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たぶんぼくらは
ひとつのベクトルなんだ


サディストであれ
マゾヒストにしろ


ゼロとして生まれて
あまねく世界に分解される


あるいは不分明の万能から
 ....
一瞬で
りんごもにんじんも正論も砕かれ攪拌されてどろどろのジュースになるみたいな
彼女だけの鋭いミキサーのすいっちは日常のいたるところで押されるのだった

あるいは一瞬で
女子なのにおおかみ ....
ときどき、神さまについて
考えてみることがある
私は無宗教だが
神さまを侮ったりはしない

イメージは漠然として
先祖の霊だったり
大自然の力だったり
稲荷大社の狐だったり

見え ....
塒と書いて「ねぐら」とよむ
人には塒が必要だろう
その場所で朝と夜を重ねるうち
いつしかそこが自分にとっての塒になる


住めば都というけれど
いろんなものがなじんで
しっくりとくるに ....
もってまわった言い方というのは
たいていの場合は頭が悪いか
あるいは何かをごまかしているか
さもなければ慇懃無礼かなんだけど


たまに誠実さゆえに
そうならざるを得ないという場合も無き ....
細い髪の毛は実にからまりやすく
しじゅう梳かしてあげないと
やけっぱちになった団子になる

しこりになったそれ
まるで永遠に解くことのできない
知恵の輪みたいで
まるで
宇宙だねと
 ....
詩 舌足らず
詩 知ったかぶり
詩 失敗ばかり
詩 四苦八苦
詩 死んでたまるか
詩 しらけちゃダメね
詩 しっかりしろよ
詩 叱咤激励
詩 獅子奮迅
詩 試行錯誤の
詩 支離滅裂 ....
 
メガネをはずそう

まわりがかすむよう

少しは自分が見えるかもしれない


 
ぼんやりするひとときがすきだ
ふだんそれほど張りつめているわけでもないのだが

焦点のないゆるさがもともとすきなのだろう
いわゆる生産的ではないだろうそんな時間

とくに創造的である必用も ....
頭のわるい男がいる
それはあいつ
あいつの頭はわる過ぎる
頭わるいまま突き進む
頭わるい自覚がないのがこまる
自分じゃいいとさえ思っているのが
ホントに困る

頭わるい男が突っ走る
 ....
冷蔵庫に賞味期限切れの
ちくわが一本残っていた
二日しか過ぎていない
まだ大丈夫だろうと
丸かじりする

食べながら
ちくわの穴と対峙する
もしかしたら……
別世界が見えるかも知れな ....
小さな靴の愛おしさを
ときおりこうして取り出してみる
小さな足はもう消えてしまったけれど

バーゲンセールは年々前倒しにやってくる
梅雨が明けてもいないうち
夏服には割引の赤いタグがつけら ....
あなたは笑顔で泣いている
薄雲を通過した日差しの下
歩行グリーンベルトの上
うつむいて去ってゆく

私は笑顔で泣いている
笑顔で泣いているあなたを見て
かすかに揺れる半夏生の葉を見て ....
ことがら は 昨日の記憶

そばがら は 今夜の枕のなかで

ひとがら を 朝のヒカリで描きこむ

うまれたての雛のあたまに
残された
一片の から

どこからと問うこともせず
 ....
唐突な話なんですがね
最近 魚になりたいって思うんです
いえ 泳ぎは得意じゃありません
なんか太陽とか土とか風とか
面倒臭いなあーって感じるから

海の中はいいだろうなあー
何処までも
 ....
沸騰させた水が
マグカップの中で
常温を目指している

まだ
ひりつく
くちびるに
おそらくとても
優しく
同化していくことだろう

情熱だとか
とがりだとか
叫びだとか
 ....
よそへいくための服は
襟のレエスがまぶしくて
びろうどのスカートが重くて
ぴったりしずぎてきゅうくつで
母さんが
帰宅するやいなや
着替えさせてくれるとき
ほっとして
わたしは
すこ ....
ジョウロを持って
庭先に立っていると
植木鉢の間から
ヒョイと小さな顔を覗かせる
私と目が合った瞬間に固まった

キミと出会うのは
今日で何回目だろうか
植木鉢の森の住人さん

太 ....
誕生日に
どこへも行かなかった
髪をくしけずらなかった
うねるにまかせた
口紅をぬらなかった
洗いざらしにしておいた
たいていの人がしみだと呼ぶ
頬にちらした点々を数えた
  (およし ....
生産工場などで適用されてきた
トヨタ生産方式を
日々の生活に適用したらどうなるのか

ジャストインタイムで
買いだめなどはなるべくせず
必要なものを現在の必要に応じて調達する
無在庫主義 ....
夕闇が嫌いな人たちは
原子力でそれを追い払う

宇宙から見る日本列島は
真夜中でもくっきりと浮かんで見える

世界中で一番明るい列島

誰がそれを見つめるのか
数十人のアストロノウツ ....
けっこう血が出てドッキリカメラじゃなかった 星が瞬かずヒーローは来ない 熱い炭酸水が胸のシリコンの奥 立ち呑み屋のテレビに年老いたプロレスラー 夏が秋のぶんも働いている 我が社に知的障害持った青年が入社した
長い期間研修で頑張って入社した
彼は我々の新しい仲間だ

18歳の彼は真面目で優しい
彼を見ていると
健常と障害の違いは紙一重だと思う

彼の ....
【いとおしい 石】


真新しい制服をきて
さあ これから はじまりますよという玄関で
籠の鳥が けたたましくないていたから 鳥にも 
ありがとう 入学してくるねって 声をかけ
ただいま ....
言葉の繊維で細い白く光る糸を紡いでゆく
ゆっくりと一日かけて語彙と語感とを撚り合わせて
染色を施して様々な色の糸に仕上げてゆく
それはやがて布地に織り上げられ
誰かの肌を覆い隠してその人自身の ....
たまねぎの
ちゃいろの
うすかわを剥く
のり、で
はったわけでもないのに
なかみのかたちに
ぴたりとはりついて
かわいてしまった
うすかわは
もう
うすかわ以外の
何者でもない
 ....
木原東子さんの自由詩おすすめリスト(832)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
大きさがあり_方向がある- シャドウ ...自由詩2*15-5-29
すいっち- そらの珊 ...自由詩17*15-5-1
【_ときどき、神さま_】- 泡沫恋歌自由詩21*15-4-24
- シャドウ ...自由詩5*15-1-16
婉曲に- シャドウ ...自由詩214-12-13
台風を待つ朝に- そらの珊 ...自由詩16*14-10-13
おれの……- ただのみ ...自由詩17+*14-7-6
メガネをはずそう- 殿上 童自由詩22*14-7-6
ぼんやり- 梅昆布茶自由詩2014-7-6
頭わるい男- Lucy自由詩16+*14-7-4
【_ちくわ_】- 泡沫恋歌自由詩22*14-7-3
バーゲンセール- そらの珊 ...自由詩2014-7-3
笑顔で泣いている- ichirou自由詩14*14-7-1
から- そらの珊 ...自由詩26*14-6-5
【_妄想を泳ぐ_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-6-4
常温- そらの珊 ...自由詩23*14-5-30
よそいき- そらの珊 ...自由詩22*14-5-26
【_シッポ_】- 泡沫恋歌自由詩18*14-5-26
そばかす- そらの珊 ...自由詩20*14-5-15
トヨタ生産方式的生活- 梅昆布茶自由詩1414-5-2
アストロノウツ- 梅昆布茶自由詩21*14-4-10
けっこう血が出てドッキリカメラじゃなかった- 北大路京 ...自由詩414-4-1
星が瞬かずヒーローは来ない- 北大路京 ...自由詩314-4-1
熱い炭酸水が胸のシリコンの奥- 北大路京 ...自由詩114-4-1
立ち呑み屋のテレビに年老いたプロレスラー- 北大路京 ...自由詩514-3-31
夏が秋のぶんも働いている- 北大路京 ...自由詩3*14-3-31
新しい仲間- ichirou自由詩14*14-3-30
いとおしい_石- るるりら自由詩18*14-3-25
紡ぐ- 梅昆布茶自由詩1714-3-24
うすかわ- そらの珊 ...自由詩20*14-3-24

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