の傷跡
-
ただのみ ...
自由詩
7*
11-12-3
1
2
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