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外で誰かが ドアをドンドン叩いている
そのあとにありえない音がする
最近同じ二階で引っ越していった中国人がいたのを思い出す
この前アパートの消火器の箱を開けたら包丁が入っていたのでうちで ....
ほら
いつまでも進まないから
そろそろ代わろうか

静かにうなずいたのかどうか
オールを離した君は

君の目は膝に落とされ
僕の目は池のまん中に向けられ
あの浄化用のエアーポンプのと ....
たっぷりと透明な水に浮かべられた 果物

ひざの上に ふわふわくるりとまるまった ネコ

とても安らかな飲み物の入った カップ

溶け込むように眠ることのできる お布団

何もしなくて ....
あの日 
しゃがんで拾った貝殻は
引き戸の奥
ひしめきあいながら
眠っている。
波に濡らしてしまった、
と泣いた
スカートのすそで
今なお
夕暮れは踊る


あの日
目の前を ....
バス 食いてえ
ツートン・カラーとか たっぷりの水分を含んだ 薄皮に包まれて
タイヤは曲がったゴムの匂い うは やっぱり
バス 食いてえ 
運転手が禁忌する交差点の手旗信号
それ ....
私が新しく作り替えられても
朝はいつでも同じ時間だ
野原の奥がくすぶっている

伸びる
伸ばされる
空になって、消える

遠くでサイレンの音
迎え入れる朝は窓
コーヒーの黒
空 ....
見知らぬ少年が大きくなり
間違えていないか
何度か数えなおしてみる
口あとの残った譜面や
カロリーの低い清涼飲料水
忘れるたびに覚えていく
右手では保つことのできない
左手のもの ....
少なくある
真剣なまなざしに
ゆるやかに
目を向けたい

何か距離をとって

ぼくらのやさしさが
いかに否定的なものであるか

何か距離をとって

夜の光をみる
堤の上で風を ....
だきしめて だきしめかえして
こだまのように くりかえし

はらはら ゆらゆら
ほろほろ くるくる
おどる おどる

あなたのゆるんだ ほほ
あったかい すきが
わたしを みたして
 ....
ぱらぱらぱら・・・・・

何気なしにめくったアルバムに一つ
「これからいくつもの壁を乗り越えて・・・」
十年前ながら笑えてきた 苦笑い

きっと今はこんなこと書けなくなってしまったかも ....
頭は、たくさんあってよ。
ちいせぇ笠も、でけぇ笠も。
水すくい上げてよ。
飛び込むのさ、回転さ。
なんべんでん、やるき。
ゴールはあるき。
じゃけんど、 ....
風の強い午後だった
僕は屋上の金網にもたれて
空っぽの青い世界を眺めていた
広大な草原を思わせる
羊雲
羊雲
心の翼をそっと広げ
空の青みに溶け込んでいった光の子供ら

遠い異国の丘 ....
カット!

違うんだな そのコーヒーカップに入ったスプーン
もっとクルクル回して
ユダヤ人ならもっとクルクル回すんだよ
そう 頭の中で目の前の恋人のことも考えるし
干してきた白いシャツが乾 ....
海岸草原のみどり
はまなすの赤
萌たつ草の焔の中に
風露草のうすもも色

原生花園をぬけると
落ちていくように
空がりょううでを広げて
濃紺の海がひろがっている

道東の海は冷たく ....
新しい雨合羽を買うという

同じ色で良いだろうという父に
母はピンクがいいと言った

野良着は 弟のお古でも いい母であった
農作業の汚れは しつこい
捨ててもいいような服を 着ては ....
小雨の降る日
林檎もぎは雨合羽を着る

雨水が肌に流れてくると
体が冷える

袖口と 首を
丁寧にタオルでふさぐ

滴に濡れた林檎は
しんとして曇り

ひとつ ひとつ 手作 ....
みまもっているのは
きょうの あんしんかんなのです

そらは たかくて
あなたは とおくて
しんなりした くもが ゆれています

どこかで つながっていたいのです
この くうきの した ....
アタシのしっぽを握る手
を辿って一歩また一歩近づいていく
ごとに強弱のリズムが狂う
から肩のラインがみっともなく震えて
しまうし見抜かれているアタシ
の幼いところを知り尽くしている
くせに ....
久しぶりにチョコベビーを買った
ちいさな、円筒形のチョコレートだ

どうやら仕掛けがあるらしい
あのちいさな断面に
スマイルマークとか 星マークとか
付いてるものがあるらしい

「見つ ....
森の中で月を見て
青さ静かに、目に染みていく
あるかないかのカーブを
そろり、ふわり、降りていく
静かに、選ぶ言葉に僕の
音はどこかで回り続けているか


泳いでいるのは、あなた
そ ....
こんがらがった むつかしい きもち
すれちがっていく つむじかぜに
ふりかえりつつ かたを すぼめ
どこにも ひらいては ゆけない

げんざいち しめしては
また たちどまり
せ ....
皮膚のすぐ下は清冽
流れゆく血が私を
結びつけているのだ
家と人と肉と そして
全ての生きているものたちと


血によって私は
辿り直されることを許す
血によって私は
絶えず内 ....
坂につないだ 果実の皮
無垢はついばまれ焼ける

霧の音が円の角に触れる
クロスされた糸が星宿し

かたこと 繁みが 飛ぶ
さめた雪 霜柱を 包む
ゆれているので
こっくり こっくり
あいずを おくった

しんぱいっていう わすれものを
とどけたり とどけられたり

いっしょに いない
きもちと きもちを つないでいくために
お ....
雨がいる

傘がいる

 ....
とても淋しい人と会って
とても淋しい話をした
とても淋しい店でした食事は
そこそこに美味しかった
それからとても淋しい歌を歌って
とても淋しいさよならをした
目の高さで手を振ると
そ ....
そっと、暮れそうで
暮れない
一日はどうにも循環していて
頼りない電信柱
寄り掛ると揺れる、気がする
静かな平面の畑から
土の匂いがした

単調な起伏を
ごとごとと越えていく
浮き ....
(ア、ア、マイクテス、テス、本日は晴天なり。)
がぁーん チャペルの発声
ほとばしる 薔薇 バラの花びら
ひゅうひゅうと襲われる

トレーシングペーパーで透かしても
バラの雌蕊は包まれて  ....
もじれつ のはいれつに
ふるいに かけられた
おでこーろん 

さややかに よこにも
つるきん たてにも

とろく とろ とこ
ちいちゃな いしは 
はじきとばし おー

お ....
どうしても空を飛びたいらしいので
象が踏んでも割れない筆箱をあげると
「二郎さーん!」と言って地面に投げつけた

私は冷や汗をかきながら
「確かに弟ができたら二郎と名付けるつもりでした」
 ....
千月 話子さんの自由詩おすすめリスト(1787)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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十一月ふたりのボートが、宝ヶ池をなぞってゆく日- AB(な ...自由詩404-11-7
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かおんのしゅっぽっぽー- 砂木自由詩13*04-10-25
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