晩秋
たもつ



見知らぬ少年が大きくなり
間違えていないか
何度か数えなおしてみる
口あとの残った譜面や
カロリーの低い清涼飲料水
忘れるたびに覚えていく
右手では保つことのできない
左手のものたち
定時を少し回り僕は
父の旧姓で手紙を書き始める




自由詩 晩秋 Copyright たもつ 2004-11-05 08:37:43
notebook Home 戻る